フィンランド語学習記 vol.482 − Ruija
フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』に次のようなスキットが出てきました。
Kirjastossa:
− Minä näin täällä eräänä päivänä kirjan Ruijan eli Pohjois-Norjan suomalaisista…
Ruijan eli Pohjois-Norjan の eli というのは「つまり」を意味する言い換えの単語。
− Minä näin täällä eräänä päivänä kirjan Ruijan eli Pohjois-Norjan suomalaisista…
(図書館にて:
私はここで先日ルイヤ、つまり北ノルウェーのフィンランド人についての本を見たのだけど、、、)
よって Pohjois-Norja(北ノルウェー)のことをフィンランドでは Ruija(ルイヤ)と呼ぶのだということがわかります。
(ただわざわざ言い換えているということはあまり一般的な名前ではないのかもしれませんが、、、)
改めて地図を見ると、フィンランドの北部から北極海に至るスカンディナヴィア半島最北端の地域はノルウェー領。この地域はノルウェーの行政上の区分における Finnmark(フィンマルク県)に当たります。
ただ厳密には Finnmark=Ruija ではなく、Ruija は隣の Troms(トロムス県)の一部を含む、もう少し広範な地域の呼称のよう。
フィンランド語では、フィンランドに地理的に近い地域には、大抵フィンランド語固有の名前が付いています。
(Ruotsi=スウェーデン、Viro=エストニア、Venäjä=ロシア、など)
この Ruija というのも、そうした古くからある名前の一つなのかもしれません。
このあたりは昔から一度行ってみたいと思っていた地域で、これまでは「ノルウェーのてっぺん」とか「フィンランドの上のところ」などと言っていたので、こんな風にフィンランド語の名前が付いていると知ったのは嬉しいことでした。
とはいえ、日本から行くには二回も飛行機の乗り継ぎが必要なので、おいそれと訪れることができる地域ではありません。どーんと一か月くらい休んで行くことができたら最高なのですが。。。