フィンランド語学習記 vol.437 − 能動過去分詞の作り方

photo credit: jttoivonen Winter White via photopin (license)

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以前のエントリーでフィンランド語の能動現在分詞・受動現在分詞を扱いました。

本日のエントリーでは引き続き能動過去分詞を扱っていきたいと思います。

1 能動現在分詞
2 受動現在分詞
3 能動過去分詞(←ココ)
4 受動過去分詞
5 動作主分詞

 

なお能動過去分詞という形そのものは今回初めて見る訳ではなく、既出の文法事項でも使われていました。

【過去形の否定文】Minä en opiskellut suomea eilen.
(私はきのうフィンランド語を勉強しませんでした。)

【現在完了形】Minä olen opiskellut suomea kolme vuotta.
(私は3年間フィンランド語を勉強しています。)

過去形の否定文 否定動詞+(能動)過去分詞
現在完了形 olla+(能動)過去分詞

 

この能動過去分詞というのは、形容詞と同じように名詞を修飾するのに使うこともできます。

paljon matkustanut ihminen(たくさん旅行をした人)
フィン
matkustaa travel 旅行をする
ihminen person

 

ここでは「旅行をする」を意味する動詞 matkustaa が matkustanut という能動過去分詞の形になって、後続の ihminen を修飾しています。

この能動過去分詞の作り方は以前にも扱っていますが、ここで再度おさらいしておきましょう。

 

タイプ1、2の動詞

辞書形 語幹 能動過去分詞
T1 puhua 話す puhu puhunut puhuneet
T2 juoda 飲む juo juonut juoneet

 

手順1)語幹をもとめる。

T1 は語尾の[-A]、T2 は語尾の[-dA]を外す。

手順2)主語が単数なら[-nut/-nyt]、複数なら[-neet]を付ける。

 

タイプ3の動詞

辞書形 子音語幹 能動過去分詞
T3 tulla 来る tul tullut tulleet
T3 mennä 行く men mennyt menneet

 

手順1)子音語幹をもとめる。

語尾の二文字を外す。

手順2)語幹末尾の文字を重ねて、主語が単数なら[-ut/-yt]、複数なら[-eet]を付ける。

 

タイプ4〜6の動詞

辞書形 子音語幹 能動過去分詞
T4 haluta 望む halut halunnut halunneet
T5 tarvita 必要とする tarvit tarvinnut tarvinneet
T6 kyetä できる kyet kyennyt kyenneet

 

手順1)子音語幹をもとめる。

語尾の[-A]を外す。

手順2)主語が単数なら[-nut/-nyt]、複数なら[-neet]を付けて、語幹末尾の文字を[n]に変える。

 

以上、今回は能動過去分詞の作り方をまとめてみました。

明日のエントリーでは、この能動過去分詞が実際の文中でどのように使われているのかを見ていきたいと思います。