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フィンランド語学習記 vol.469 − 副詞の比較変化(2)

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昨日のエントリーに続いて、副詞の比較変化について。

フィンランド語学習記 vol.468 − 副詞の比較変化(1)

今回は比較級・最上級を用いた文章表現を見ていきたいと思います。

もとになるのは昨日のエントリーにも出てきたこれらの単語。

形容詞 副詞
nopea(速い) nopeasti(速く)
kaunis(美しい) kauniisti(美しく)
ahkera(勤勉な) ahkerasti(勤勉に)

 

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』にこれらの単語を使った次のような例文が出ていました。

Kissa juoksee nopeasti, koira juoksee vielä nopeammin, susi juoksee kaikkein nopeimmin.

Liisan veli laulaa kauniisti, Liisan äiti laulaa vielä kauniimmin, mutta kaikkein kauneimmin laulaa Liisan isä.

Pekka opiskelee ahkerasti, Eeva opiskelee vielä ahkerammin, mutta Maija opiskelee kaikkein ahkerimmin.

以下にそれぞれの文を見ていきましょう。

 

Kissa juoksee nopeasti, koira juoksee vielä nopeammin, susi juoksee kaikkein nopeimmin.
(猫は速く走る。犬はさらに速く走る。オオカミはこれら全ての中で最も速く走る。)

「速く」を意味する副詞 nopeasti が nopeammin, nopeimmin と変化しています。

原級 比較級 最上級
形容詞 nopea nopeampi nopein
副詞 nopeasti nopeammin nopeimmin

 

オオカミってそんなに足が速かったんですね。

 

Liisan veli laulaa kauniisti, Liisan äiti laulaa vielä kauniimmin, mutta kaikkein kauneimmin laulaa Liisan isä.
(リーサの兄弟は美しく歌う。リーサの母はさらに美しく歌う。しかし全員の中でもっとも美しく歌うのはリーサの父だ。)

「美しく」を意味する副詞 kauniisti が kauniimmin, kauneimmin と変化しています。

原級 比較級 最上級
形容詞 kaunis kauniimpi kaunein
副詞 kauniisti kauniimmin kauneimmin

*最上級では、語末の[-i][-ii]は[-e]に変化する。

リーサ自身の歌はどうなのか気になりますね。

 

Pekka opiskelee ahkerasti, Eeva opiskelee vielä ahkerammin, mutta Maija opiskelee kaikkein ahkerimmin.
(ペッカは熱心に勉強する。エーヴァはさらに熱心に勉強する。しかしマイヤは全員の中で最も熱心に勉強する。)

「勤勉に」を意味する副詞 ahkerasti が ahkerammin, ahkerimmin と変化しています。

原級 比較級 最上級
形容詞 ahkera ahkerampi ahkerin
副詞 ahkerasti ahkerammin ahkerimmin

 

一瞬「ペッカは勉強が足りないのか?」と思ってしまいますが、熱心に勉強しているのだから問題ないはず。他の二人が頑張り過ぎなのかもしれません。

 
以上、今回は副詞の比較級・最上級を含んだ文をいくつか紹介してみました。

副詞の比較級・最上級はかなり長い形になるので、文中で出会ったときに、もとの形(形容詞)がなかなかイメージできないことがあります。まずはよく使う単語の変化形から頭に入れていきましょう。

続いて明日のエントリーでは、ちょっと変わった比較級・最上級の形を見ていきたいと思います。

フィンランド語学習記 vol.468 − 副詞の比較変化(1)

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今回のテーマは、フィンランド語の副詞の比較変化。

フィンランド語の副詞の多くは形容詞に[-sti]という語尾が付いた形になっています。

形容詞 副詞
nopea(速い) nopeasti(速く)
kaunis(美しい) kauniisti(美しく)
ahkera(勤勉な) ahkerasti(勤勉に)

 

よって副詞の比較級・最上級を作るときには、左側の形容詞の比較級・最上級をもとに作ります。

形容詞の比較級・最上級を作ることができれば、そこから副詞の比較級・最上級を作るのは簡単。

形容詞の比較変化については以前のエントリーで扱いました。

とはいえ、かなり久しぶりになってしまったので、もう一度おさらいをしておきましょう。

 

