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ボブ・ディランの「The Times They Are a-Changin’」の中の[a-]ってどんな意味?

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Come gather ’round people

Wherever you roam

And admit that the waters

Around you have grown

And accept it that soon

You’ll be drenched to the bone

If your time to you is worth savin’

Then you better start swimmin’ or you’ll sink like a stone

For the times they are a-changin’

Bob Dylan「The Times They Are a-Changin’」

ボブ・ディランの1964年のヒット曲「The Times They Are a-Changin’」。

このタイトルの中にさりげなく使われている[a-]というのはいったいどんな意味なのでしょう?

調べてみると Wikipedia の中にこんな記述がありました。

The a- in the song title is an archaic intensifying prefix as seen in the British songs, “A-Hunting We Will Go” and ‘”Here We Come A-wassailing”, from the 18th and 19th century.

Wikipedia「The Times They Are a-Changin’ (song)」より

これによると、[a-]というのは強調の前置詞なのだそう。

archaic(古風な)とあるので、今ではあまり見ない用法なのだと思います。

この[a-]の用法は果たして辞書にのっているのかな?と思い、手持ちの辞書に当たってみたのですが、収録されている辞書は見つけられず。

これほど有名な曲のタイトルに使われているというのに、なぜなのでしょう?

もし現代における用例としてこの曲のタイトルがのっていたりしたら、「おおー」と感心するところなのですが。

フィンランド語学習記 vol.311 − 手袋の片方をなくしたら

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先日のフィンランド語教室では、さまざまな衣類の名前を扱いました。

「ドレス」は mekko(メッコ)。

「スカーフ」は huivi(フイヴィ)。

「手袋」は käsineet(カスィネート)。

「ブーツ」は saappaat(サーッパート)。

などなど。

このうち käsineet や saappaat のように手足に身に付けるものは、語尾に[-t]が付いています。これは複数形の[-t]。

人間の体に手と足は二本ずつあるので、そこへ身に付けるものは複数形で表します。

このルール自体は基本的に英語と同じ。対比表で見てみましょう。

フィン
saappaat boots ブーツ、長靴
farkut jeans ジーンズ
käsineet gloves 手袋
kengät shoes
lenkkarit
lenkkitossut
running shoes スニーカー
housut trousers, pants ズボン

 

ただしこれらの単語は必ず複数形で使うという訳ではなく、もし手袋の片方をなくしてしまえば単数形になってしまいます。

複数 単数
saappaat saapas
farkut farkku
käsineet käsine
kengät kenkä
lenkkarit
lenkkitossut
lenkkari
lenkkitossu
housut ??

 

一応、それぞれの単数形は存在するものの、ズボン(housut)の単数形だけは見つかりませんでした。

ズボンの片方がなくなるということはないでしょうから、これはこれで納得。

しかしジーンズ(farkut)の単数形はあるようですが。。。

フィンランド語学習記 vol.310 − 窓の開け閉め

photo credit: ⇇ via photopin (license)

photo credit: via photopin (license)

フィンランド語教室で使っているテキスト『suomea suomeksi』に次のようなスキットが出てきました。

− Suljenko ikkunan? Onko sinulla kylmä?(窓を閉める? 寒い?)

− Sulje vain. Tai anna olla auki. Se on samantekevää.(閉めたら。あるいは開けておいても。どちらでもいいよ。)

− Kadulta tulee niin paljon melua ja pölyä, että panen sen mieluummin kiinni,…(騒音やホコリが通りから入ってくるよ。できれば窓を閉めたくなるくらいに。)

*sulkea(閉める)、ikkuna(窓)、antaa(そのままにする)、auki(開)、samantekevä(取るに足らない)、katu(通り)、melu(騒音)、pöly(ホコリ)、mieluummin(できれば)、panna 〜 kiinni(〜を閉める)

「閉める」という意味を表すのに一つ目の文では sulkea という動詞、三つ目の文では panna 〜 kiinni という動詞句を用いています。

教室ではそれぞれの対義表現も習いました。

sulkea(閉める) ←→ avata(開ける)
panna 〜 kiinni(〜を閉める) ←→ panna 〜 auki(〜を開ける)

 

ちょっとしたニュアンスの違いなのかもしれませんが、基本的な表現なのでどちらも使いこなせるようにしておきたいと思います。

ただ sulkea, avata, panna という三つの動詞は、どれも語形変化がやっかい。

sulkea(閉める)

単数 複数
一人称 suljen suljemme
二人称 suljet suljette
三人称 sulkee sulkevat
avata(開ける)

単数 複数
一人称 avaan avaamme
二人称 avaat avaatte
三人称 avaa avaavat
panna(置く)

単数 複数
一人称 panen panemme
二人称 panet panette
三人称 panee panevat

この三つの動詞の語形変化を考えるだけでも、よい練習になりそうです!

