フィンランド語学習記 vol.499 − 第1不定詞長形(2)
きのうに続いて、フィンランド語の第1不定詞長形について。
フィンランド語学習記 vol.498 − 第1不定詞長形(1)
今回はフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』に出ていた例文を見ていきたいと思います。
Soitin kotiin kysyäkseni, kuinka vanhempani voivat.
Menimme taksilla ehtiäksemme ajoissa perille.
どの単語が第1不定詞長形になっているかわかるでしょうか?
以下に一文ずつ見ていきましょう。
(私たちは食べるために生きているのではなく、生きるために食べている。)
ここでは syödäksemme, elääksemme の部分が第1不定詞長形になっています。
syödä(食べる) | → | syödäksemme(私たちが食べるために) |
elää(生きる) | → | elääksemme(私たちが生きるために) |
(私は両親が元気なのか尋ねるために、家に電話をした。)
ここでは kysyäkseni の部分が第1不定詞長形になっています。
kysyä(尋ねる) | → | kysyäkseni(私が尋ねるために) |
(私たちは目的地に間に合うように、タクシーで行った。)
ここでは ehtiäksemme の部分が第1不定詞長形になっています。
ehtiä(間に合う) | → | ehtiäksemme(私たちが間に合うように) |
以上、今回は第1不定詞長形を含む例文を3つ紹介してみました。
「第1不定詞長形がある」という前提で例文やスキットを見れば意味をつかむことはできるのですが、その前提なしで突然この形が出てきたら「これは何?」と迷ってしまいそうな気がします。
ポイントはおそらく真ん中の[-kse-]に気付けるかどうか。ただ語頭や語尾と違って語中のサインというのは見落としがちなので、そういう意味では少しやっかいな文法事項なのかなと思います。