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かもめ食堂@ユーロスペース

2/9(土)より渋谷のユーロスペースで「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2019」が始まっています。

今年も北欧(アイスランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド)の話題作が多数上映されています。

トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2019

2日目の今日は「かもめ食堂」を観てきました。この映画を観るのはおそらく3回目か4回目ですが、映画館のスクリーンで観るのは初めて。

やはり映画館のスクリーンで観ると、ヘルシンキの街並みに臨場感があります。いつのまにか映画の世界に引き込まれて、あっという間の102分でした。

帰り道に考えたのは、この映画にこれほど心を動かされる理由は何だろう?ということ。ぐるぐると考えて、結局はここに描かれている人間関係が魅力的だからという当然の結論に至りました。

初対面の人に臆せず声をかけて助けたり助けられたり。思ったことを正直に言い合っているのに、それをお互い柔らかく受けとめて、過度に傷つけることも傷つくこともない。

こんな風に生きていけたらいいのに、自分のまわりの世界がこんな風であったらよいのにと思うことがスクリーンの中で実現されている。ここに描かれているのは一種のユートピアなのかもしれません。

おそらく前回観たとき以上に自分の気持ちにしっくりきたことは間違いなし。また数年後に観たらそのときは別の感想を抱くのでしょう。

劇中で話されているフィンランド語をかなり理解できるようになったというのも、もちろん嬉しい出来事でした。

「かもめ食堂」の上映は今日だけなのですが、映画祭は15日の金曜まで続きます。興味のある方はぜひプログラムをチェックしてみてください!

speleology

人間なら誰でも怖いものの一つや二つはあるでしょう。

高いところが怖い人、狭いところが怖い人、とんがったものが怖い人。

自分の場合は何だろう?と考えてみると、洞窟のような場所が怖いということに思い当たりました。

もちろん日常生活で洞窟を訪れることはありませんが、車や電車でトンネルを通るだけでもドキドキすることがあります。

今この瞬間に崩れ落ちたら、、、と想像してしまうんですね。

しかしこの広い世の中には、そんな洞窟に並々ならぬ情熱を注いでいる人もいるらしいのです。

辞書を眺めていたらこんな単語を見つけました。

speleology

NOUN

The study or exploration of caves.

Oxford Dictionaries

speleology は「洞窟学(洞穴学)」の意味。洞窟学とはその名の通り洞窟を研究する学問のこと。

洞窟学者を表す speleologist という単語もあります。

そういう単語があるということは、この世界には少なくとも何人かの speleologist がいること。もしお会いする機会があれば「どういうきっかけで speleologist になったのですか?」と聞いてみたいところです。

ホンとフォン

スマホ(名)

←スマートフォン。

「歩きーは危ない」

「三省堂国語辞典 第七版」

☆☆スマートフォン(名)〔smartphone〕

パソコンの機能をあわせもつ、多機能の携帯電話。スマホ。

「三省堂国語辞典 第七版」

スマートフォンの略称はなぜスマホなのでしょう?

