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アップルパイのように

photo credit: Apple Barrel via photopin (license)

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アップルパイというのは、いったいどこの国の食べ物だと思いますか?

えーとフランス? それともイタリア? あるいはポルトガル??

いずれにしても何となくヨーロッパのイメージが強かったのですが、英語には次のようなイディオムがあります。

as American as apple pie

used to say that something is typical of America

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

as American as apple pie は「いかにもアメリカ的なもの」を表すときのイディオム。

例えば、次のように使うことができます。

Baseball is as American as apple pie.

「Merriam-Webster」

野球=アメリカ的というのは、おそらく多くの人が納得する結びつき。

それではあなたにとっての「アメリカ的なもの」とはいったい何でしょう?

                      is as American as apple pie.

例えばスター・ウォーズ、カントリー・ミュージック、リキテンスタインやアンディー・ウォーホルのポップアートなど、さまざまな候補が浮かんでくることでしょう。

他にもどんな候補が挙がってくるのか、一度アンケートをとってみるのも面白いと思います。

 
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「とりあえずビール」の「とりあえず」について

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誰でも、話をするときや文章を書くときの「言葉ぐせ」のようなものがあると思います。

私の場合、無意識のうちによく使ってしまうのが「とりあえず」という表現。

でも、「とりあえず」って正確にはどんな意味なのでしょう?

案外説明できないなと思ったので、手元の辞書を調べてみました。

とりあえず【取り敢えず】

〔取るべきものも取らずに、の意〕本格的な処置は後のこととして当面その場でできる範囲で緊急の事態に対処する様子。

「新明解国語辞典 第七版」

言われてみれば、確かにそのとおり。ただし実際の会話では「とりあえずビール」のように、軽いニュアンスで用いることもよくあります。

このいかにも日本的な表現「とりあえずビール」を英語で表現するとしたら、いったいどのようになるでしょう?

オンライン辞書の『英辞郎』には次のような表現がのっていました。

とりあえずビールから飲み始める

start off with beer

「英辞郎」

なるほど! これは上手い表現!

、、、と思ったのですが、よくよく考えてみると「とりあえずビール」の持っている、

  • 考えるの面倒だから、定番のビールでいいよーという投げやりな感じ
  • ずっと飲みたいと思ってたんだから、一秒でも早くビールを!という前のめりな感じ

などは伝わってきません。

それは言葉ではなく文化の問題でしょう、と言われたらそれまでなのかもしれませんが、「とりあえずビール」の「とりあえず」には翻訳不可能な独特の手触りのようなものがあります。

言葉を翻訳するというのは本当に難しいものだと思います。

 
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ポーレックスのコーヒーミルを買ってみる − コーヒー日記 vol.1

photo credit: Dark Roast via photopin (license)

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振り返ってみると、2015年は「コーヒー」の年でした。

休日に名店で最高の一杯を味わったり、ちょっと高い豆を買ってきて自宅でじっくりと淹れてみたり。

気が付けば、コーヒーが趣味と言えるくらいに、すっかりのめり込んでしまいました。

このようにコーヒーが楽しい!と思うようになったきっかけの一つは、夏に手挽きのコーヒーミルを購入したこと。

ポーレックス コーヒーミル
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ポーレックスというメーカーのコーヒーミルです。

コーヒーに凝り始める人というのはおそらく段階があって、

  1. インスタントコーヒーや缶コーヒーを飲む
  2. 挽いた豆を一杯分ずつ小分けにしたコーヒーバッグを買う
  3. コーヒー屋さんで豆を挽いてもらう
  4. 豆のまま購入し、自宅で豆を挽いてコーヒーを淹れる

こんな段階を踏むのではないでしょうか。

私の場合、社会人になりたての頃までは1の段階、その後も長い間2の段階に留まっていたのですが、去年くらいから3の段階に進みました。さらに思い立って4の段階に進んでみたところ、思いがけない世界が広がっていました。

単純に挽きたてのコーヒーはおいしいですし、お店で豆を選んだり、ミルをぐるぐる回したり、丁寧にハンドドリップをしたり、コーヒーをめぐる時間の一つ一つが楽しいものになりました。

