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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.401 − Köyhä laulaja

昨日のエントリーでカウリスマキ監督の『愛しのタチアナ』について書きました。

フィンランド語学習記 vol.400 − カウリスマキ監督のお仕事

そのエンドクレジットで流れていた曲が、何だかいい感じ。

クレジットの中に劇中の使用曲も出ているので、注意して見ていると「Köyhä laulaja」という曲のようです。

köyhä は「貧しい」、laulaja は「歌手」の意味。

もちろん歌詞の内容まではわからないのですが、タイトルにぴったりの哀愁漂う曲。昔の日本の歌謡曲の雰囲気に似ていなくもありません。

歌っているのは Henry Theel さんという1940年代〜50年代にフィンランドで人気のあった歌手。名前が全然フィンランドっぽくないですね。

Theel さんの他の曲も聞いてみましたが、いかにもカウリスマキの映画で流れていそうな感じの曲調。

こういった曲がフィンランドの人にとっての good old music なのでしょうか?

フィンランド語学習記 vol.400 − カウリスマキ監督のお仕事

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ブルーレイでアキ・カウリスマキ監督の『愛しのタチアナ』というフィンランド映画を観ました。

昔一度観ているはずなのですが、細かいところはすっかり忘れていて、新作のように楽しむことができました。

映画が終わり、一息つきながらエンドクレジットを眺めていたら、次のような表記が。

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アキ・カウリスマキ(Aki Kaurismäki)監督は ohjaus, leikkaus, tuotanto, käsikirjoitus という4つの項目で名前がクレジットされています。

気になったので、これらの単語の意味を調べてみました。

フィン
ohjaus direction 監督
leikkaus editing 編集
tuotanto production 製作
käsikirjoitus scenario 脚本

 

なるほど。カウリスマキ監督は監督・編集・製作・脚本の4役を兼ねているんですね。

脚本を兼ねる監督というのは多いと思いますが、編集まで兼ねる監督というのはあまりいないのではないでしょうか。本作でも随所に監督の細かいこだわりが発揮されているのでしょう。

それはそれとして、本作『愛しのタチアナ』はオフビートな恋愛映画の傑作。

物語はシンプルで、フィンランド人の男二人がレストランで偶然出会ったロシア人とエストニア人の女の子を車で港まで送っていくというそれだけのお話。

マッティ・ペロンパー演じる主人公の一人レイノは、もう一人の主人公ヴァルトと二人の時にはおしゃべりが止まらないのに、女の子が同乗するとすっかり無口に。

このあたりの描き方がいかにもカウリスマキという感じで、くすりと笑ってしまいます。

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ある意味ではステレオタイプなのかもしれませんが、こういった映画のキャラクターたちが、自分の中のフィンランド人のイメージを作ってきたんだなということに改めて思い当たりました。久しぶりに他の作品も見返してみようと思います。

 

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フィンランド語学習記 vol.399 − 始まりと終わり

photo credit: Man and Tree via photopin (license)

photo credit: Man and Tree via photopin (license)

フィンランド語を学んでいて感じることの一つは、英語と比べて他動詞と自動詞がはっきりと区別されているということ。

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』には次のような動詞の使い分けが出ていました。

Aloittaa ≠ lopettaa: Minä aloitan tai lopetan työn.

Alkaa ≠ loppua: Työ alkaa tai loppuu.

『suomea suomeksi 2』P.45

この例文からもわかるとおり、aloittaa と lopettaa は他動詞、alkaa と loppua は自動詞です。

フィン
aloittaa 〜を始める
alkaa 始まる
lopettaa 〜を終える
loppua 終わる

 

この区別というのは、フィンランド語と日本語の対応で考えるとわかりやすいのですが、フィンランド語と英語の対応で考えるとややわかりにくくなります。

例えば、さきほどの動詞を手持ちのフィン・英辞書で調べると次のような訳語が出てきます。

フィン
aloittaa begin, start
alkaa start, begin
lopettaa stop, end
loppua end, stop

 

英語では begin と start の両方に他動詞と自動詞の働きがありますし、stop と end も同様。一つの動詞が他動詞にも自動詞にもなるというケースが多い印象があります。

これはつまり、英語のネイティブスピーカーにとって aloittaa と alkaa、lopettaa と loppua という動詞の使い分けは難しいということなのか、あるいはそうでもないのか、そのあたりはいったいどのようになっているのでしょう?