スマートフォンを略せばスマフォですし、スマホを伸ばせばスマートホンになります。

過去にはスマフォ・スマートホンという表記も見たことがあるような気がしますが、今ではほぼスマホ・スマートフォンに固定されたといってよいでしょう。

そもそも英語の[-phone]をホンと読むのかフォンと読むのかは微妙な問題。

そのあたりを検証するため、辞書から「〇〇ホン、〇〇フォン」の見出し語をいくつかを拾ってみました。

イヤホン(名)〔earphone〕

機器の音声をひとりで聞くために、〈耳に当てる/さしこむ〉装置。イヤホーン。イヤフォン。

「三省堂国語辞典 第七版」

インターホン(名)〔interphone〕

玄関と室内などの通話に使う装置。インターフォン。インタホン。

「三省堂国語辞典 第七版」

キャッチホン(名)〔和製 catch phone= 商標名〕

通話中に別の電話がかかってきたとき、それまでの話し相手を待たせて、あとの人と話すことができる方式。割りこみ電話。

「三省堂国語辞典 第七版」

サクソフォ(ー)ン(名)〔saxophone〕

〘音〙ジャズ音楽の代表的な管楽器。筒の先にらっぱが曲がってついた形をしている。サクソホ(ー)ン。サキソホ(ー)ン。サキソフォ(ー)ン。サックス。

「三省堂国語辞典 第七版」

シロホン(名)〔xylophone〕

〘音〙いろいろの長さの木片を音階順にならべ、先に まるい たまのついた棒で打ち鳴らす楽器。木琴。シロフォン。

「三省堂国語辞典 第七版」

ドアホン(名)〔和製 door phone〕

玄関・門と部屋の中をむすぶインターホン。

「三省堂国語辞典 第七版」

ビブラフォン(名)〔vibraphone〕

〘音〙金属の板に共鳴用のチューブをつけ、電気で音を長くひびかせる打楽器。電気鉄琴。バイブ。

「三省堂国語辞典 第七版」

プッシュホン(名)〔和製 push phone〕

ボタンをおしてかける電話機。

「三省堂国語辞典 第七版」

ヘッドホン(名)〔headphones〕

ステレオなどをひとりで聞くために、頭にのせて耳に当てる装置。ヘッドフォン。

「三省堂国語辞典 第七版」

マイクロホン(名)〔microphone〕

音声を電気信号に変える装置。マイク。

「三省堂国語辞典 第七版」

メガホン(名)〔megaphone〕

口に当てて声を拡大する道具。

「三省堂国語辞典 第七版」

〇〇ホンの見出し語が9つ、〇〇フォンの見出し語が2つ。

ただ見出し語はどちらかで書いてあっても、もう片方も表記のゆれとして認めているケースがほとんど。

それでも個人的な感覚かもしれませんが、プッシュホンの場合はプッシュフォンという表記にやや違和感を覚えます。

それはプッシュホンが和製英語だからなのか、あるいはプッシュホンそのものが現在ではほとんど使われていなため過去の記憶としてホンに固定されてしまったからのか。

もし「ホン(過去の主流)→フォン(現在の主流)」という流れがあるのだとすれば、プッシュホンがプッシュフォンになることはないし、スマートフォンがスマートホンになることもないのでしょう。

その端境期を生きたものたちだけが、ホンとフォンの両方で呼ばれることを許される。。。そんな仮説は成り立つでしょうか?

 
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ゴウゴウ

今回は難易度の高い漢字の書き取り問題を一つ。

問、次の  線のカタカナを漢字に直せ。
1)非難ゴウゴウ
2)ゴウゴウたる水音

??

正解はこちら。

ごうごう[(×囂々)](形動タルト)

〔声・発言が〕やかましいほどに高くなるようす。

「非難ー」

「三省堂国語辞典 第七版」

ごうごう[(×轟々)](形動タルト)

〔音が〕大きくひびきわたるようす。

「ーたる水音」

「三省堂国語辞典 第七版」

同じゴウゴウで、意味も似ているのに二種類の漢字があるんですね。

囂々

轟々

声がうるさいゴウゴウには「口」が4つ、音がうるさいゴウゴウは「車」が3つ。

同じゴウゴウでもこんな風に書き分けるのが日本語の奥深さなのかなと思います。

 
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光彩陸離

サリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』を読み返していたら、登場人物の会話の中に出てきたこんな表現が目にとまりました。

「留守番の子守りに聞いたのさ。その子と電話で光彩陸離たる会話を交わしたからね。…」

J・D・サリンジャー「ナイン・ストーリーズ 愛らしき口もと目は緑」野崎孝訳

光彩陸離という言葉の意味がわかりません。さっそく辞書を引いてみました。

こうさいりくり[光彩陸離]

〔文〕まぶしく光りかがやくようす。

「ーとした宝石」

「三省堂国語辞典 第七版」

きれいな日本語だなあと思いつつ、いったい原文ではどのような表現だったのか気になります。

手元に原書もあったので、確認してみました。

Their baby-sitter. We’ve had some scintillating goddam conversations.

J.D.Salinger “Nine Stories – Pretty Mouth and Green My Eyes”

原文では scintillating という単語になっています。

ただこの単語の意味もわかりません。こちらも辞書を引いてみました。

scintillating

ADJECTIVE

1 Sparkling or shining brightly.

‘the scintillating sun’

2 Brilliantly and excitingly clever or skillful.

‘the audience loved his scintillating wit’
‘the team produced a scintillating second-half performance’

Oxford Dictionaries

scintillating は「きらめく、才知あふれる」の意味。

ここから考えると、光彩陸離という訳語はもしかしたら凝りすぎなのかもしれません。

ただ scintillating という単語から光彩陸離という言葉を発想するその力技はすごいなとも思います。

 

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なめこのぬめぬめ

なめこ[(滑子)](名)

〘生〙

①キノコの一種。色は茶色で、ぬらぬらしている。食用。

②えのきだけ。なめたけ。

「三省堂国語辞典 第七版」

今日の夕食になめこの味噌汁をつくった際に、

「なめこ」は英語で何と言うのだろう?

と思い調べてみました。それでわかったのは、英語圏でなめこは一般的ではないので、nameko mushroom とでも表現するしかないということ。

では、英語圏の人になめこのぬめぬめした食感を説明するとしたら、どんな単語を使うべきでしょう?

和英辞書などで見つかったのは slimy という単語。実際、なめこを slimy mushroom と表現することもあるようです。

ただ slimy(slime)という単語には不快なイメージもあるので、もう少し別の角度から表現する方法はないものでしょうか?

こんなときに案外役に立つのが英語版 Wikipedia のページ。調べてみると、次のような説明が出ていました。

Pholiota microspora, commonly known as Pholiota nameko or shortly nameko, is a small, amber-brown mushroom with a slightly gelatinous coating that is used as an ingredient in miso soup and nabemono…

Wikipedia「Pholiota microspora」より

pholiota microspora というのはなめこの学名。ここではなめこのぬめりを gelatinous coating(ゼラチン状のコーティング)と表現しています。

これならなめこを知らない人でも客観的になめこの食感がイメージができるかもしれません。

日本人なら知らない人はいないと思われるなめこのぬめぬめも他の言語で表現しようとするとなかなか大変です。

 
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