人工言語トキポナ(toki pona)のシンプルな世界

世界最大の英語辞書『オックスフォード英語辞典』には約600,000の英単語が収録されています。

一方、成人の英語のネイティブスピーカーが知っている語彙の総数は約20,000〜30,000と言われています。

一般的に語彙というのは多ければ多いほどよいと思われがちですが、そもそも私たちが日常生活を営む上で、最低限必要な語彙というのはどれくらいあるのでしょう?

現存する英単語のうち、使用頻度の高い0.1%を残して、残りの99.9%を使用禁止にしたら、生活にどの程度支障が出るのでしょうか?

そんな思考実験への示唆を与えてくれる人工言語の一つにトキポナ(toki pona)があります。

toki pona

トキポナはカナダ・トロント在住の翻訳者 Sonja Lang によって設計された人工言語で、特筆すべきはその語彙数がわずか123語ということ。

123語?

そんな数で本当に必要な意思の疎通を図ることができるのでしょうか?

例えば、数詞というのは、どの言語でもそれなりの語彙数を持っている訳ですが、トキポナのシステムは次のようになっています。

Toki Pona has root words for one (wan), two (tu), and many (mute). In addition, ala can mean zero, although its more literal meaning is “no” or “none”.

Wikipedia「Toki Pona」より

トキポナの数詞は「1」を意味する wan、「2」を意味する tu、「たくさん」を意味する mute、「0」を意味する ala の4つで構成されているとのこと。

そしてこれ以外の数、例えば「3」は tu wan、「4」は tu tu と表わすのだそうです。

要は何進法にするかという問題なので、この仕組みに慣れてしまえば、案外不自由することもないのかもしれません。

そんな興味深い人工言語トキポナの教則本が米アマゾン(amazon.com)で販売されていたので、思わず購入してしまいました。

*残念ながら日本のアマゾン(amazon.co.jp)では購入できません。

届いたら、またこのブログで紹介してみたいと思います。

北欧の台風

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台風11号が世間を騒がせています。

先日のフィンランド語教室にて、「台風」はフィンランド語で taifuuni(タイフーニ)と言うことを教えてもらいました。

だとすると台風というのは、万国共通語なのかな?と思い、北欧やバルトの言葉で「台風」を何と言うのか調べてみました。

デンマーク語 tyfon
エストニア語 taifuun
フィンランド語 taifuuni
アイスランド語 fellibylur
リトアニア語 taifūnas
ラトビア語 taifūns
ノルウェー語 virvelstorm, tyfon
スウェーデン語 tyfon

 

そもそも「台風」というのは、東アジア近隣の熱帯低気圧の名称ですから、北欧やバルトの国々に台風が存在する訳ではありません。

そんな中、アイスランド語(fellibylur)とノルウェー語(virvelstorm)だけが独自の単語を持っているということは、その地域特有の「風」があるということなのでしょうか?

またそもそも「台風」というのは何語なんだろう?と思って調べてみると、中国語起源、アラビア語起源、ギリシア語起源など、さまざまな説があるようです。

言われてみると typhoon という言葉には国籍不明のミステリアスな響きがあるような気も。

どこからともなくやってくる台風と同じように、typhoon の起源も謎に包まれているんですね。

フィンランド語学習記 vol.309 − kokemus と elämys

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午前中で仕事が終わり、夜のフィンランド語教室まで時間がぽっかりと空いてしまったある日のこと。

家に帰るのも面倒なので、カフェに籠って、これまでに習った単語の総復習をしていました。

単語の数が増えてくると、中には似たような意味のペアも出てきます。例えば、

kokemus(経験、体験)
elämys(経験、体験)

これまでの経験から、単語の微妙なニュアンスを知りたいときには、英語を経由した方がわかりやすいこともあるので、フィン・英辞書の『Suomi-englanti-suomi-taskusanakirja』を調べてみました。すると。。。

kokemus

experience

『Suomi-englanti-suomi-taskusanakirja』

elämys

experience

『Suomi-englanti-suomi-taskusanakirja』

全く同じ!

仕方ないので、困ったときの「Wiktionary」を調べてみました。すると。。。

kokemus

experience

「Wiktionary」

elämys

experience, especially an emotional or exciting one

「Wiktionary」

なるほど!

同じ experience でも、elämys の方は感情的でわくわくするようなものを指すんですね。

そうだとすれば、

kokemus(経験)
elämys(体験)

と訳し分けてみるのも、ありかもしれません。

何となく「経験」よりも「体験」の方が、主役の感情が動いているような気がしませんか。

その含みはさておき、日本語ネイティブなら「経験」と「体験」という二つの単語を無意識のうちに使い分けている訳ですから、フィンランド語ネイティブの人もおそらく kokemus と elämys という二つの単語を無意識のうちに使い分けているのでしょう。

ことばの使い方というのは難しいですね。

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