cialis viagra online accutane

フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.143 − 真ん中の単語たち

photo credit: ZedZap via photopin cc

photo credit: ZedZap via photopin cc

フィンランド語で「水曜日」は keskiviikko(ケスキヴィーッコ)。

[keski-]は「〜の真ん中」を意味する接頭辞、viikko は「週」の意味。

すなわち「週の真ん中=水曜日」という意味になります。

初めてこの単語を見たときは、おもしろい造りの単語だなーと思いました。

今回は、この接頭辞[keski-]を使った単語をいくつか拾ってみたいと思います。

フィン
1 keskikaupunki downtown 中心街
2 keskipäivä midday, noon 真昼、正午
3 keskisormi middle finger 中指
4 Keski-Suomi Central Finland 中部フィンランド
5 keskiviikko Wednesday 水曜日
6 keskiyö midnight 真夜中

 
1)keskikaupunki は「中心街」。kaupunki は「都市」の意味なので「都市の真ん中=中心街」。これはわかりやすいですね。

英語では中心街を表すのに down を用いますが、フィンランド語では keski(mid-)を用います。

keski はよいとして、なぜ down が中心街を表すのかはよくわからず。別の機会に調べてみたいと思います。

6)keskiyö は「真夜中」。yö は「夜」の意味なので「夜の真ん中=真夜中」という構造になっています。

英語の midnight は、基本的に午前0時(24時)を表す単語ですが、日本語の真夜中は単に「深夜」の意味で用いることもありますよね。

それではフィンランド語の keskiyö はどうなのか?

調べた限りではおそらく英語の midnight に近い意味で使われるようです。このあたりは日本語の感覚とやや異なるので注意が必要かもしれません。

以上、今回は接頭辞[keski-]を使った真ん中の単語たちを紹介してみました。

パーツの意味さえ知っていれば全体の意味を推測できるので、このあたりは比較的簡単に語彙を増やすことができるのではないでしょうか。

フィンランド語学習記 vol.142 − 二つ一組の単語たち

14011501

フィンランド語で「はさみ」は sakset(サクセット)。

語末の[-t]は複数形の印です。

kirja(本)
kirjat(何冊かの本)

フィンランド語では、はさみやめがねなど複数のパーツから成るものは、基本的に複数形で用いるそうです。

このルールは英語と同じですね。

英語の複数の印は[-s]ですが、フィンランド語の複数の印は[-t]です。

いくつかの例を見てみましょう。

フィン
1 farkut jeans ジーンズ
2 housut pants パンツ
3 kengät shoes
4 käsineet gloves 手袋
5 piilolinssit contact lenses コンタクトレンズ
6 sakset scissors はさみ
7 silmälasit glasses めがね
8 sukat socks 靴下

 

きれいに[-t]と[-s]が並びました。

フィンランド語の場合、基本的にはこの複数形を覚えておけばよいのですが、時折ひょこっと単数形が現れることもあります。

靴下の片方をなくしてしまうことはありますが、ジーンズのように分割できないものも単数になることがあるので注意が必要。

例えば、以前このブログでも紹介したフィンランド映画のタイトル『Miss Farkku-Suomi(ミス・ジーンズ・フィンランド)』には、単数系の farkku が使われています。

ここでは形容詞的に farkku を使っているので、単数形になっているのだと思います。

英語の場合、複数形から単数形をイメージするのは簡単ですが、フィンランド語の場合は語形変化を伴うのがやや複雑なところ。

以下に複数・単数の形を比較してみましょう。

フィン(複) フィン(単)
1 farkut farkku ジーンズ
2 housut housu パンツ
3 kengät kenkä
4 käsineet käsine 手袋
5 piilolinssit piilolinssi コンタクトレンズ
6 sakset saksi はさみ
7 silmälasit silmälasi めがね
8 sukat sukka 靴下

 

複⇒単の変化で単に[-t]を外したものは、2・5・7のみ。あとは何らかの語形変化を伴っています。

これは規則性のある変化ですが、「靴下=sukat」で覚えてしまうと、慣れないうちは sukka を見ても sukat の単数形であることがぱっと浮かびません。

このあたりはフィンランド語の少々やっかいな点だと思います。

フィンランド語学習記 vol.141 − longest 7

photo credit: Stuck in Customs via photopin cc

photo credit: Stuck in Customs via photopin cc

フィンランド語で「7」は seitsemän(セイツェマン)。

最初は変わった単語だなあと思っていたのですが、今ではすっかり慣れてしまいました。

そんな数字の復習をしていたある日のこと。

英語の seven、フランス語の sept、日本語の shichi など、数字の「7」を[s-]で始める言語はずいぶん多いということに気が付きました。

これは単なる偶然??

