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フィンランド語学習記 vol.678 − Kristiina(2)

きのうに続いて Mauri Kunnas の『Koirämäen Suomen historia』より、スウェーデン女王クリスティーナのページを見ていきます。

Vaikka Kristinan isä oli ollut protestanttisen maailman sankari, Kristiinaa kiinnosti enemmän roomalaiskatolinen kirkko. Protestanttinen usko oli nuoren kuningattaren mielestä synkkää ja liian vakavaa. 27-vuotiaana Kristiina luopui kruunusta. Hän ryhtyi katolilaiseksi ja muutti Roomaan vieden mukanaan kaksitoista suurta laivalastillista isänsä sotaretkillä ryöstämiä aarteita.

Se oli skandaali. Ruotsi ja muu protestanttinen Eurooppa oli kauhuissaan, paavi sen sijaan hykerteli tyytyväisenä.

クリスティーナの父はプロテスタント世界の英雄だったが、クリスティーナをより魅了したのはローマ・カトリック教会だった。若い女王の考えでは、プロテスタントの信仰は暗く厳粛すぎた。27歳のクリスティーナは王位を放棄した。彼女はカトリックに改宗し、父の戦利品である宝物を12の大きな船に積んでローマに出発した。

このことはスキャンダルとなった。スウェーデンと他のヨーロッパのプロテスタント国家が恐れる一方、ローマ教皇は満足げに微笑んでいた。

フィン
protestanttinen protestant プロテスタントの
sankari hero 英雄
roomalaiskatolinen Roman Catholic ローマ・カトリックの
synkkä gloomy 暗い
luopua abandon 放棄する
ryhtyä begin 始める
laivalastillinen shipload 船一隻分の積荷量
sotaretki military campaign 軍事行動
ryöstää rob 盗む
aarre treasure 宝物
kauhu horror 恐れ
paavi pope 教皇
sen sijaan instead その代わり
hykerrellä chuckle 静かに笑う

 

クリスティーナの人生における二つの大きな転機は、カトリックへの改宗と王位を放棄して海外へ渡ったこと。その動機は映画「王となった少女」でも詳しくは描かれていませんでした。

もっとも人がこれほどの行動に踏み切る理由を一言や二言で語り尽くすことなどできるはずがありません。周囲の人々や後世の歴史家がどんな言葉を述べようとも、そこに掬い上げられない思いがあるはずです。

その前半生にスポットが当たりがちなクリスティーナですが、北欧を離れてからの人生にもきっと濃密なドラマがあったはず。そこを取り上げた作品もぜひ観てみたいですね。

フィンランド語学習記 vol.677 − Kristiina(1)

Mauri Kunnas の『Koirämäen Suomen historia』より、今回はスウェーデン女王クリスティーナに関するページを読んでいきます。

1632-1654

Kristiina

Kustaa II Aadolfin tyttärestä, viisivuotiaasta Kristiinasta tuli Ruotsin kuningatar. Viisas Axel Oxenstierna johti holhoojahallitusta, kunnes Kristiina tuli täysi-ikäiseksi.

Kristiina pukeutui mielellään miesten vaatteisiin ja käyttäytyi muutenkin miehekkäästi. Hän oli mainio miekkailija ja innokas metsästäjä, mutta myös kiinnostunut uskonnosta ja kulttuurista. Hän kutsui aikakauden kuuluisimman ajattelijan, ranskalaisen Descartesin Tukholman hoviin. Tämä tuli, mutta ei kestänyt Pohjolan pimeyttä ja kylmyyttä vaan kuoli.

クリスティーナ

グスタフ2世アドルフの娘、5歳のクリスティーナはスウェーデンの女王になった。クリスティーナが成人するまでは、賢明なアクセル・オクセンシェルナが暫定政府を率いた。

クリスティーナは喜んで男装し、男らしく振る舞った。彼女は優秀な剣士で熱心な猟師であったが、宗教と文化にも興味を持っていた。彼女は同時代の最も有名な思想家であるフランス人のデカルトをストックホルムの王宮に招いた。彼は招きに応じたが、北欧の暗さと寒さに耐えられず亡くなった。

