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この頃、平成の次の新年号は何になるのか?という話題をよく耳にします。
この話題が出るたびに気になっていたのが、「年号」と「元号」の違いは何?ということ。
新年号という表現を使っている媒体もあれば、新元号という表現を使っている媒体もあるのです。両者の間に何らかの意味の違いはあるのでしょうか?
今回、思い立って辞書を引いてみました。
ねんごう[年号](名)
①としにつける称号。元号。例、平成。
「ーが改まる」
②歴史上のとし。
「ーをごろ合わせで覚える」
「三省堂国語辞典 第七版」
げんごう[元号](名)
〔文〕年号。
「三省堂国語辞典 第七版」
言われてみると、年号には今回話題にしている「昭和・平成」のような年号のほかに、日本史や世界史で覚える「794、1492」のような年号もあるわけですね。
- 鳴くよ(794)うぐいす平安京
- 意欲に(1492)燃えるコロンブス
ではさきほどの年号の①、すなわち「昭和・平成などを意味する年号」と「元号」の間に意味の違いはあるのでしょうか?
もう少し詳しく出ていそうな日国を引いてみました。
ねんごう【年号】
〘名〙
①年につける称号。日本の場合、用字は中国の古典から選ばれ、年号勘文・討議を経て、改元の詔書によって定められる。正式には孝徳天皇の大化元年(六四五)を始めとし、大宝元年(七〇一)以降、連続して定められた。明治以前は一代の天皇が数度にわたって改元することが多く、即位・祥瑞・災変などのほか革命思想によって辛酉・甲子の年に改元されたが、明治以後は一世一元と定められた。また南北朝時代には、両朝が別々の年号を用いた。なお、正史に見えないが実用された私年号・偽年号などがある。元号。
「精選版 日本国語大辞典」
げんごう【元号】
〘名〙 中国、日本などで、ある時点から起算して年数を計算するための特定の称号。「大化」 「昭和」の類。一般には天皇が元号を制定する特権をもつとされて従ったが、これを拒否して私年号・偽年号を用いる者もあった。また、明治以前は天皇一代に何度も改元することが多かったが、明治以後は一世一元と定めた。年号。→元号法。
「精選版 日本国語大辞典」
かなり詳しく説明されているものの、ここから両者のはっきりとした違いは見つけられず。
ただ最後に出て来る「元号法」という法律名からもわかるように、法律用語としては「元号」の方を用いているようです。
まとめ
今回見つけることができた年号と元号の主な違いは、
- 年号には「昭和、平成」のような年号のほかに、日本史や世界史で覚える「794、1492」のような年号もある。
- 法律用語としては元号を用いる。
の二点。
少なくとも「平成の次の新年号/新元号は何になるのか?」と言うときには年号と元号のどちらを使ってもよいということになります。
みなさんは主にどちらを使っていますか?
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