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「責任感」は英語で何と言う?

先日ある英文を書いていたとき「責任感」という日本語を英語でどう表すべきか迷いました。

責任という日本語から真っ先に連想したのは responsibility という単語。

responsibility

a duty to deal with or take care of somebody/​something, so that you may be blamed if something goes wrong

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

例えば、responsibility for XX で「XXに対する責任」という意味になります。

We are recruiting a sales manager with responsibility for the European market.

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

具体的に「〇〇に対する責任がある」と言いたいときにはこれでOK。

しかしある人の性格を表して「彼は責任感がある」と言いたいときの「感」はどのようにして表したらよいでしょうか?

これがなかなか思いつかず。手持ちの和英辞書の見出しには「責任感」という項目はなかったので、用例検索をしてみたところ複数の候補が見つかりました。

a lack of commitment

やる気のなさ、責任感の欠如

act from necessity, not from a sense of duty

責任感からでなくて必要に迫られて行動する

a sense of responsibility

責任感

「リーダーズ英和辞典 第3版」

ここでは責任感という日本語が commitment, sense of duty, sense of responsibility という3つの表現に分かれています。それぞれ微妙にニュアンスが異なるのが面白いところ。

言われてみればなるほどという感じもしますが、自分でアウトプットするときにはなかなかこのような表現が出てきません。備忘録代わりにここにメモしておきたいと思います。

行方不明のキリル文字

iPhone では様々な言語のキーボードを設定することができます。

現在、設定しているのは日本語、英語、フィンランド語、そしてロシア語のキーボード。

ロシア語のキリル文字は全部で33文字あります。

1 А а アー
2 Б б ベー
3 В в ヴェー
4 Г г ゲー
5 Д д デー
6 Е е イェー
7 Ё ё ヨー
8 Ж ж ジェー
9 З з ゼー
10 И и イー
11 Й й イー・クらートカエ
12 К к カー
13 Л л エル
14 М м エム
15 Н н エヌ
16 О о オー
17 П п ペー
18 Р р エる
19 С с エス
20 Т т テー
21 У у ウー
22 Ф ф エフ
23 Х х はー
24 Ц ц ツェー
25 Ч ч ちぇー
26 Ш ш シャー
27 Щ щ シシャー
28 Ъ ъ トヴョーるドゥイ・ズナーク
29 Ы ы ウィー
30 Ь ь ミャーふキイ・ズナーク
31 Э э エー
32 Ю ю ユー
33 Я я ヤー

 

ただし iphone のロシア語キーボードには31文字しかありません。

どの文字が足りないのだろう?と気になって照合してみると、足りないのは以下の二つの文字でした。

7 Ё ё ヨー
28 Ъ ъ トヴョーるドゥイ・ズナーク

 

これらの文字はどのようにしたら入力できるのでしょう?

調べてみると、これらの文字は Е е(イェー)と Ь ь(ミャーふキイ・ズナーク)を長押しすれば出てくることがわかりました。

使用頻度がそれほど高くないなら、このようにした方が効率的ということなのでしょうか?

Stow device holder during taxi, takeoff and landing

ロシア旅行の帰路、ウラジオストクから成田へ向かうS7航空(シベリア航空)に乗っていたときのこと。

座席のテーブルの下にこんな英語の注意書きがありました。

Please fasten seat belt while seated

Life vest under your seat

Stow device holder during taxi, takeoff and landing

ざっと訳すとこんな感じでしょうか。

座席にいる間はシートベルトを締めてください。
救命胴衣は座席の下にあります。
taxi、離陸、着陸の間はデバイスホルダーをしまってください。

ここでよくわからなかったのが3行目の taxi の意味。

なぜここで taxi が出てくるのでしょう?

辞書を引くと taxi の意外な意味が出ていました。

taxi

動 自

  1. <飛行機が>(離着陸時に)誘導路を移動する
  2. (まれ)タクシーで行く[に乗る]…

「ウィズダム英和辞典 第4版」

ここでの taxi は「誘導路を移動する」の意味だったんですね。

taxi にこんな意味があるとは知りませんでした。

それにしてもなぜ taxi がこのような意味になるのでしょう??

大辞林に見る北欧語の特徴

先日第四版が発売された大辞林で「フィンランド語」を引くとこんな説明が出ていました。

フィンランドご【ー語】

フィンランドの公用語。フィン‐ウゴル語派に属する。名詞の格形式が豊富であるのが特徴。フィン語。スオミ語。

「大辞林 第四版」

百科事典的な説明だけでなく「名詞の格形式が豊富であるのが特徴」という情報が添えられているのが面白いところ。

他の北欧語の特徴はどのように説明されているのか気になったので調べてみました。

アイスランドご【ー語】

インド‐ヨーロッパ語族のゲルマン語派北ゲルマン語群に属する言語。ラテン文字を基本とし、いくつかの特殊文字を用いる。他のゲルマン語に比べて、古形を比較的多く残す。アイスランド共和国の公用語。