フィンランド語学習記 vol.398 − あなたがたは何名様ですか?

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昨日に続きフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』のスキットから。

Ravintolassa(レストランにて)

− Kuinka monta henkeä teitä on?(あなたがたは何名様ですか?)

Meitä on vain kolme.(私たちは3人だけです。)

『suomea suomeksi 2』P.44

この表現で面白いなと思ったのが、分格の使い方。

主格 te me
分格 teitä meitä

 

「あなたたち」「私たち」という部分が分格の形になっています。

なぜ主格ではなく分格なのか?

この用法は文法書ではいったいどのように説明されているのだろう?と思って、あれこれ調べてみたのですが、それらしい記述を見つけることはできませんでした。

もちろん理屈がわからなくても、定型表現としてそのまま覚えてしまえばよいのだと思います。

でもどうしても理屈が気になってしまうという。。。困った性格です。

フィンランド語学習記 vol.397 − どなたのお名前で予約をされましたか?

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フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』のスキットにこんな表現が出てきました。

Ravintolassa(レストランにて)

− Meille on varattu täältä pöytä.(テーブルを予約したものですが。)

Millähän nimellä se on tilattu?(どなたのお名前で予約をされましたか?)

− Jukka Kukkosen nimellä.(ユッカ・クッコネンの名前で。)

*varata(予約する)、tilata(注文する、予約する)

『suomea suomeksi 2』P.44

この表現で面白いなと思ったのが、接格[-llA]の使い方。

主格 nimi
接格 nimellä

 

「どなたのお名前で」「ユッカ・クッコネンの名前で」という部分が接格の形になっています。

接格には「(道具)を使って」という意味もあるので、おそらくはその用法なのだと思います。

Osaatko syödä puikoilla?(あなたは箸を使って食べることができますか?)

ただレストランを「◯◯の名前で」予約をすると言いたいときに、接格を使うというのは思いつかない発想。

このような思いがけない発想に出会うのも語学の楽しみの一つかもしれません。

フィンランド語学習記 vol.396 − 2000年代

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フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』に次のような表現が出ていました。

Tuhatsataluku = aika vuodesta 1100 vuoteen 1200

1950-luku = aika vuodesta 1950 vuoteen 1960

1100-luvulla, 1950-luvulla

『suomea suomeksi 2』P.39

Tuhatsataluku(1100-luku)は「1100年代」、1950-luku は「1950年代」の意味。

なお「〜年代に」と言いたいときには接格の luvulla という形になります。

Turun tuomiokirkko rakennettiin joskus 1200-luvulla.
(トゥルクの大聖堂は1200年代に建てられた。)

『suomea suomeksi 2』P.38

ところで、このような表現を見ていて気になった点が一つ。

1200-luvulla が1200年からの100年ならば、2000-luvulla は2000年からの1000年ということになるはず。それならいわゆる00年代(2000年〜2009年)という期間はどのように表したら良いのでしょう?

こちらは『フィンランド語文法ハンドブック』を見てみると、こんな説明がのっていました。

vuosikymmen  10年間

たとえば 2000-luvun ensimmäinen vuosikymmen は「2000年代の最初の10年間」、つまり「2000年から2009年」のことを意味します。

『フィンランド語文法ハンドブック』P.203

なるほど。このように言えば、どの期間を指しているのかわかりやすいですね。

ただ日本語の感覚で考えると「2000年代」と言っても、2000年からの1000年と考えるよりは、2000年からの10年と考える方が普通のような気もします。
(西暦10000年くらいになれば、2000年からの1000年という単位で何かを考えることもあるかもしれませんが。。。)

そういう意味では、フィンランド語でもここまで厳密にならなくてもよいのかもしれませんが、、、実際のところはどうなのでしょう?

 

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