形容詞の比較級の作り方

形容詞の比較級を求めるための手順は以下のとおり。

nopea(速い)

nopea 1)単数語幹を求める nopea
nopea 2)kpt の変化を伴う単語では弱形の語幹を使用
*今回は kpt の変化なし
nopea
nopea 3)2音節の語では語末の[-a/-ä]が[e]に変化する
*今回は3音節なのでそのまま
nopea
nopea 4)語幹に比較級の印[-mpi]を付ける nopeampi

 

形容詞の最上級の作り方

形容詞の最上級を求めるための手順は以下のとおり。

nopea(速い)

nopea 1)単数語幹を求める nopea
nopea 2)kpt の変化を伴う単語では弱形の語幹を使用
*今回は kpt の変化なし
nopea
nopea 3ー1)語末の長母音は短母音に変化する
3ー2)語末の[-e][-a/-ä]は消える
3ー3)語末の[-i][-ii]は[-e]に変化する
*今回は(3ー2)のルールを適用
nope
nope 4)語幹に最上級の印[-in]を付ける nopein
 

これで形容詞 nopea の比較級・最上級の形ができました。

原級 比較級 最上級
形容詞 nopea nopeampi nopein

 

副詞の比較級・最上級の作り方

ここから副詞の比較級・最上級を作るのですが、手順は簡単。

副詞の比較級は形容詞の比較級語尾[-mpi]を[-mmin]に変えて作ります。

副詞の最上級は形容詞の最上級語尾[-in]を[-immin]に変えて作ります。

原級 比較級 最上級
形容詞 nopea nopeampi nopein
副詞 nopeasti nopeammin nopeimmin

 

よく見ると副詞の比較級(nopeammin)と最上級(nopeimmin)の違いは単語の中程にある[a]と[i]が入れ替わっているだけ。ちょっと紛らわしいので取り違えないように気を付けましょう。

ということで、今回はここまで。

明日のエントリーでは、この比較級・最上級を用いた文章表現を見ていきたいと思います。

いわゆる「おちゃのみず」の表記について

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先日、神保町から御茶ノ水の界隈を歩く機会がありました。

そのときにふと思ったのが「おちゃのみず」には様々な表記があるなということ。

まず目に付くのは、漢字の「御」とカタカナの「ノ」、ひらがなの「お」とひらがなの「の」という組み合わせ。

  • 御茶ノ水駅
  • お茶の水女子大学

また漢字の「御」とひらがなの「の」という組み合わせもあるようです。

  • 御茶の水美術専門学校
  • 御茶の水美術学院

しかしひらがなの「お」とカタカナの「ノ」という組み合わせだけはどうしても見つかりませんでした。

  • × お茶ノ水◯◯

これらの文字使用状況を整理すると次のようになります。

◯ お茶の水 ◯ 御茶の水
× お茶ノ水 ◯ 御茶ノ水

 

調べてみると、地名としての「おちゃのみず」は文京区湯島〜千代田区神田一帯の通称であり、「おちゃのみず」という住所表記は存在しないとのこと。*御茶ノ水駅があるのは文京区湯島

もしかしたら、そんなことも様々な表記が並立する一つの要因なのかもしれません。

みなさんはどの「おちゃのみず」が好みでしょうか?

「有給休暇」の短縮形は「有休」と「有給」のどちらが正しいのか?

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会社員の人なら一度は考えたことがある内容かもしれません。

「有給休暇」の短縮形は「有休」と「有給」のどちらが正しいのでしょう?

改めて国語辞書を引いてみると、どちらも見出し語になっていることがわかりました。

ゆうきゅう[有休](名)

←有給休暇。

「三省堂国語辞典 第七版」

ゆうきゅう[有給](名)

  1. 給料がしはらわれること。「ー休暇〔=給料をもらいながら取れる休暇。有休〕」(←→無給)
  2. ←有給休暇。

「三省堂国語辞典 第七版」

これによると、どちらの見出し語にも「有給休暇」の意味が出ています。

つまり有休と有給の違いというのは、有給休暇の一文字目と三文字目をとるか、一文字目と二文字目をとるかという違いであって、どちらも正しいということ。

ただ有給の方には、もう一つ「給料がしはらわれること」という意味も出ています。

ということは「有給」と表現した場合、別の意味に解釈されてしまう可能性もあるので、有給休暇の意味で使いたいときには「有休」と表現した方が確実とも言えるでしょう。

ただ個人的には「有休・有給」どちらの表記にもちょっとした収まりの悪さのようなものを感じてしまいます。

「ゆうきゅう」というのは、当然ながら休みがあるだけ、給与があるだけではなく、その両方があってはじめて「ゆうきゅう」になります。

しかし有休という字面に「給与がある」という意味は含まれていませんし、有給という字面に「休みがある」という意味は含まれていません。それらの意味は略された部分にあるのです。

そのため会話では普通に使っていた「ゆうきゅう」を漢字で書こうとしたときに、「あれ? ホントにこれでいいのかな?」と思ってしまうのかもしれません。

みなさんはいかがでしょうか?