これまではコーヒーの銘柄といっても、ブルーマウンテンとキリマンジャロくらいしか知らなかったのが、今では産地ごとの香味の違いを楽しんだりしています。

ということで、今年はこのブログに時折コーヒーの話を書いてみたいと思います。

、、、とはいえ素人なので、詳しい人にとっては「えっ?」という内容も出てくるかもしれませんが、そこは何卒ご容赦の上、お付き合いいただければと思います。

休日に夢中になって読めるアメリカの現代小説7冊

年を重ねるごとに、純粋に読書に夢中になるという経験は少なくなっているような気がします。

時間がたっぷりあった学生時代と比べて、社会人になると、まる一日を読書に当てたりはできなくなりますし、選ぶ本も実用書やビジネス書のようなものに偏りがち。

しかしたまの休みには学生時代のように目の前の一冊に没頭する一日があってもいいですよね。

そんな訳で、今回は休日に夢中になって読める!アメリカの現代小説をいくつか紹介してみたいと思います。

英語を本格的に勉強している人なら、原書に挑戦してみるというのもありでしょう。

以下、刊行された年代順に紹介していきます。

 

『フラニーとズーイ』(J・D・サリンジャー)[1961]

サリンジャーは『ナイン・ストーリーズ』や『キャッチャー・イン・ザ・ライ』も好きですが、一番愛着があるのはこの作品。

フラニーとズーイという二人の主人公がとても魅力的で、共感度が高いです。

いわゆる「自意識」の問題とそこから広がる世界をユーモアで包み込んだ傑作だと思います。

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『カウガール・ブルース』(トム・ロビンズ)[1976]

主人公のヒロインは全米最強のヒッチハイカーという設定。ちょっと風変わりな小説ですが、旅と人生にまつわる豊かな思索がたくさん詰まっています。

1993年にガス・ヴァン・サントが監督した映画作品の方で知っている人もいるかもしれません。個人的にはもっとも影響を受けた本の一つです。

*Amazon では古本も含めて翻訳書の扱いがないようです。手元には一冊あるのですが。。。残念!

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『カメレオンのための音楽』(トルーマン・カポーティ)[1980]

フィクションとノンフィクションの両方を収めたカポーティ晩年の短編集。

カポーティとマリリン・モンローが埠頭を歩きながら、お互いを語り合う「A Beautiful Child」という作品が印象に残っています。

当時、翻訳が絶版になっていて、原書でひーひー言いながら読んだのも今となってはいい思い出です。

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『ホテル・ニューハンプシャー』(ジョン・アーヴィング)[1981]

アーヴィングの作品は『ガープの世界』→『ホテル・ニューハンプシャー』→「その他の作品」と原書で読みました。

彼の作品から伝わってくるのは、どんな人生も悲劇であり、同時に喜劇でもあるというメッセージ。

どの作品もプロットが面白く「次はどうなるんだろう?」と気になってぐいぐい読んでしまうので、原書を一冊読み通したい!と思っている人にはおすすめの作家です。

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『愛について語るときに我々の語ること』(レイモンド・カーヴァー)[1981]

短編小説の名手であるカーヴァーの作品は、文体がシンプルなので原書で読むのもおすすめ。

ただし書いてあることの何倍もの世界が行間に広がっているような、奥行きのある小説だと思います。

一日一編読み進めて、その裏側にあるものに思いを馳せるというような贅沢な時間をまた持ちたいものです。

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『パルプ』(チャールズ・ブコウスキー)[1994]

思い返してみると、学生の頃はブコウスキーブームで、多くの作品が翻訳出版されていました。

まずぱっと思い浮かぶのは『町でいちばんの美女』『ありきたりな狂気の物語』の二冊の短編集。

それから遺作となった探偵小説の『パルプ』もお気に入り。探偵小説なのに宇宙人が出てくるなど、何でもありのぶっとんだ世界です。

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『世界のすべての七月』(ティム・オブライエン)[2002]

大学卒業以来、30年ぶりの同窓会に集まった50代の人々が主人公の青春小説。

年を重ねてみると、子どもの頃に思い描いた「大人」の像とは全く違う自分になっていることに愕然とすることはありませんか?

