フィンランド語学習記 vol.784 − ヘイノ・カスキ(4)

昨日に続いてフィンランドの作曲家ヘイノ・カスキに関する文章を読んでいきます。

Musiikinteoriaa hänelle opetti Ilmari Krohn, ja hän sai yksityisesti sävellysopetusta Erkki Melartinilta, Jean Sibeliukselta ja myöhemmin Selim Palmgrenilta.

音楽理論を彼に教えたのはイルマリ・クローンだった。そして彼はエルッキ・メラルティン、ジャン・シベリウス、後にはセリム・パルムグレンから個人的に作曲を教わった。

Heino Kaski – Wikipedia

フィン
teoria theory 理論
yksityisesti privately 個人的に
sävellys composition 作曲
myöhemmin later 後で

 

SVOO

Musiikinteoriaa hänelle opetti Ilmari Krohn,

音楽理論を彼に教えたのはイルマリ・クローンだった。

この文のような語順にフィンランド語らしさを感じます。

フィン musiikinteoriaa hänelle opetti Ilmari Krohn
music theory him taught Ilmari Krohn
音楽理論を 彼に 教えた イルマリ・クローンが

 

この文を英語に訳す場合、英語には SVOO(Ilmari Krohn taught him music theory.)という語順の制約があります。

一方、日本語に訳す場合、英語からの直訳風に「イルマリ・クローンが彼に音楽理論を教えた」と訳すこともできますし、フィンランド語のように「音楽理論を彼に教えたのはイルマリ・クローンだった」と訳すこともできます。

このあたりにフィンランド語と日本語の親和性の高さを感じます。

 

ひとこと

翻訳の仕事をしている訳ではないものの、フィンランド語をきれいな日本語に置き換えられたときにはちょっとした達成感があります。