 
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Watergate, Russiagate

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アメリカのトランプ大統領が連邦捜査局(FBI)のコミー長官を解任したニュースが各媒体で大きく報じられています。

焦点はFBIが捜査をすすめている昨年のアメリカ大統領選挙へのロシアの介入疑惑。

場合によっては、今回の解任劇が第二のウォーターゲート事件(Watergate scandal)につながるのではないかと危惧されています。

Watergate

PROPER NOUN

A US political scandal in which an attempt in 1972 to bug the national headquarters of the Democratic Party (in the Watergate building in Washington DC) led to the resignation of President Nixon (1974).

Oxford Dictionaries

Watergate scandal は1972年のアメリカ民主党本部盗聴事件に端を発する一連の政治スキャンダル。結果として当時のニクソン大統領は辞任に追い込まれました。

この事件のインパクトがあまりに強かったせいか、Watergate の[-gate]はその後、疑惑やスキャンダルを意味する接尾辞として使われるようになります。

-gate

COMBINING FORM

In nouns denoting an actual or alleged scandal, especially one involving a cover-up.

‘Irangate’

Oxford Dictionaries

上記用例に出ている Irangate というのはレーガン大統領時代にイランへの兵器売却で得た利益をニカラグアの反共ゲリラの援助に使っていた事件とのこと。

Oxford English Dictionary(OED)によると、この[-gate]には場所の名前が付いたものと人や組織の名前が付いたものがあるそうです。

  1. The name of the place where such a scandal (allegedly) occurred, or that of a place in some way associated with the scandal, as Dallasgate, Hollywoodgate, Irangate, Koreagate, etc.
  2. The proper name, nickname, etc., of a person or organization implicated in the scandal, as Billygate, Floodgate, Totegate, etc.

Oxford English Dictionary

この分類によれば、さきほどの Irangate や Russiagate は「場所の名前+ gate」なので前者のグループに入ります。

あるいは後者の「人の名前+ gate」というパターンに沿って、これから Trumpgate のような表現が広まることもあるのでしょうか?

まずは今後の推移を見守りたいと思います。

「船」は英語で何と言う?

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ちょっと思い浮かべてもらいたいのですが、「船」は英語で何と言うでしょう?

何と初歩的な質問を。。。と思った人もいるかもしれません。

ちなみに私の第一感は ship。

しかし先日、次の記述を読んでびっくりしました。

boat 各種の船を指す最も一般的な語。小型から中型の船舶に用い、通例大型船舶には用いない。

ship 主に大型の客船・輸送船・軍用船のこと。

vessel 主に大型の船舶のこと。通例、改まった文脈で用いる。

「ウィズダム英和辞典 第3版」

船を指す最も一般的な語は boat?

boat と聞くと、どうしても公園の池に浮かんでいるような「ボート」を想像してしまいます。

しかしさきほどの記述によると英語の boat は中型の船舶にも用いるとのこと。

そういう意味では日本語の「ボート」というのは一種の和製英語なのかもしれません。

あとは「船」という単語から、いったいどのくらいの大きさの船を想像するかという問題もあります。

私の場合は200人くらい乗れるような船を想像してしまうのですが、ここでモーターボートのようなサイズを想像する人なら、「船→boat」というつながりも違和感無く受け入れられるのかもしれません。

ただ日本語には、小さい船を意味する「舟」という漢字もあります。

「舟」と「船」の違いを確認するため、Google 翻訳で「日本語→英語」に変換してみました。

boat
boat

 

何となく「舟→boat」「船→ship」という対応関係を予想していたのですが、結果は冒頭の辞書の記述と同じ。やはり船は boat なのでしょうか?

一応 boat と ship の違いも確認するため、Google 翻訳で「英語→日本語」にも変換してみました。

boat ボート
ship

 

ここでまさかのボート登場。そして ship は「船」になっています。

結局、船を指す最も一般的な語が boat なのだとしても、ship を日本語訳すれば「船」にならざるを得ないのもまた事実。

結論としては「100%の訳語というものはない」ということになるのでしょう。

 
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