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日本語

さましていなければ「白湯」ではない?

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朝起きると、まずは一杯の「白湯(さゆ)」を飲むことにしています。

起き抜けの乾いた体に少しずつ水分が染み渡っていく感覚が気持ちよく、次第に頭もすっきりとしてきます。

ところが、最近この白湯の定義に疑問が生じました。

私はお湯を沸かして比較的熱いままの状態で飲んでいるのですが、その話を同僚などにすると「白湯というのは、さました湯のことなのでは?」と言う人がいるのです。

もちろん私も沸騰直後の湯をそのまま飲んでいるはずはなく、少しはさました(というか自然にさめた)ものを飲んでいます。

ただここでのポイントは、白湯というのは意図的にさましたものを指すのかどうかということ。

この疑問を明らかにするため、手持ちの国語辞書を引いてみました。

さゆ【白湯】

飲用のための、沸かした湯。

「新明解国語辞典 第七版」

さゆ【白湯】

わかしただけで、何も入れない飲用の湯。

「ベネッセ表現読解国語辞典」

さゆ【白湯】

わかしただけで、何もまぜないで飲む湯。

「角川必携国語辞典」

さゆ【白湯】

味をつけたり、ほかのものを入れたりしない、ただの湯。

「三省堂国語辞典 第七版」

さゆ【白湯】

何もまぜない湯。

「広辞苑 第五版」

調べた範囲では、語釈に「さます、さめた」と入っている辞書はありませんでした。

むしろ「何も入れない」ことを白湯の本質としている辞書が多いようです。

これを見る限りは、意図的にさましていないものも含めて白湯と呼んでよいと思うのですが、どうなのでしょう?

 
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いわゆる「おちゃのみず」の表記について

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先日、神保町から御茶ノ水の界隈を歩く機会がありました。

そのときにふと思ったのが「おちゃのみず」には様々な表記があるなということ。

まず目に付くのは、漢字の「御」とカタカナの「ノ」、ひらがなの「お」とひらがなの「の」という組み合わせ。

  • 御茶ノ水駅
  • お茶の水女子大学

また漢字の「御」とひらがなの「の」という組み合わせもあるようです。

  • 御茶の水美術専門学校
  • 御茶の水美術学院

しかしひらがなの「お」とカタカナの「ノ」という組み合わせだけはどうしても見つかりませんでした。

  • × お茶ノ水◯◯

これらの文字使用状況を整理すると次のようになります。

◯ お茶の水 ◯ 御茶の水
× お茶ノ水 ◯ 御茶ノ水

 

調べてみると、地名としての「おちゃのみず」は文京区湯島〜千代田区神田一帯の通称であり、「おちゃのみず」という住所表記は存在しないとのこと。*御茶ノ水駅があるのは文京区湯島

もしかしたら、そんなことも様々な表記が並立する一つの要因なのかもしれません。

みなさんはどの「おちゃのみず」が好みでしょうか?

「有給休暇」の短縮形は「有休」と「有給」のどちらが正しいのか?

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会社員の人なら一度は考えたことがある内容かもしれません。

「有給休暇」の短縮形は「有休」と「有給」のどちらが正しいのでしょう?

改めて国語辞書を引いてみると、どちらも見出し語になっていることがわかりました。

ゆうきゅう[有休](名)

←有給休暇。

「三省堂国語辞典 第七版」

ゆうきゅう[有給](名)

  1. 給料がしはらわれること。「ー休暇〔=給料をもらいながら取れる休暇。有休〕」(←→無給)
  2. ←有給休暇。

「三省堂国語辞典 第七版」

これによると、どちらの見出し語にも「有給休暇」の意味が出ています。

つまり有休と有給の違いというのは、有給休暇の一文字目と三文字目をとるか、一文字目と二文字目をとるかという違いであって、どちらも正しいということ。

ただ有給の方には、もう一つ「給料がしはらわれること」という意味も出ています。

ということは「有給」と表現した場合、別の意味に解釈されてしまう可能性もあるので、有給休暇の意味で使いたいときには「有休」と表現した方が確実とも言えるでしょう。

ただ個人的には「有休・有給」どちらの表記にもちょっとした収まりの悪さのようなものを感じてしまいます。

「ゆうきゅう」というのは、当然ながら休みがあるだけ、給与があるだけではなく、その両方があってはじめて「ゆうきゅう」になります。

しかし有休という字面に「給与がある」という意味は含まれていませんし、有給という字面に「休みがある」という意味は含まれていません。それらの意味は略された部分にあるのです。

そのため会話では普通に使っていた「ゆうきゅう」を漢字で書こうとしたときに、「あれ? ホントにこれでいいのかな?」と思ってしまうのかもしれません。

みなさんはいかがでしょうか?