それでもなんとか生きていく、、、そんな惑える大人たちを愛情深く描いた素敵な小説です。

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まとめ

以上、今回はアメリカの現代小説を7冊紹介してみました。

  • 【中編】『フラニーとズーイ』(J・D・サリンジャー)[1961]
  • 【長編】『カウガール・ブルース』(トム・ロビンズ)[1976]
  • 【短編】『カメレオンのための音楽』(トルーマン・カポーティ)[1980]
  • 【長編】『ホテル・ニューハンプシャー』(ジョン・アーヴィング)[1981]
  • 【短編】『愛について語るときに我々の語ること』(レイモンド・カーヴァー)[1981]
  • 【長編】『パルプ』(チャールズ・ブコウスキー)[1994]
  • 【長編】『世界のすべての七月』(ティム・オブライエン)[2002]

こうして並べてみると、自分は「アメリカの現代小説」というジャンルに多大な影響を受けているなということに改めて気付かされます。

今年はもっと新しい作品も開拓してみたいと思います。

美しいということ

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人は生まれてきたその瞬間から五感で世界を感知し学んでいきます。やがて成長し、ある日一本の花を見て「美しい」と思うかもしれません。

うつくしい【美しい】

  1. いつまでも見て(聞いて)いたいと思うほどその色・形や声・音などが、接する人に快く感じられる様子だ。
  2. 〔だれもがそうしたい(そうありたい)と思うほど〕その場の様子や行い・性質が好ましくていい感じだ。

「新明解国語辞典 第七版」

この「美しい」という感覚はいったいどこから来たのでしょう。親から教わったのでしょうか? それとも生まれる前から遺伝子の中にインプットされていたものが開花したのでしょうか?

ここにはまず、

  • 美という感覚は先天的なものである。
  • 美という感覚は後天的なものである。

という対立があり、さらに言語の面から見ると、

  • 人は「美しい」という言葉を知らなくても、美を感じることができる。
  • 人は「美しい」という言葉を知らなければ、美を感じることができない。

という対立があります。

美しいと思えるものに出会えることは、人生の喜びの一つですが、単に美しいという言葉に寄りかかって、何かを感じたつもりになっていることはないでしょうか?

「◯◯は美しい」と言うときに、私たちが他者と共有しているつもりになっている感覚の正体はいったい何でしょう?

いずれにしても「美しい」という概念が住まうところが客観的現実世界(もしそのようなものがあるとすれば)ではなく、我々ひとりひとりの心の中であるとすれば、それがどこから来るのかというのは永遠の謎であるような気がします。

 
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『世界 ポエマ・ナイヴネ』

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2015年最後の一冊としてポーランドの詩人チェスワフ・ミウォシュ(Czesław Miłosz)の『世界 ポエマ・ナイヴネ』という詩集を読みました。

原題は『Świat − poema naiwne』となっています。

世界 ポエマ・ナイヴネ

たまたま書店で手に取った一冊だったので、まずはこの詩人についての予備知識はなにもない状態で読み始めました。

春の情景と学校帰りの子どもたちを描いた「道」から、世界の根源に触れる「太陽」まで、20編の美しい世界が広がっています。

愛は 見知らぬものごとを見るように

自分自身を見つめること なぜなら

自身もまた数あるものごとのうちの一つにすぎないのだから

「愛」より

巻末には、解説や訳者あとがきという形でミウォシュという詩人についての説明が付されています。

それによるとこの詩集は1943年、ミウォシュが31歳のときにナチス占領下のポーランド・ワルシャワで書かれたのだとか。

そのように聞くと当時の世相を反映したレジスタンス的な内容を想像してしまいますが、ここで展開されている世界は思いのほか明るいもの。

一読しただけでは、戦争という背景に思いが及ぶことはないかもしれません。

しかし二回目・三回目と読んでみると、詩人が「世界」へ向けた祈りのようなものを各編の隅々から感じることができます。

一年のしめくくりにふさわしい素敵な一冊でした。

それではみなさん良いお年をお迎えください。

 

世界 ポエマ・ナイヴネ
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