そこで諸言語の「7」を調べてみることにしました。すると。。。

seven
sieben
sept
スペイン siete
ポルトガル sete
イタリア sette
フィンランド seitsemän
スウェーデン sju
デンマーク syv
ノルウェー sju/syv
アイスランド sjö
エストニア seitse
ラテン septem
エスペラント sep
shichi(nana)

 
みごとに[s-]が並びました。これは凄い!と思ったのですが、調査対象をもう少し広げてみると異なる単語も発見。

オランダ zeven
ロシア семь
トルコ yedi
インドネシア tujuh
ベトナム bảy

 
あらゆる言語の「7」が[s-]で始まったらおもしろいと思ったのですが、やはりそんなことはありませんでした。

そしてこの調査でわかったもう一つのことは、フィンランド語の「7」が一番長い!ということ。

果たして seitsemän より長い「7」を持つ言語はあるのでしょうか? もし知っている人がいたら教えてください。

フィンランド語学習記 vol.140 − 対になる動詞たち

photo credit: Thomas Hawk via photopin cc

photo credit: Thomas Hawk via photopin cc

動詞を157語暗記するプロジェクトはまだ続いています。

フィンランド語学習記 vol.135 − 動詞を157語暗記する | Fragments

何とか半分以上は覚えたように思いますが、繰り返し練習してもなかなか覚えられない単語もあります。

そこで記憶補助のため、対義語になる動詞はセットで覚えるようにしてみました。

例えばこんな感じ。(単語の下の一言はただのつぶやきです。)

alkaa(始まる)←→ loppua(終わる)

ここに地終わり海始まる。

ostaa(買う)←→ myydä(売る)

売り言葉に買い言葉。

mennä(行く)←→ tulla(来る)

ゆく年くる年。

viedä(持っていく、連れていく)←→ tuoda(持ってくる、連れてくる)

この世に持ってくるもの、あの世へ持っていくもの。

avata(開ける、電化製品を点ける)←→ sulkea(閉じる、電化製品を消す)

使ったものは片付けましょう。電源は消しましょう。

nousta(上がる)←→ laskeutua(降りる)

上がればあとは降りるのみ、降りればあとは上がるのみ。

以上

もちろん全ての単語をこのように対にすることはできません。

*tupakoida(タバコを吸う)などという動詞もありますし。

しかし、まとめられるものをまとめるだけでも記憶の一助にはなると思います。方法は人それぞれだと思いますが、脳内に自分なりの単語地図を作っていきましょう。

フィンランド語学習記 vol.139 − 所有接尾辞のはなし

14010901

フィンランドで『となりのトトロ』は、Naapurini Totoro[ナープリニ トトロ]と訳されているそうです。

こんな予告編動画を見つけました。

日本語とフィンランド語の混ざり具合がおもしろいですね。

Naapurini Totoro の Naapuri は「隣人」の意味。それでは語尾の[-ni]は何を意味するのでしょう?

調べてみると、これは所有接尾辞と呼ばれているもののようです。

時折見かけてはいたのですが、きちんと用法を調べたことはなかったので、今回調べてみました。

この接尾辞の意味を明らかにするために、まずはフィンランド語の人称代名詞の属格を押さえておきましょう。

これらは英語で言う所有格(my, our, your, his, her, their)に当たる単語です。

単数 複数
一人称 minun[ミヌン]
(私の)
meidän[メイダン]
(私たちの)
二人称 sinun[スィヌン]
(あなたの)
teidän[テイダン]
(あなたたちの)
三人称 hänen[ハネン]
(彼/彼女の)
heidän[ヘイダン]
(彼ら/彼女らの)