フィン
kuningatar queen 女王
viisas wise 賢い
johtaa lead 導く
holhoojahallitus caretaker government 暫定政府
kunnes until まで
täysi-ikäinen of age 成人した
pukeutua get dressed 着る
mielellään gladly 喜んで
käyttäytyä behave ふるまう
miehekäs manly 男らしい
mainio excellent すばらしい、優秀な
miekkailija fencer, swordsman 剣士
innokas avid 熱心な
metsästäjä hunter 猟師
kutsua invite 招く
aikakausi period, age 時期、時代
kuuluisa famous 有名な
ajattelija thinker 思想家
hovi court 宮廷
kestää last, withstand 続く、耐える
Pohjola The Nordic countries 北欧諸国
pimeys darkness 暗闇
kylmyys coldness 寒さ

 

スウェーデン女王クリスティーナは、以前フィンランド映画祭で観たフィンランド映画「王となった少女」の主人公。

フィンランド映画祭2016で『王となった少女』を観てきました。

5歳のときに父親を亡くしたクリスティーナは、宰相のアクセル・オクセンシェルナや周囲のサポートによって、未来の指導者としての教育を施されていきます。

映画の主人公としてのクリスティーナは、そんな人生の荒波を軽々と乗りこなしてしまうような意志的でエネルギッシュな人物として描かれていました。

今回の文章に出てくるクリスティーナの人物像も、あの映画の中の魅力的なキャラクターに重なります。政治家としての後世の評価はさまざまかもしれませんが、運命に向き合って力強く歩んだ生涯には人を惹きつけてやまない何かがあるように思います。

続きは明日のエントリーにて。

フィンランド語学習記 vol.676 − 冬至のフィンランド

昨日12月22日は2018年の冬至。一年で最も昼が短く夜が長い一日でした。

そんな冬至の日の様子をフィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」が伝えています。

Tänään oli vuoden lyhyin päivä

Tänään lauantaina oli vuoden lyhyin päivä. Päivän valoisa aika oli tosi lyhyt.

Oulussa päivän pituus oli 3 tuntia ja 34 minuuttia. Helsingissä päivän pituus oli 5 tuntia ja 49 minuuttia. Napapiirin pohjoispuolella aurinko ei noussut ollenkaan.

Huomenna sunnuntaina päivä alkaa pidentyä. Viikon kuluttua päivän valoisa aika on noin 7 minuuttia pidempi.

今日は一年で最も昼の短い日

今日土曜日は一年で最も昼の短い日だ。昼の明るい時間は本当に短かった。

オウルでは昼の長さは3時間34分だった。ヘルシンキでは昼の長さは5時間49分だった。北極圏の北側では太陽は全く昇らなかった。

明日日曜日には昼は長くなり始める。一週間後、昼の明るい時間は約7分長くなる。

Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

フィン
lyhyt short 短い
valoisa bright 明るい
pituus length 長さ
napapiiri polar circle 極圏
pohjoispuoli northside 北側
ollenkaan (not) at all まったく(〜ない)
pidentyä lengthen 長くなる

 

フィンランドの中ではほぼ南端にあるヘルシンキでも、この時期の昼の長さは6時間に満たないんですね。

こういう記事を読むと、フィンランドというのは「北」に位置する国なんだということを実感します。

そしてこの時期、一日中太陽が昇らない「極夜」の地域ではそもそも昼夜の長さ云々は関係ありません。

ただこの冬至を過ぎれば少しずつ太陽の季節に向かっていく訳ですから、極夜の地域の人々にとって冬至というのはマラソンの折り返し地点のようなものなのでしょうか?

この冬至の日を、世界の様々な地域で、様々な人が、様々な思いで過ごしている。そんなことを想像するだけで何だか不思議な気持ちになります。

冬至に食べたいもの

今日12月22日は2018年の冬至。 一年で最も昼が短く夜が長い一日です。

本格的な冬はこれからですが、今日を境に少しずつ昼が伸びていくと考えれば、鬱々とした冬の日も乗り切れるのではないでしょうか。

そんな冬至には「ん」の付くものを食べると幸運が訪れると言われています。

その中でも冬至の七種(ななくさ)と呼ばれる次の七つは特別に縁起が良いとされているのだそう。

  • うんどん(うどん)
  • かんてん
  • きんかん
  • ぎんなん
  • なんきん(かぼちゃ)
  • にんじん
  • れんこん

ポイントはどれも「ん」の文字が二回使われているということ。

これには運が二倍になるという含みがあるようです。

二倍!

