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その他の言語

¿あんみつ食べます?

スペイン語の文を眺めていると、ときどきこんな記号を見かけることがあります。

¿

さかさまになったクエスチョンマーク。

スペイン語の正書法では、疑問文の文末に疑問符(?)を置くだけでなく、文頭にも逆疑問符(¿)を置くことになっています。

¿Hablas inglés?

スペイン語は英語のように疑問文で語順が変わるということがありません。

そのため文が長くなればなるほど、初めに「この文は疑問文である」ということを知らせておく方が情報伝達の上で効果的なのだとか。

なるほど!

考えてみると、この仕組みは日本語にも応用できると思います。

日本語では、終助詞の「か」を文末に置いて疑問文を作りますが、日常会話の中では「か」を省略することもよくあります。

そのような会話を文章で表すときにこの仕組みを使えば、誤解も少なくなるのではないでしょうか。

¿あんみつ食べます?

。。。

それにしても、なぜ文頭に置く疑問符をさかさまにしなければならないのか? それは謎のまま。

また ¿ の書き順は点からなのか、それとも下からなのか。。。まあ普通は点なのかなと思いますが、、、さて。

၁ ၂ ၃ ၄ ၅ ၆ ၇ ၈ ၉ ၀

photo credit: DSC_0101 via photopin (license)

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次の文字列から、いったい何を連想するでしょう?

၁ ၂ ၃ ၄ ၅ ၆ ၇ ၈ ၉ ၀

じーっと見つめていると、顔の一部分に見えてきませんか?

上から順に目・鼻・耳。

目は一つだけなら愛嬌がありますが、たくさん並ぶと怖い感じに。

၀၀၀၀၀၀၀၀၀၀

そんなユニークな文字の正体はビルマ数字。

さきほどの文字列は左から順に「1、2、3、4、5、6、7、8、9、0」となります。

၁ ၂ ၃ ၄ ၅ ၆ ၇ ၈ ၉ ၀

世界にはさまざまな言葉が存在するのに、何となくアラビア数字だけは万国共通というイメージを持ってしまうことがあります。

そんな先入観をがつん!と打ち砕いてくれるビルマ数字。

眺めている分には楽しいのですが、例えば旅先で買い物をするときに、値段がすべてこの数字で書いてあることを想像すると、ちょっとしんどいかなあと思ってしまいます。

しかし怖いもの見たさで、視界に入るあらゆる文字がただの一つも理解できないというような環境を一度くらい体験してみたい気もするのですが、、、いかがでしょう?

アルファベットの必要最小数は?

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英語のアルファベットは a から z までの26文字。

しかし!

こんなことを言ってしまうのは一生懸命やっている文字に対して失礼なのですが、本当にアルファベットは26文字も必要なのでしょうか?

例えば c と k のようにどちらか一つに絞ってもよさそうなペアもありますし、x や z のようにほとんど使われない文字もあります。

あるいは q だって、k で代用することもできるでしょう。

そのように考えていくと、

ある言語を構成するアルファベットというものを必要最小限に絞ったなら、いったい何文字くらいになるのだろう?

という疑問が生じてきます。

そんな思考実験へのヒントになるのが、パプアニューギニアのブーゲンビル島で使われているロトカ語(Rotokas language)いう言語。

この言語で使われるアルファベットは、

a e g i k o p r s t u v

以上のたった12文字。

内訳をみてみると、日本語とも共通する[a, e, i, o, u]の母音はしっかり入っていて、子音がわずか7文字という構成。

日本語の「行」に置き換えて考えてみると、いわゆる「あ行、か行、さ行、た行、ら行、が行、ば行、ぱ行」のみが存在するということになります。

最初に12文字と聞いたときにはかなり少ないようにも感じたのですが、これだけの枠があればかなり多様な表現ができるはず。

ただしこちらのサンプルテキストを見てみると、ずいぶん繰り返しているなあーという印象も。

Vo tuariri rovoaia Pauto vuvuiua ora rasito pura-rovoreva. Vo osia rasito raga toureva, uva viapau oavu avuvai. Oire Pauto urauraaro tuepaepa aue ivaraia uukovi. Vara rutuia rupa toupaiva. Oa iava Pauto oisio puraroepa, Aviavia rorove. Oire aviavia rorova.

omniglot.com

やはり言語というのは必要以上の文字があった方がよいのか、それとも単に慣れの問題なのか、、、それは想像するよりほかありません。

それはまるで牛のように − boustrophedon

昔、オーストラリアに留学していたときに、中東から来たクラスメイトが Word でアラビア語の文章を入力しているのを見て衝撃を受けたことがあります。

アラビア語は右から左へ書く言語。そのことは知識としては知っていたのですが、Word 上で実際に右から左へ伸びていく文字の列を見たときには「おおー」と思ったのを覚えています。

しかし世界は広い!