 
これを使って「○○の隣人」と言いたいときには、次のような形になります。

単数 複数
一人称 minun naapuri
(私の隣人)
meidän naapuri
(私たちの隣人)
二人称 sinun naapuri
(あなたの隣人)
teidän naapuri
(あなたたちの隣人)
三人称 hänen naapuri
(彼/彼女の隣人)
heidän naapuri
(彼ら/彼女らの隣人)

 
ここまでは英語と同じ。ただ並べただけです。

これだけならそう難しくはないのですが、正式なフィンランド語では naapuri に接尾辞を付けて次のように言うのだそうです。

単数 複数
一人称 minun naapurini
(私の隣人)
meidän naapurimme
(私たちの隣人)
二人称 sinun naapurisi
(あなたの隣人)
teidän naapurinne
(あなたたちの隣人)
三人称 hänen naapurinsa
(彼/彼女の隣人)
heidän naapurinsa
(彼ら/彼女らの隣人)

 
例えば「私の隣人」と言いたいとき、代名詞 minun に加えて、naapuri の語尾にも[-ni]という接尾辞を付けます。

この[-ni]は「私の」の意味。つまり minun naapurini の中には「私の」を意味する標識が二回出てくるということになります。

二回出てくるということは、どちらか片方があれば所有者は分かるので、一方が省略されることもあります。

Minun Naapurini Totoro = Minun Naapuri Totoro = Naapurini Totoro

ということは「となりのトトロ」のフィン語訳 Naapurini Totoro は、 minun が省略された形だったのですね。

今までこのような仕組みを持った言語に触れたことはなかったのですが、こういった接辞を持つ言語は世界に数多くあるそうです。

所有接辞を持つ言語の例としては、ウラル語族の多くの言語(ハンガリー語、フィンランド語など)、トルコ語、アラビア語、ペルシャ語、アイヌ語などがあり、世界的には少なくない。

Wikipedia「所有接辞」より

またひとつおもしろいルールを学ぶことができました。言語の世界は奥深いですねー。

フィンランド語学習記 vol.138 − 上下左右

14010801

Vasemmalla on Akateeminen Kirjakauppa.(左にあるのはアカデミア書店です。)

フィンランド語で「左に」は vasemmalla(ヴァセンマッラ)。

旅のガイドなど、会話の中で建物の位置を示すことはよくあるのではないでしょうか。

「左手に見えますのは〜」とは言わないかもしれませんが、基本的な単語くらいは知っておいた方がよいと思います。

そんな訳で、今回のエントリーでは「上下左右」を表す単語を調べてみました。

フィン
ylhäällä 上に
alhaalla 下に
vasemmalla 左に
oikealla 右に

 
これらは「上下左右に(ある)」という位置を表す形。

一方、「上下左右へ(行く)」という方向を表したいときには、次のような形になります。

フィン
ylhäälle 上へ
alhaalle 下へ
vasemmalle 左へ
oikealle 右へ

 
よーく見ると、さきほどの「上下左右に(ある)」の形とおしまいの一文字だけが異なります。

それでは単に「上下左右」を意味する単語はないのか?と思い、調べたみたのですが、これがなかなか難しい。

試しに、次の下線部に入る単語を考えてみてください。

oikealla(左に)→ oikealle(左へ)→ oikea(左)
vasemmalla(右に)→ vasemmalle(右へ)→ vasen(右)
ylhäälla(上に)→ ylhäälle(上へ)→                   (上)
alhaalla(下に)→ alhaalle(下へ)→                   (下)
当然、*ylhää(上)、*alhaa(下)のような単語を想像すると思うのですが、、、調べても存在しない!

??

ただ改めて考えてみると、英語にも単に「上下」を表す単語は存在しません。

対象との位置関係や示す範囲によって、on, over, above などを使い分けることになります。(下の場合は under, below 時には on など)

そういう意味では、英語の「上下」と「左右」というのは文法的に等価ではありません。

フィンランド語の場合は果たしてどうなのか?? なかなか難しい問題なので、もうしばらく考えてみたいと思います。

[参考]フィンランドが面白いほど身につく本(中経出版)
 

カラー版 CD付 フィンランド語が面白いほど身につく本 (語学・入門の入門シリーズ)
栗原 薫 マルユットゥ コウリ
中経出版
売り上げランキング: 147,552
cialis viagra online accutane