cialis viagra online accutane

フィンランド語学習記 vol.749 − Lämpöennätys

6月に入り、夏がすぐそこまでやって来ているのを感じます。

今日の関東は30度を超える真夏日でした。

日本でこの時期に30度と言っても驚きませんが、フィンランドとなるとどうでしょう?

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」にこんなニュースが出ていました。

Lämpöennätys

Tänään on syntynyt kesän lämpöennätys. Lämpötila nousi yli 30 asteen monilla paikkakunnilla.

Esimerkiksi Kokemäellä mitattiin päivällä 30,9 astetta. Yli 30 astetta mitattiin myös esimerkiksi Jämsässä, Tampereella ja Alajärvellä.

Sää on tosi lämmintä myös huomenna. Ilmatieteen laitos varoittaa, että huomenna voi olla tukalaa hellettä koko maassa.

記録的な暑さ

今日は夏の記録的な暑さが生まれた。気温が多くの地方で30度以上に上がった。

例えばコケマキでは日中30.9度を記録した。30度以上は例えばヤムサ、タンペレ、アラヤルヴィでも記録した。

天気は明日も暖かい。気象学研究所は、明日は全国で不快な暑さになると注意している。

Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

フィン
lämpö warmth, heat 温度、熱
ennätys record 結果、記録
lämpötila temperature 気温
paikkakunta locality 地方
mitata measure 測る
ilmatiede meteorology 気象学
laitos institution 施設
varoittaa warn 注意する
tukala hard 不快な
helle heat 暑さ

 

tukala helle

Ilmatieteen laitos varoittaa, että huomenna voi olla tukalaa hellettä koko maassa.

 気象学研究所は、明日は全国で不快な暑さになると注意している。

tukalaa hellettä は「不快な暑さ」を意味する tukala helle の単数分格。

単数主格 tukala helle
単数分格 tukalaa hellettä

 

「不快な暑さ」とは言うものの、さきほどの記事にあった30.9度というのは今の日本人にとってむしろ過ごしやすい部類に入るかもしれません。

昔は30度以上と聞くだけでしんどい気持ちになりましたが、今はその基準が35度以上になったような気がします。

改めて人間というのは何事にも慣れる生き物なのかなと思います。

フィンランド語学習記 vol.748 − 分格に関する素朴な疑問

フィンランド語の勉強を始めてかなりの年月が経つものの、時折よくわからなくなってしまうのが分格の使い方。

例えば『フィンランド語文法ハンドブック』の受動完了形に関する章にこんな例文が出ていました。

Ruoka oli syöty, kun isä tuli kotiin.

父が帰宅したとき食事は食べ終わっていた。

Ruokaa ei ollut tehty, kun äiti tuli kotiin.

母が帰宅したとき食事は作っていなかった。

「フィンランド語文法ハンドブック」 P.268 (太字は筆者)

ここで「??」と思ってしまったのが文頭の ruoka, ruokaa の形。

一つ目の文の ruoka は単数主格、二つ目の文の ruokaa は単数分格の形になっています。

単数主格 ruoka
単数分格 ruokaa

 

ここで気になったのは、この ruoka, ruokaa は主語と目的語のどちらなのかということ。

おそらく分格の ruokaa は目的語なのでしょう。しかし主格の ruoka が目的語というのはおかしいのでこちらは主語と解釈すべきでしょうか?

ただ一つ目の文の ruoka は主語で、二つ目の文の ruokaa は目的語というのも非対称で不自然な感じ。今さらながらこのあたりのルールがよくわからなくなってしまったので、もう少し考えてみたいと思います。

 

フィンランド語文法ハンドブック
吉田 欣吾
白水社
売り上げランキング: 194,100

ふらふら、ぶらぶら、ぷらぷら

日本語の「ふらふら、ぶらぶら、ぷらぷら」は似ているようで微妙にニュアンスの異なる単語。

太郎はふらふらしている。
二郎はぶらぶらしている。
三郎はぷらぷらしている。

この三人のうち、仕事をしてなさそうなのは誰でしょう?

??

