フィンランドの夏、エストニアの夏
東京は梅雨の真っ盛り。
傘を持って歩くのが好きではないので、出かけるときに雨が降っていないと、ついつい傘を持たずに家を出てしまいます。
しかし帰りにはしっかりと雨が降っていて、職場の置き傘を借りて帰ったり、コンビニでビニール傘を買ってしまったり。
そんなことを繰り返しつつ、早く夏にならないかと待ちわびる日々です。
そんな待ち遠しい「夏」を北欧やバルトの言葉では、次のように表わします。
スウェーデン語 | sommer |
---|---|
ノルウェー語 | sommer |
デンマーク語 | sommer |
アイスランド語 | sumar |
フィンランド語 | kesä |
エストニア語 | suvi |
リトアニア語 | vasara |
ラトビア語 | vasara |
北欧の夏は、英語の summer に似ていますね。
一つ気になったのは、フィンランド語とエストニア語の「夏」がずいぶん違うこと。
フィンランド語とエストニア語は親戚同士の言語なので、基本語彙はかなり似通っています。
他の季節はどのようになっているのだろう?と思い調べてみると、次のようになっていました。
フィンランド語 | エストニア語 | 日本語 |
---|---|---|
kevät | kevad | 春 |
kesä | suvi | 夏 |
syksy | sügis | 秋 |
talvi | talv | 冬 |
「春、秋、冬」はお互いに似ているものの、「夏」だけが全く違う単語になっています。
きっと何らかの理由があるのでしょうが、そこは残念ながらわからず。
フィンランドもエストニアも日本以上に冬の長い国。夏を待ちわびる気持ちは、きっと日本人以上でしょう。
夏だけ別々の語彙を持っているというのは、そんな風に夏というものがそれぞれの国民にとって特別な意味を持っているということと関係があるのではないか? そんなことを考えました。