Active な語彙力とは?

先日のエントリーで、9月末までにフィンランド語の基本単語1,000語をマスターするという目標を書きました。

語彙力というのは、このような数値によって学習者の習熟度(レベル)を客観的に示すことができる分野と言えます。

例えば、英語の語彙力を測定したい場合には、こんなウェブサービスを利用することもできます。

Test Your Vocabulary Online With VocabularySize.com – Free tools to measure your students’ word knowledge

[参考]英語の語彙サイズを測るウェブサイト『VocabularySize.com』 | Fragments

しかしここには一つ大きな落とし穴があります。

このようなテストで測定した語彙力というのは、あくまでリーディングやリスニングの際に理解できる力という意味であって、ライティングやスピーキングで自由に使える力という意味ではありません。

別の言い方をすると、それらの単語は必ずしも Active な単語ではないということです。

もちろん、意味を知っているすべての単語を Active にする必要はありません。(それは母語であっても無理なことです。)

ただしある言語を学び始めて最初に習得するような基本単語は、常に Active な状態にしておかないと、基本的なコミュニケーションすら困難になってしまいます。

それでは Active な単語力を身に付けるためには、どのようにすればよいのでしょうか?

先日読んだ『無理なく続く英語学習法』という本によると、Active な単語力を身に付けるためには、以下の3点がポイントになるとのこと。

  • スピードにこだわる
  • 回数を重ねる
  • 期間を空ける

以下、私のフィンランド学習の事例に則して、それぞれの項目を見ていきたいと思います。

 

スピードにこだわる

私の場合、普段の単語学習は iPhone のデジタル単語カードを使って、主に日本語を見ながらフィンランド語に直す練習をしています。

この際フィンランド語に直すことができたとしても、日本語を見てから数秒も考え込んでいるようでは、Active な単語とはいえません。

やや厳しいようですが、1〜2秒でフィンランド語に直せなかった単語は、不正解と同じ扱いにしています。

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回数を重ねる

先述のデジタル単語カードを使うと、不正解の単語だけを後から繰り返すこともできるので、非常に効率的です。

不正解の単語のストックには、即答できなかった単語も入ってきますが、それらも繰り返し練習することによって、日→フィンの変換スピードは確実に上がります。

 

期間を空ける

今のところは、週1回のペースで既習単語の総復習を行っています。

忘却曲線云々の理論に基づけば、もう少し効率的なペースがあるのかもしれませんが、教室が週1回あるので、それに合わせて単語をおさらいするのがちょうどよいという感じです。

ただし扱う単語の数がもっと増えてくれば、別の方法を考えなければならないでしょう。

 

まとめ

今回は書籍『無理なく続く英語学習法』より、Active な語彙力を身に付ける方法を紹介しました。

本書では、この他にも効率的に語学をすすめるための様々な方法が紹介されています。

タイトルこそ英語学習法ですが、その他の言語に応用できる内容も多いので、英語以外の言語を学習している人にもおすすめできる一冊です。

 

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