フィンランド語学習記 vol.764 – ことわざのようなもの(2)

前回に続いてフィンランド語教室のテキスト『suomen mestari 4』より、フィンランド語のことわざのようなものを読み進めていきます。

Haukkuva koira ei pure.
Ei makaavan kissan suuhun hiiri tule.
Ei kysyvä tieltä eksy.
Etsivä löytää.
Kyllä tekevälle työtä riittää.
Tekevälle sattuu.

「suomen mestari 4」P.38

今日は後半の Etsivä löytää. から。

 

Etsivä löytää.

etsivä は「探し求める」を意味する動詞 etsiä の能動現在分詞。

フィン
etsiä look for, seek 探し求める
löytää find 見つける

 

そのまま訳すと「探し求める人は見つける」となります。

それらしく訳せば「求めよ、さらば与えられん」という感じでしょうか。

こうなると聖書の一節ですね。

 

Kyllä tekevälle työtä riittää.

tekevälle は「する」を意味する動詞 tehdä の能動現在分詞 tekevä の単数向格[-lle]の形。

フィン
riittää suffice 十分である

 

このフレーズはどうしても意味がわからず。。。ネット上ではたくさんの用例が見つかるものの、文構造も伝えたいメッセージも理解できなかったのでギブアップします。

 

Tekevälle sattuu.

sattuu は「起こる」を意味する動詞 sattua の三人称単数。

フィン
sattua happen 起こる

 

そのまま訳せば「行動する人には起こる」となります。

二つ前の Etsivä löytää. に近い意味なのかな?と思いましたが、微妙に違うようです。

wiktionary に次のような説明が出ていました。

tekevälle sattuu

whoever does something is bound to some kind of misfortune; used in a comforting way

「Wiktionary」

行動には災難がつきまとう、行動する限り悪いことが起こるのは避けられないという意味のようです。

要は「めげずに行動しよう!」という励ましの言葉なのでしょうか。

 

ひとこと

以上、フィンランド語教室のテキスト『suomen mestari 4』の練習問題で取り上げられていたフィンランド語のことわざのようなものを紹介してみました。

ささっと訳せるかな思ったら、思いのほか苦労したというのが正直なところ。

ただ先人の知恵がぎゅっと詰まったことわざを読解するのは楽しい作業でもあります。