辞書の意味を確認してみます。

ふらふら(副・自サ・形動ダ)

①力がぬけて、からだや足どりなどがしっかり定まらないようす。

②つかれたり、暑かったりして、まとまったことが考えられなくなるようす。

③おちついて一か所にとまっていないようす。

④ろくに考えないで、するようす。

「三省堂国語辞典 第七版」

ぶらぶら(副・自サ)

①ぶら下がって、ゆれているようす。

②特別の用もなく、なんとなく ゆっくりと歩き回るようす。

③〔職がなく、また病気で〕仕事もせずに、暮らしているようす。

「三省堂国語辞典 第七版」

ぷらぷら(副・自サ)

①つり下がったものが、小さくゆれ動くようす。

②ひまそうに遊び歩くようす。

③職につかないで遊んでいるようす。

「三省堂国語辞典 第七版」

三国において「仕事をしていない」という意味をのせているのは「ぶらぶら、ぷらぷら」の二つ。

言われてみると「ふらふらしている人」は仕事を頻繁に変えているとしても、全く働いていないということはなさそうです。一方「ぶらぶらしている人」「ぷらぷらしている人」には働いていないという含みが感じられます。

この違いはいったいどこから生まれてくるのか?

考えても結論に辿り着けそうにはありません。改めて日本語の微妙な違いというのは難しいなと思います。

ゆうべ

「ゆうべはあまり眠れなかった」という文を書こうしたら、ゆうべの変換候補に「夕べ」と「昨夜」の二つが出てきました。

「ゆうべ(夕べ)」と「ゆうべ(昨夜)」の違いとは何なのでしょう?

いつものように辞書を引いてみました。

ゆうべ[夕べ](名)

〔文〕

①ゆうがた。ゆう。

「春のー」

(↔あした(朝))

②〔何かのもよおしものをする〕夜。

「音楽のー」

「三省堂国語辞典 第七版」

ゆうべ[(:昨夜)](名)

きのうの夜。

「三省堂国語辞典 第七版」

整理すると「ゆうべ」という日本語には、

  1. 夕方
  2. (催し物をする)夜
  3. 昨日の夜

という三つの意味があり、1と2は「夕べ」、3は「昨夜」と表記するということ。

このことからもわかるとおり、日本語の「ゆうべ」は微妙な意味のグラデーションを持っています。

もちろん私たち日本語のネイティブスピーカーは無意識のうちにこれらの意味を使い分けているわけですが、改めて考えてみると不思議な言葉だなと思います。

フィンランド語学習記 vol.747 − Z-sukupolvi

今の若い人を見ていて思うことの一つは、子供の頃からインターネットやスマートフォンが身近にあるというのはどんな感覚なのだろう?ということ。

大人になってからそれらのテクノロジーに出会った人と、子供の頃から当たり前のようにそれらのテクノロジーとともに過ごしてきた人では、かなり異質な体験をしているように思うのです。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」でそんなデジタルネイティブ世代に関する話題が取り上げられていました。

Z-sukupolvi

Tämän kevään ylioppilaat ovat syntyneet vuonna 2000. Sanotaan, että he ovat Z-sukupolvea. Z-sukupolveen kuuluvat kaikki, jotka ovat syntyneet 1990-luvun lopussa tai 2000-luvun alussa.

Z-sukupolven maailma on digitaalinen. Nuoret ovat syntyneet maailmaan, jossa kaikki tapahtuu netissä.

Z-sukupolven nuoret ovat huolestuneet ilmastonmuutoksesta. He pelkäävät, että maapallon ilmasto lämpenee liikaa. Siksi monet Z-sukupolven nuoret eivät esimerkiksi hanki ajokorttia ja autoa.

Z-sukupolven nuoret ovat myös kilttejä. He käyttävät alkoholia ja tupakkaa vähemmän kuin nuoret ennen. Myös nuorten rikokset ovat vähentyneet.

