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TEDTalks − テリー・ムーア 「X はなぜ未知数か?」

先日書いた「Xで始まる英単語」というエントリーに関連して、もう一つ X の話をご紹介。

Xで始まる英単語 | Fragments

X は単語の一部としてだけではなく、実は単独でもよく使われています。

それは「2X=6」「3X=-12」などの数式の中。

数式でよく用いられた結果、X は数式以外の文脈でも「未知の人、未知のもの」を表すようになりました。

プロジェクトX といえば、誰にも知られていない秘密の計画というイメージですし、マルコムX の X は、黒人の現在の性は奴隷所有者から与えられたものであり、それ以前の本来の性は不明であるという主張に基づいています。

しかしそもそもなぜ代数で X が未知数を表すようになったのかということは案外知られていないのではないでしょうか。

TEDTalks のプレゼンテーションでテリー・ムーアがその意外な秘密を明らかにしてくれています。ぜひご覧になってみてください。


『世界中の言語を楽しく学ぶ』井上孝夫著

本書は、本業の傍ら100以上の外国語を学んだという多言語学習者の方による学習の記録です。

著者の井上さんは決して言語学習の専門家という訳ではなく、本業は出版社に勤める校閲者であるとのこと。

そんな著者が大学時代の第二外国語の選択に始まり、多言語学習の世界に引き込まれていく経緯が、様々な学習法の紹介とともにライフヒストリーの形式で語られていきます。

学習法といっても何か特別な方法がある訳ではなく、通勤電車や喫茶店を活用した学習方法など、誰にでもすぐに真似できそうな方法が主となっています。

(もちろん「真似できそう=真似できる」ではないのですが。)

多言語の学習に際して、言語横断的に共通の文法項目をノートにまとめるなど、経験者ならではの学習法も紹介されています。

しかしこの本の素晴らしい点は、そういった実用的なノウハウ以上に、著者の外国語学習へ向かう姿勢と熱意そのものだと思います。

実に楽しそうに多言語の世界を横断していく著者の姿勢を見ていると、きっと外国語学習の面白さ・豊かさを再発見することができるはずです。

最近、外国語の勉強が停滞気味だなあと感じている方は、ぜひ手にとって読んでみてください。

また、本書はこんな方々にもおすすめです。

  • 言語というものに実用性を超えたロマンを感じる方
  • 仕事を持ちながら何らかの外国語を学んでいる社会人の方
  • 外国語の勉強を始めたいのだけど、どの外国語にしようか迷っている方
  • ある外国語を学んでいるものの、学ぶ目的が見えなくなってしまった方

 

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あなたとわたし − 人称代名詞の語順のはなし

大きな栗の木の下で
あなたとわたし
なかよく遊びましょう♪

この歌詞がもし「わたしとあなた、なかよく遊びましょう♪」だったら、少し不自然な感じがしませんか。

日本語で1人称と2人称を並べるときは、やはり「2人称⇒1人称」の順に置くのがすっきりします。

これが英語の場合はどうでしょうか。『ロイヤル英文法』を見ていたらこんな説明がありました。

人称代名詞を2つ以上並べて用いる場合は、2人称(you)を最初に、1人称(特にI)は最後にするのが礼儀上よい言葉遣いとされる。3人称代名詞(または名詞)は you の後、I の前に入るのがふつう。

P.178

つまり英語で人称代名詞を並べるときは「2人称⇒3人称⇒1人称」の順に置くのが標準ということなのでしょう。

「相手を立てて、自分はへりくだる」というマナーの面から考えれば、この順には納得できますね。

ただし『ロイヤル英文法』には、I を最初に置くケースも紹介されています。

<何か悪いことを言う場合>

  • I and Bob were arrested for speeding.

<自分のほうが身分的に上であることがはっきりしているとき>

  • I and my children~
  • I and my dog~

また『ロイヤル英文法』によると、ヴィクトリア女王は I and my husband と言っていたらしいのですが、現在のエリザベス女王は My husband and I を使っているようです。

もっともこれはパーソナリティの違いというよりは、時代の違いによるものかもしれません。

そういえば昔、オーストラリアで『Me and you and everyone we know』というタイトルの映画を見たことがあります。内容はちょっと風変わりなコメディドラマでした。

この映画のタイトルは「1人称⇒2人称⇒3人称」の順番になっていますが、何か隠された意図があるのでしょうか?