「大辞林 第四版」

スウェーデンご【ー語】

スウェーデン王国の公用語。ただし、フィンランド共和国の一部でもフィンランド語とともに公用語とされている。インド‐ヨーロッパ語族ゲルマン語派に属す。他のゲルマン諸語と違って強弱と高低のアクセントをもつ。

「大辞林 第四版」

デンマークご【ー語】〔Danish〕

デンマークの公用語。インド‐ヨーロッパ語族中のゲルマン語派北ゲルマン諸語の一。ノルウェー語・スウェーデン語に近い。発音面でストゥードと呼ばれる声門閉鎖音が特徴。

「大辞林 第四版」

ノルウェーご【ー語】

ノルウェーの公用語。インド‐ヨーロッパ語族のゲルマン語派北ゲルマン諸語の一。二つの文章語をもつが、普通ボックモール(旧リクスモール)といわれるデンマーク式ノルウェー語をさす。

「大辞林 第四版」

言及されている各言語の特徴をざっとまとめるとこんな感じ。

  • フィンランド語 =名詞の格形式が豊富であるのが特徴。
  • アイスランド語 =ラテン文字を基本とし、いくつかの特殊文字を用いる。他のゲルマン語に比べて、古形を比較的多く残す。
  • スウェーデン語 =他のゲルマン諸語と違って強弱と高低のアクセントをもつ。
  • デンマーク語 =発音面でストゥードと呼ばれる声門閉鎖音が特徴。
  • ノルウェー語 =二つの文章語をもつが、普通ボックモール(旧リクスモール)といわれるデンマーク式ノルウェー語をさす。

フィンランド以外の北欧語は互いに似通っているという印象がありましたが、それぞれ他にはない特徴もあるんですね。一言であってもこんな情報を得られるのなら、辞書の引きがいもあるというものです。

走行中みだりに運転者に話しかけること。物品をみだりに車外へ投げること。

自宅から最寄駅へのバスに乗っていたときのこと。車内看板のこんな文言が目にとまりました。

お願い

法令により、次の行為は禁止されておりますのでご協力ください。

  1. 走行中みだりに運転者に話しかけること。
  2. 物品をみだりに車外へ投げること。

「江ノ電バス」車内看板より

ここで気になったのは「みだりに」という日本語。

みだりに話しかける、みだりにものを投げるというときの「みだりに」とはどんな意味なのでしょう?

別の言い方をすると「みだりに話しかけること」と単に「話しかけること」、

「みだりにものを投げること」と単に「投げること」の違いは何なのでしょう?

さっそく辞書を引いてみました。

☆☆みだりに[(▽妄りに)](副)

〔文〕正当な理由もなく。

「ー立ち入ることを禁ずる」

「三省堂国語辞典 第七版」

「みだりに」は「正当な理由もなく」という意味なんですね。

たしかに正当な理由もなく運転者に話しかけたり、車外へものを投げたりするのは困ります。

ただ正当な理由があって運転者に話しかけることはあるにしても、正当な理由があって車外へものを投げることは果たしてあるのでしょうか?

ないのだとすれば、さきほどの項目は「物品をみだりに車外へ投げること」ではなく単に「物品を車外へ投げること」でもよさそうなもの。

それとも自分が知らないだけで、正当な理由があって車外へものを投げてよいケースもあるのでしょうか?

爆弾を発見したというなら話はわかりますが。。。

フィンランド語学習記 vol.810 − unohtaa

日本語の「忘れる」を英語に訳す時には意味に応じて、forget, leave という二つの動詞を使い分ける必要があります。

I forgot to bring my wallet.
(私は財布を持ってくるのを忘れた。)
I left my wallet at home.
(私は家に財布を置き忘れた。)
「忘れる」という日本語から真っ先に連想する動詞はおそらく forget でしょうが、「〇〇へ置き忘れる」と言いたいときには leave を使うのが普通。

フィンランド語で「忘れる」を意味する動詞 unohtaa にもこのあたりの使い分けはあるのでしょうか?

語法書の『Tarkista Tästä』を調べてみました。

UNOHTAA(verbi, transit)

unohtaa + N ill/all Unohdin lompakon kotiin.
Unohdin avaimen eteisen pöydälle.
unohtaa + V 1. inf Unohditko taas maksaa laskun ajoissa?
Älä unohda ostaa myös maitoa!

 

『Tarkista Tästä』P.155

例文をざっと訳すとこんな感じでしょうか。

私は財布を家に置き忘れた。
私は鍵を玄関のテーブルの上に置き忘れた。
あなたは期限内に請求書の支払いをするのをまた忘れたのですか?
牛乳を買うのも忘れないで!

これを見るとフィンランド語の unohtaa は英語の forget, leave の両方の意味を包括している、つまり日本語の「忘れる」とほぼ重なっていることがわかります。

そういう意味では日本語の母語話者にとって英語の forget より気軽に使える動詞と言えそうです。

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