 
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忘れ物はない?

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わすれもの[忘れ物](名)

置き忘れ<たもの/ること>。

「三省堂国語辞典 第七版」

英語で表現するのが難しい日本語の一つに「忘れ物」があります。

和英辞書を引くと出てくるのは a thing left behind, lost property のような表現。

ただ a thing left behind は説明的ですし、lost property は硬いイメージ。どちらも「忘れ物」のような日常使いの単語ではありません。

そもそも何か忘れ物をしたとき、英語なら、

I left my umbrella on the train.

のように言うのが普通でしょう。

とりたてて「忘れ物」という名詞表現は必要ではないはずです。

一方、日本語でも「電車に傘を置き忘れた」と言うことはもちろん可能。ただ「忘れ物をする」という表現も日常的に使われています。

母:忘れ物はない?
先生:◯◯さんは忘れ物が多いですね。

昔よく言われたセリフを思い出してみると、忘れ物というのは何か特定のものを忘れたときより、一般的・習慣的な話をするときによく使われるのかもしれません。

ただこれも考えてみれば不思議なこと。物を忘れると言えば済むところを、わざわざ忘れ物という名詞を作って、そこに動詞のするを付け加えているということになります。

なぜ、こんなに回りくどいことをするのでしょう?

それはわかりませんが、忘れ物という日本語には忘れ物という単語でしか伝えられない独特のイメージがあるように思います。

もしかしたら、その多くは私たちの子ども時代の記憶と結びついているのかもしれません。

 
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明日の朝、遅刻をせずに職場に着ける確率は何パーセントでしょう?

それは100%と言いたくなりますが、物事に絶対はありません。

明日に限って寝坊をしたり、電車が大幅に遅延をしたりする可能性はゼロではないのです。

そんなときに使えそうなのが次の表現。

フォー ナイン(名)〔four nines〕

九九・九九パーセント。

「三省堂国語辞典 第七版」

それでは今晩眠りについて、明日の朝、目が覚める確率は何パーセントでしょう?

それは100%と言いたくなりますが、物事に絶対はありません。

うっかり明後日の朝に目が覚めたり、知らぬ間に冷凍人間にされて30年後に目が覚めたりする可能性はゼロではないのです。

そんなときに使えそうなのが次の表現。

テン ナイン(名)〔ten nines〕

百分率であらわしたとき、九が十個続くほど<精度が高い/誤差が小さい>こと。九九・九九九九九九九九%の純度の材料などについて言う。

「三省堂国語辞典 第七版」

改めて考えてみると、この世界に100%たしかなことというのはどれだけあるのでしょう?

「1+1=2」というのは100%たしかでしょうか?

「地球は太陽の周りを回っている」というのは100%たしかでしょうか?

「私が青だと思っている色とあなたが青だと思っている色は同じ」というのは100%たしかでしょうか?

国語辞書を眺めながら、そんなことを一つまた一つと考えました。

 
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土曜・日曜

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今日は土曜日。気が付けばゴールデンウィークも残りわずかとなりました。

ところでこの「土曜日」は国語辞書でいったいどのように定義されているのでしょう?

どよう[土曜](名)

一週の六番目の日。金曜の次。土曜日。

「三省堂国語辞典 第七版」

どよう【土曜】

一週の第七日。金曜の次、日曜の前。土曜日。〔週の始まりを月曜とすれば、一週の第六日〕

「新明解国語辞典 第七版」

同じ出版社から出ている三省堂国語辞典と新明解国語辞典。ただ三国が土曜を週の六番目としているのに対して、新明解は七番目としています。

(新明解には六番目説への注釈もありますが。)

個人的には土曜から日曜になるときに「さあ、一週間が始まるぞ」という感覚はないので、月曜始まりに一票。ただ矛盾しているようですが、カレンダーの並びは日曜始まりの方がしっくり来ます。

念のため「日曜」も見ておきましょう。

にちよう[日曜](名)

一週の最後の日。六日間働いたあとの、休息の日。土曜の次。日曜日。〔カレンダーは、ふつう日曜から始まる〕

「三省堂国語辞典 第七版」

にちよう【日曜】

一週の第一日。日曜日。週の始まりを月曜とすれば、一週の週末。

「新明解国語辞典 第七版」

三国にはカレンダーに関する記述がある一方、新明解には日曜始まり説と月曜始まり説の両方に対する目配せがあります。

ちょっとした違いなのですが、辞書の個性が出ていて、おもしろいなと思いました。

自分だったら果たして「土曜」と「日曜」をどのように説明するか。簡単なようで難しい仕事なのだと思います。

 
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