Z世代

この春の大学入学試験合格生は2000年生まれである。彼らはZ世代と呼ばれている。Z世代に属するのは、1990年代の終わりか2000年代の初めに生まれた全員である。

Z世代の世界はデジタルだ。若者はすべてがインターネットで起こる世界に生まれた。

Z世代の若者は気候変動について心配している。彼らは地球の気候があまりに暖かくなることを恐れている。そのため多くのZ世代の若者は運転免許証や車などを手に入れようとしない。

Z世代の若者はまた行儀がよい。彼らは前世代の若者ほどアルコールやタバコを消費しない。また若者の犯罪は減っている。

Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

フィン
ylioppilas secondary school graduate 大学入学試験合格生
sukupolvi generation 世代
digitaalinen digital デジタルの
huolestua get worried about 心配する
ilmastonmuutos climate change 気候変動
maapallo globe 地球
lämmetä warm up 暖かくなる
hankkia acquire 手に入れる
ajokortti driving license 運転免許証
kiltti good, kind, nice 行儀のよい
rikos crime 犯罪
vähentyä decrease 減る

 

この記事で挙げられているZ世代の考え方は、かなり年上の自分にも共感・理解できるものです。世代の特徴というよりもっと幅広い、今の時代を生きる人の本質的な傾向が語られているようにも思うのですが、どうでしょうか。

フィンランド語学習記 vol.746 − イスラエル国会の再選挙(3)

昨日に続いてフィンランド国営放送ニュース(yle uutiset)のウェブサイトよりイスラエル国会の再選挙に関するニュース記事を読んでいきます。

Lieberman on vaatinut jääräpäisesti, että myös ortodoksijuutalaisten pitäisi suorittaa pakollinen asepalvelus muiden israelilaisten tavoin. Tämä ei ole kelvannut Netanjahun koalitioon kuuluville ortodoksipuolueille, joilla on parlamentissa 16 paikkaa.

Netanjahua uhkaavat nyt myös korruptio- ja petossyytteet. Hän oli toivonut voivansa pääministerinä säädättää lain, joka antaisi hänelle syytesuojan.

リーベルマンは、正統派ユダヤ教徒も他のイスラエル人と同様、兵役の義務を負うべきだと頑固に主張した。このことはネタニヤフとの連立に属する、議会で16議席を持つ正統派の政党にとって好ましくない。

今、ネタニヤフを脅かしているのは汚職と詐欺の告発だ。彼は首相として自分を告発から守る法律を制定できればと願っている。

Israel joutuu järjestämään uudet parlamenttivaalit | Yle Uutiset | yle.fi

フィン
vaatia demand, claim 要求する
jääräpäisesti doggedly 頑固に
ortodoksijuutalainen Orthodox Jew 正統派ユダヤ教徒
suorittaa perform 遂行する
pakollinen compulsory 義務の
asepalvelus military service 兵役
kelvata do, be good enough 有効である
kuulua belong 所属する
uhata threaten 脅す
korruptio corruption 汚職
petos fraud 詐欺
syyte accusation 告発
säädättää enact 制定する
suoja shelter シェルター

 

ortodoksijuutalaisten

Lieberman on vaatinut jääräpäisesti, että myös ortodoksijuutalaisten pitäisi suorittaa pakollinen asepalvelus muiden israelilaisten tavoin.

リーベルマンは、正統派ユダヤ教徒も他のイスラエル人と同様、兵役の義務を負うべきだと頑固に主張した。

ortodoksijuutalaisten(正統派ユダヤ教徒)の ortodoksi は「(ユダヤ教の)正統派」を意味する名詞、juutalaisten は「ユダヤ人、ユダヤ教徒」を意味する名詞 juutalainen の複数属格。

単数主格 juutalainen
複数属格 juutalaisten

 

ortodoksijuutalainen はユダヤ人の中でもユダヤ教の戒律に厳格な「正統派」と呼ばれる人々を指す単語です。

ただ他のニュースを合わせて読むと、今回の連立騒動で争点になったのは正統派ではなく「超正統派(ハレーディー)」と呼ばれる人々の兵役義務だったようです。

超正統派の人々の多くは兵役を免除されているだけではなく就労もしておらず、政府からの補助金を主収入としているのだそう。いわば信仰に生きる人々ということなのでしょう。

 

ひとこと

イスラエルとユダヤ教の文化は自分にとって縁遠いものでしたが、調べてみるといろいろ惹きつけられる面があります。

情報通信技術の発展によって世界がどんどん開かれたものになる中、異なる価値観のもとに暮らしている人がいる。そんな人たちの暮らしを学ぶことで、自分たちの在り方を相対化し、新しい視点を身につけることができるのかもしれません。

cialis viagra online accutane