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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.413 − 能動現在分詞の作り方

最近のフィンランド語教室ではいわゆる「分詞」を扱っています。

分詞といえば、中学高校の英語の時間に現在分詞や過去分詞を習った記憶のある人も多いでしょう。

フィンランド語の場合はさらに細かく、次のような5種類の分詞があるのだそう。

1 能動現在分詞
2 受動現在分詞
3 能動過去分詞
4 受動過去分詞
5 動作主分詞

 

さすがフィンランド語。盛りだくさんです!

ともあれ、分詞を一言で定義すれば「動詞を形容詞のように使う用法」ということになるでしょうか。

例えば、次の例を見てみましょう。

pieni lintu(小さい鳥)
laulava lintu(歌う鳥)
*pieni(小さい)、laulaa(歌う)、lintu(鳥)

pieni は「小さい」を意味する形容詞。

laulava は「歌う」を意味する動詞 laulaa の能動現在分詞の形。

形容詞と同じように lintu を修飾しているのがわかるでしょうか。

今回はまずこの能動現在分詞の作り方を見ていきましょう。

 

能動現在分詞の作り方

laulaa(歌う)の能動現在分詞を求める手順は以下の2ステップ。

 

1)三人称複数[-vAt]の形を求める。

単数 複数
一人称 laulan laulamme
二人称 laulat laulatte
三人称 laulaa laulavat

 

laulaa → laulavat

 

2)[-vAt]の代わりに[-vA]を置く

laulavat → laulava

以上できあがり。非常にシンプルですね。

ただ実際の文においては、この laulava という分詞がここからまた様々な形に格変化するので一筋縄ではいきません。

そのあたりの使い方は明日のエントリーで見ていきたいと思います。

フィンランド語学習記 vol.412 − 夜のもう一つの姿

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フィンランド語教室の再開に向けて、『フィンランド語トレーニングブック』を使って複数格変化の復習をしていました。

どんどんと新規の文法が出てくる中で、どうもこのあたりがあいまいになっていたのです。

『フィンランド語トレーニングブック』の Kappale 48 では動詞の過去語幹と名詞の複数語幹(いずれも i を付ける)を対比しながら、パターンごとに練習できる問題がのっていて、全体をざっと復習したいときにはとても助かります。

例えば、syödä(食べる)の過去語幹と yö(夜)の複数語幹の作り方を見てみましょう。
 

syödä(食べる)の過去語幹の作り方

syödä 1)現在語幹を求める syö
syö 2)複数の印[i]を置く syöi
syöi 3) [i]の前に[ie][uo][yö]が来るときは、一文字目の[i][u][y]が消える。 söi

 

 yö(夜)の複数語幹の作り方

1)単数語幹を求める(=そのまま)
2)複数の印[i]を置く yöi
yöi 3) [i]の前に[ie][uo][yö]が来るときは、一文字目の[i][u][y]が消える。 öi

 

作り方がよく似ているので、過去語幹と複数語幹の作り方は合わせて覚えるのが効果的。

それにしても yö のように2つの母音のみで構成されている単語は複数形になると語頭の文字が変わってしまうんですね。

öi に yö の面影はなく、果たしてぱっと見たときに yö を連想できるかどうか。

もしこれを知らずに öi から辞書を引いてしまったら、永久に目当ての単語にたどり着けないという悲しい結果になりそうです。

 

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フィンランド語学習記 vol.411 − supersankari

16100901

一仕事終えた夜、ぼーっと Radio Suomipop を聞いていたら耳に残る一曲が。

クレジットを見ると Laura Närhi さんという人の「Supersankari」という曲でした。

何度か聞いた後、ふと「タイトルの supersankari ってどういう意味なのだろう?」という疑問が。(そんなこともわからずに聞いていたのです。)

Wiktionary で調べてみると、次のような意味が出ていました。

sankari

hero, heroine

「Wiktionary」

supersankari

superhero

「Wiktionary」

sankari は「ヒーロー」、supersankari は「スーパーヒーロー」の意味。

また語源に関して次のような説明ものっていました。

From a Germanic language, cf. Swedish sångare. Compare with Väinämöinen, the singing hero.

ここに比較として出てくるスウェーデン語の sångare は singer の意味。

同じ起源の単語が一方ではヒーローになり、一方では歌い手になるというのはおもしろい現象だと思います。

フィンランド語学習記 vol.410 − näyttää

16100801

『フィンランド語トレーニングブック』で既習文法の復習をしていたところ、次のような文が出てきました。

Mies näytti menestyvältä ihmiseltä.