それならぜひ今日のうちに食べておきたいところ。

ただこの記事をアップしているのはすでに22日の夜。

今からこれらの食材を買ってきて料理するのはハードルが高いと思います。

(うどんだけは何とかなりそうですが。)

そこでもう少しお手軽にコンビニで買ってすぐに食べられそうなものを探してみました。

あんパン[(×餡)パン](名)

中にあんを入れた、日本の菓子パン。

「三省堂国語辞典 第七版」

菓子パンの王様。メロンパンの方が好きな人はそちらでも。

タンタンメン[(:担担麺)](名)〔中国語。天びん棒でかついで売ったことから〕

〘料〙トウガラシとゴマで味つけをし、ザーサイ・ひき肉などをのせた、四川ふうのからいそば。〔日本ではスープを入れたものが多い〕

「三省堂国語辞典 第七版」

「ん」が三つなら運も三倍? カップ麺タイプのものもあるので、夜食に一つどうでしょうか。

モンブラン(名)〔Mont Blanc= アルプス山脈の最高峰〕

クリの実を裏ごしして、生地の上に、細くうずを巻くようにしぼり出したケーキ。

「三省堂国語辞典 第七版」

デザートコーナーでよく見かけます。私が好きなのでチョイスしました。

 

以上、冬至の日に食べたい「ん」が二回以上使われている食べ物を考えてみました。

国語辞書アプリのパターン検索機能を使って探したのですが、何か見落としているかもしれません。

他におすすめの食べ物があればぜひ教えていただければと思います。

 
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「うんともすんとも」の「すん」とは何か?

「うんともすんとも」というときの「すん」というのは何だろう?

そんな疑問を抱いたことがある人は多いのではないでしょうか。

先日、辞書をめくっていたらその答えを偶然見つけました。

すん

〘感動〙 軽くうなずき、承知した意を表わす語。「うん」に対し、声にならない軽い息づかいを示す。「うんともすんともいわない」

「精選版 日本国語大辞典」

なるほど! すんにはこんな意味があったんですね。

ただそもそも「すん」ということばが「うんともすんとも」から離れて単独で使われることはあるのでしょうか?

お母さん:わかった?
男の子:すん。

などという会話は見たことも聞いたこともありません。

そんな疑問を抱えつつ、改めて辞書で「うんともすんとも」を引いてみました。

うんともすんとも

(「すん」は「うん」に語呂ごろを合わせたもの。下に打消の表現を伴って用いる。一言の反応もないさまにいう) なんの一言も。いいともいやだとも。ああだともこうだとも。うんともすっとも。

語誌 「すん」は、何も発言のないことを強調するためにつけられたもの。「うんともすっとも」という言い方もあったが、ポルトガル語で「ウン」は一、「スン」は最高点を意味するといわれる「ウンスンカルタ」が当時流行していたことによるとする説があり、また、鼻から出す声と息の音という説もある〔江戸語大辞典〕。

「精選版 日本国語大辞典」

ウンスンカルタの語源はさておき、ここには「すん」は「うん」に語呂ごろを合わせたものという説明が出ています。

ここから「すん」の成り立ちを考えると、もともと「すん」ということばがあって、それが「うんともすんとも」に取り入れられたのではなく、まず「うんともすんとも」という表現があり、そこから「すん」ということばが取り出されたと考える方が自然でしょう。

だとすると、冒頭に紹介した「すん」の意味は後付けということになります。

「うんともすんとも」から離れた「すん」単独の用例があれば面白いのですが、見つけるのは難しいでしょうか。

 
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フィンランド語学習記 vol.675 − 頭が痛い

フィンランド語教室のテキスト『suomen mestari 2』にこんな文が出てきます。

Kun Hanna aamulla heräsi, hänellä oli huono olo. Päätä särki ja hänellä oli nuha ja kurkkukipua.

ハンナは朝起きたとき、具合が悪かった。頭が痛く、鼻風邪の症状と喉の痛みがあった。

この中で面白いなと思ったのが päätä särki という表現です。

フィン
pää head
särkeä ache 痛くする、痛む

 

「頭が痛かった」なら pää särki でよさそうなところ、本文では päätä と分格の形になっています。

これはなぜだろう?としばらく考えて päätä は動詞 särkeä の目的語であるということに気が付きました。

つまり日本語のように「頭が痛む」ではなく「頭を痛める」という他動詞の表現になっているんですね。

日本語ネイティブとしては、壁に頭を打ち付けたならまだしも、体調不良で頭が痛いと言うときに他動詞を用いるのはちょっとした違和感があります。

逆にフィンランド語ネイティブが日本語を学ぶときには、

「頭が痛い?」

「頭を主語にするなんて、違和感があるなあ」

なんて思っているのかもしれません。

もしそうだとしたら、そのあたりの感覚について一度じっくり話し合ってみたいところです。

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