なお邦題は「君とボクの虹色の世界」となっており、こちらは「2人称⇒1人称」の順番に変わっています。(3人称はどこかへ行ってしまいました)

もちろん日本語としてはこちらの方が収まりがよいのですが、原題の持つ風変わりなニュアンスが失われてしまったような気もします。

このあたりは、文法的に「正しい、正しくない」という括りでは語りきれない何かがあるのではないでしょうか。

探してみれば、この世界には「1人称⇒2人称」が標準の言語もあるのかもしれません。もしあるなら翻訳のときにどうするのかなど気になるところです。

 

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あっさりスープを頼んでみれば

突然ですが、下記のフィンランド語の共通点は何でしょう?

kissa(ねこ)
kukka(花)
mekko(ドレス)
missä(どこ)
sitten(それでは)
takki(ジャケット)

それは同じ子音の重なりがあること。kissa の場合で言うと[-ss-]の部分ですね。

これは日本語の促音(「っ」「ッ」)と同種の音で、kissa は「キッサ」と発音します。

他の単語もカタカナ表記をすれば「クッカ」「メッコ」「ミッサ」「スィッテン」「タッキ」となります。

これらは促音のある日本語を母語とする日本人にとっては特に難しい発音ではありませんが、ヨーロッパ系言語を母語とする人にとっては一筋縄ではいかない発音のようです。

というのも英語やフランス語やドイツ語には基本的にこの促音に当たる音がありません。

しかしながら、日本語で「あさり」と「あっさり」では意味が変わってしまうように、フィンランド語でも kuka(誰)と kukka(花)では意味が変わってしまいます。

以前「フィンランド語が簡単だと思える4つの理由」というエントリーを書いたのですが、この促音の共通性も5つ目の理由として付け足すことができるかもしれません。

[参考]フィンランド語が簡単だと思える4つの理由 | Fragments

なおヨーロッパの言語では、イタリア語に促音に近い音があり、motto(モットー)、paparazzi(パパラッチ)などは日本でも馴染みのある単語ですね。


英単語のスペリングとシェークスピアの秘密

中学や高校のテストで、英単語の綴り間違いを指摘された経験はありますか?

文意が伝わっていても、綴り間違いで減点というのはよくあること。

しかしこのスペリング(spelling)、歴史的には大変いい加減なものであった可能性が高いのです。

Bill Bryson 著『Mother Tongue』によると、17世紀頃のイギリスでは一つの単語に対し様々な綴り字が混在していたようです。

例えば、現在の where に対しては、wher, whair, wair, wheare, were, whear などの文字が当てられていたとか。

人名についてもフレキシブルで、シェークスピア(Shakespeare)の名前の表記に関しては、Shagspeare, Shakspere, Shakestaffe など、何と80種類以上(!)の綴りの記録が見つかっているそうです。

なお現存するシェークスピアの自筆の署名は6つあり、その中で同じ綴りのものは一つもないとのこと。

またシェークスピアの遺言状にはシェークスピアの自筆の署名が2か所にあり、その一つは Shakspere であり、もう一つは Shakspeare なのだそうです。

ここまで来ると、英文のライティングでシソーラス(同義語辞書)を使って繰り返しを避けるように、同じ語でも様々な綴りを使うことが推奨されていたのかな?などと思ってしまいます。

なお上記の様々な「シェークスピア」の綴りのうち、シェークスピア自身が一度も使わなかったのが、現在のスタンダードである Shakespeare なのだとか。これもまた面白い話ですね。

言葉というのは何よりもまず話し言葉であり、綴りよりも音が優先されていたということなのでしょう。

中学や高校のテストでも、独創的な綴りを考案した生徒に加点するような考え方があれば面白いのですが、正書法がこれほど発達した現代ではもはや不可能なことだと思います。

おおらかな時代のおおらかな話なのかもしれません。

 

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Xで始まる英単語

学生の頃、なんとなく好奇心から英和辞書の X や Z の欄をよく読んでいました。

辞書の小口(背表紙の逆の切断面)を見ると、これらの単語は数が非常に少ないことがわかります。

とりわけ X で始まる単語は、英語でもっとも数が少ないそうです。実際、中型の学習英和などでは、固有名詞を除くとほとんど数が残らないくらいです。

一例を見てみましょう。

Xanadu 桃源郷
xanthous 黄色い、黄色人種の
xenon キセノン
xenophobia 外国人恐怖症
Xhosa コサ族
x-ray x線、レントゲン写真
xylitol キシリトール、甘味料
xylophone 木琴

 
x-ray 以外はあまり馴染みのない単語かも知れません。xenophobia は以前のエントリーで紹介したことがあります。

[参考]iPhoneアプリ『ウィズダム英和・和英辞典2』で様々なphobiaを調べてみる | Fragments

英語では X が語頭に来ると[z]の発音になることが多いです。例えば xanthous はカタカナ表記をすると「ザンサス」です。

これらの単語を知っていても特に幸せになることはなさそうですが、一つだけちょっとした利点があります。

それは新しい辞書を購入する際、X の欄を見て単語の充実度を調べることができるということ。

数が多いから良い、数が少ないから悪いということではなく、どのあたりまでを網羅した辞書なのか、感覚的につかむことが目的です。

「この辞書は xenophobia はのっているが、xanthous はのっていない、なるほど」という具合。

また X の欄は普通に読んでいるだけでも思いがけない発見があるので、隙間時間にパラパラとめくってみるのもおもしろいと思います。


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