(その男は成功する人間のように見えた。)

『フィンランド語トレーニングブック』P.177

フィン
näyttää show, seem, appear
menestyä be successful, succeed

 

ここでちょっと気になったのは näyttää という動詞の使い方。

後続の menestyvältä ihmiseltä がいわゆる離格[-ltA]の形になっています。

näyttää の後には離格が来るというルールがあるのだろうか?と思い、語法書の『Tarkista Tästä』を引いてみました。

NÄYTTÄÄ(verbi, transit)

näyttää + N all Näytä minulle, missä talossa sinä asut.
näyttää + että-lause Näytän heille, että olen oikeassa.

 

NÄYTTÄÄ(verbi, intransit)

näyttää + N abl
Hän näytti hyvin sairaalta.

これによると näyttää には他動詞(transit)と自動詞(intransit)の用法があるということがわかります。

そして他動詞のときは näyttää+向格[-lle]で「〜に見せる」、自動詞のときは näyttää+離格[-ltA]で「〜に見える」という意味になるよう。

他動詞 Näytä minulle, missä talossa sinä asut. どの家に住んでいるのか見せて。
自動詞 Hän näytti hyvin sairaalta. 彼はかなり具合が悪そうに見えた。

 

これを踏まえて冒頭の文に戻ってみましょう。

Mies näytti menestyvältä ihmiseltä.

(その男は成功する人間のように見えた。)

ここでの näyttää(〜に見える)は自動詞なので、後続の単語が離格の形になっているのでしょう。

とはいえ、なぜ離格になるのか?感覚的にはしっくり来ないのですが、ここはそのまま覚えるよりほかなさそうです。

 

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フィンランド語学習記 vol.409 − 半分の単語たち

photo credit: pietrocolumba mezzaluna via photopin (license)

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本棚に置いてある辞書や語学の本を久しぶりに整理。

その際、最近あまり触っていなかった『フィンランド語日本語小辞典』を久しぶりにパラパラと眺めてみました。

そこで「これはおもしろい」と思ったのが puoli(半分)で始まる単語たち。

英語で言えば half に当たる単語ですが、ちょっと思いがけない単語に puoli が使われているケースも。

フィン
puoliaika half-time ハーフタイム
puolihämärä half-light 薄暗い、薄明かりの、たそがれの
puolikuu half-moon 半月
puolikymmentä about ten (noin viisi)約5
puolikypsä medium 半熟の、半煮えの、半焼けの
puolipallo hemisphere 半球
puolipiste semicolon セミコロン(;)
puolipäivä noon 日中、真昼、正午
puoliso spouse 配偶者、夫、妻
puolittaa halve 2等分する、2で割る
puoliympyrä semicircle 半円
puoliyö midnight (keskiyö)夜中の12時、夜半、真夜中

 

puoliso(配偶者)というのは「なるほど!」と思った表現。

言われてみればたしかに「半分」なのですが、日本語や英語とは異なる発想が新鮮です。

一方、puolikymmentä(約5)というのは「???」と思った表現。

puoli(半分)+kymmenen(10)=puolikymmentä(約5)という構造になっています。

「なぜわざわざそんな言い方をするのか?」というのが一つ目の疑問。

「なぜ5ではなく、約5になるのか?」というのが二つ目の疑問。

その由来について、様々な想像の広がる表現です。

 

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フィンランド語学習記 vol.408 − selvitä

16090301

フィンランド語の動詞は語尾の形によって6つのタイプに分類されています。

タイプ1 2つの母音で終わる動詞
タイプ2 [dA]で終わる動詞
タイプ3 [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞
タイプ4 [AtA, OtA, utA]で終わる動詞
タイプ5 [itA]で終わる動詞
タイプ6 [etA]で終わる動詞

 

ただ何事にも例外はあるようで、先日習った selvitä(生きてゆく)という動詞は[itA]で終わっているにも関わらずタイプ5の動詞ではないのだそう。ちなみにタイプ5の動詞というのは次のように変化します。

tarvita(〜を必要とする)

単数 複数
一人称 talvitsen talvitsemme
二人称 talvitset talvitsette
三人称 talvitsee talvitsevat

タイプ5の動詞は語尾の[-A]を[-se]に変えるという特徴がありました。

これに対してさきほどの selvitä は次のように変化します。

selvitä(生きてゆく)

単数 複数
一人称 selviän selviämme
二人称 selviät selviätte
三人称 selviää selviävät

selvitä → selvitse ではなく selvitä → selviä と変化しているのがわかるでしょうか?

この変化というのは語尾が[AtA, OtA, utA]で終わるタイプ4の動詞と同じ。

haluta(〜したい)

単数 複数
一人称 haluan haluamme
二人称 haluat haluatte
三人称 haluaa haluavat

よって selvitä は語尾が[itA]で終わっているものの、実際にはタイプ4の動詞ということになります。

フィンランド語は語形変化に関して比較的例外の少ない言語だと思いますが、それでもこういう例外はあるんですね。この手のトラップには注意しましょう!

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