何と世界の言語の中には最初の行では左から右へ、次の行では右から左へというようにジグザグに進む言語があるのだとか。

(↓こんな感じ)

→→→→→→→→→→
←←←←←←←←←←
→→→→→→→→→→
←←←←←←←←←←

このような書き方のことを専門的には boustrophedon(牛耕式、犂耕体)と呼ぶのだそう。

*bous は古代ギリシア語で「雄牛」の意味

またもう一つこの boustrophedon のすごいところは右から左へ書く偶数行の文字が鏡文字になるということ。

つまり偶数行においては[b]は[d]に[p]は[q]になるんですね。

いったい何のためにそんな書き方をするのかはわかりません。ただ人間の脳というのは、もし小さい頃からそういう書き方に馴染んでいれば、苦もなくそれを身に付けてしまうくらいの柔軟性を備えているのだろうということは何となく想像できます。

考えてみれば日本語だって、何のために縦書きと横書きの両方を使うのか? あるいは何のためにひらがな・カタカナ・漢字という三種類の文字を使うのか?と聞かれてもなかなか答えられるものではありません。

あるいはそこには深遠な理由が隠されているのかもしれませんが、それを窺い知るのはなかなか難しいことだと思います。

ただ言語のおもしろさというのは、この boustrophedon のように効率性に逆行したところから生まれるということはあるのではないでしょうか。

「左右」という言葉を使わずに車のナビをする方法 − アボリジニの言語より

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例えば、友人とドライブを楽しんでいるとき、

助手席のあなたは運転している友人に次のように言うかもしれません。

「えーと、次の信号を左ね。」

ここでちょっと想像してもらいたいのですが、もし日本語に「左右」という語彙がなかったとしたら、あなたはいったいどのようにナビをするでしょう?

??

これはなかなかの難題ですが、この広い世界には実際に「左右」という語彙を持たない言語もあるのだそうです。

その例であるオーストラリアの先住民族アボリジニのいくつかの言語においては「左右」の代わりに「西東」という方位の語彙を用いるのだとか。

改めて考えてみると「左右」というのは話し手の向きによって変動する相対的な位置表現であるのに対して、「西東」というのは話し手の向きによって変動しない絶対的な位置表現です。

日本語や英語を含む世界のほとんどの言語は、この相対的な表現と絶対的な表現を文脈によって使い分けています。

しかしアボリジニの言語においては、多くの言語において相対的な表現を使うような身の回りのことに対しても常に絶対的な表現を用いるのだそう。

つまり、日本語なら、

「えーと、次の信号を左ね。」

と言うところ、前述のアボリジニの言語においては、車が北に向かっているときには、

「えーと、次の信号を西ね。」

と言わなければなりませんし、車が南に向かっているときには、

「えーと、次の信号を東ね。」

と言わなければなりません。

こういうフレーズがぱっと口から出てくるというのは、日常生活の中で常に方位を意識しているのでしょうか? あるいは意識しなくても経験によって方位の感覚が身に付いているのでしょうか? おそらくは後者なのでしょう。

ちょっと気になるのは、車が南東に向かっているときには、

「えーと、次の信号を北東ね。」

となどと言えるのでしょうか? もしそんなことができるのなら人間の潜在能力というのは本当にすごいものだと思います。

TEDTalks − サキ・マフンディクワ「古代アフリカのアルファベットに宿る優美と洗練」

photo credit: Axum22 via photopin (license)

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子どもの頃から「文字」が大好きで、動物園に行っても動物そっちのけで看板ばかり見ているような子どもでした。

なので、今でも未知の文字に出会うと、とてもわくわくした気持ちになります。

今回紹介する TEDTalks の動画「Ingenuity and elegance in ancient African alphabets(古代アフリカのアルファベットに宿る優美と洗練)」にはそんな未知の文字がこれでもかとばかりに登場します。

例えば、動画の中にも登場するエチオピア文字。

人が踊っていたり、

ደ ዱ ዲ ዳ ዴ ድ ዶ ዷ

変なのがぶらさがっていたり、

ጨ ጩ ጪ ጫ ጬ ጭ ጮ ጯ

見ているだけで楽しくなる愉快な文字の世界。

現代の日本ではさまざまな言語を学ぶことができますが、アフリカの言語となるとあまり触れる機会がないのではないでしょうか。

そんな未知の言語、未知の文字を垣間みることのできる8分少々の動画。おすすめの一本です。

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