cialis viagra online accutane

フィンランド語学習記 vol.157 − pika

Countryside as Seen from a Moving Train

フィンランド語で「インスタントコーヒー」は pikakahvi(ピカカフヴィ)

kahvi はコーヒー、[pika-]は「速い」を意味する接頭辞。

「pika→光→速い」と連想すると覚えやすいかもしれません。

今回のエントリーでは、この[pika-]が付く単語を拾ってみました。

フィン
1 pikajuna express train 急行列車
2 pikakahvi instant coffee インスタントコーヒー
3 pikakirjoitus shorthand 速記
4 pikanäppäin keyboard shortcut ショートカットキー
5 pikaposti express mail 速達
6 pikaruoka fast food ファストフード

 
英語の express, instant, short, fast といった表現が、[pika-]に収斂されているのがおもしろいですね。

1)フィンランド語で「列車」は juna(ユナ)。

[pika-]を付けて、pikajuna(ピカユナ)は急行列車の意味。

語感がちょっとかわいい感じです。

4)フィンランド語で「食事」は ruoka(ルオカ)。

[pika-]を付けて、pikaruoka(ピカルオカ)はファストフードの意味。

日本ではファストフードの代表格といえば、ハンバーガーや牛丼というイメージがあります。

フィンランドではどうなのだろう?と思って、Google画像検索をしてみました。

結果はこちら

こんなメニューが並びました。

フィン
1 hampurilainen hamburger ハンバーガー
2 pizza pizza ピザ
3 pasta pasta パスタ
4 voileipä sandwich サンドイッチ

 
さすがに牛丼や立ち食い蕎麦はありませんが、おおむね予想通りでしょうか?

フィンランド語学習記 vol.156 − オリンピックは大変

photo credit: ecstaticist via photopin cc

photo credit: ecstaticist via photopin cc

フィンランド語教室56週目のレポート。

この日はフィンランドへ行ってきたクラスメイトの話を聞いたり、トーキョーノーザンライツフェスティバルの話をしたり、ソチ・オリンピックの話をしたり。

フィンランド語で「オリンピック」は olympialaiset(オリンピアライセット)

この単語、フィンランドの人にとっては発音がなかなか大変なのだとか。

なぜ??

olympialaiset の一文字目には[o]、三文字目には[y]の文字が入っています。この二つの音は、フィンランド語の発音においては相性がよくありません。

フィンランド語の母音は、次の1〜3のグループに分かれます。

1 a o u
2 e i
3 ä ö y

*フィンランド語の[y]は母音。

このうち1と2、2と3のグループは相性がよいのですが、1と3のグループは相性が悪いため、原則として同じ単語の中で使うことはできません。

例えば、

käyttää(使う)

のように、一つの[a]に点々が付いたら、すべての[a]に点々が付きますし、

antaa(与える)

のように、点々が付かないときは一つも付きません。

このルールに沿って、 さきほどのオリンピック(olympialaiset)を検証すると、例外的にグループ1の[o]とグループ3の[y]が混在しているので、発音が難しいのだとか。

つまりフィンランドの人が発音すると、

olympialaiset

ではなく、

olimpialaiset

または、

ölympialaiset

のような音になってしまうのでしょう。

[a, o, u]を中心に発音しているときと、[ä, ö, y]を中心に発音しているときに、違う回路を使っているという感覚はなかなか想像できません。

olympialaiset のような単語が出てきたときに「こんな単語発音できないよ!」と思えるようになったら一人前なのかもしれません。

フィンランド語学習記 vol.155 − 人称代名詞の分格

14022401

フィンランド語を知らない人に、フィンランド語の格変化のイメージをつかんでもらうには、英語の人称代名詞を思い浮かべてもらうのが手っ取り早いと思います。

I-my-me-mine, you-your-you-yours というアレですね。

フィンランド語では、この I-my-me-mine に当たる変化が15種類ほど存在します。

先日この人称代名詞の分格を習って、使える形がかなり充実してきました。

主格(〜は) 属格(〜の) 分格(〜を)
minä minun minua
あなた sinä sinun sinua
彼/彼女 hän hänen häntä
私たち me meidän meitä
あなたたち te teidän teitä
彼ら/彼女ら he heidän heitä

 
この他に、二つの疑問代名詞も扱いました。

主格(〜は) 属格(〜の) 分格(〜を)
mikä minkä mitä
kuka kenen ketä

 
フィンランド語教室で使っているテキスト(Suomea Suomeksi)では、まずこれらの格変化を導入し、その後それぞれの形が実際の文の中でどのように使われるのかを示していきます。

その例文がおもしろかったので、紹介してみたいと思います。二人の会話として読んでみてください。

− Kuka rakastaa sinua?(誰があなたを愛していますか?)

− Ei kukaan.(誰も私を愛していません。)

− Ketä sinä rakastat?(あなたは誰を愛していますか?)

− En ketään.(私は誰も愛していません。)

− Mitä sinä rakastat?(あなたは何を愛していますか?)

− En mitään. En mitään muuta kuin rahaa.(私は何も愛していません。お金のほかには。)

たしかに人称代名詞と疑問代名詞の格変化がとてもよくわかる例文になっています。

いいですね、このセンス。

「香り」と「薫り」の違いとは?

14022301

日本語には「飛ぶ」と「跳ぶ」のように、同じ読みでも字によって意味の異なる「異字同訓」が多いので、パソコンで文字を変換するときなど、どちらの漢字を使えばよいのだろう?と迷うことがよくあります。

そんな「異字同訓」の使い分け例を文化庁が発表したとのニュースがありました。

異字同訓の使い分け例公表 文化庁 会う・合う・遭う…:朝日新聞デジタル

何でも1972年に当時の国語審議会が示したもの以来42年ぶりの改訂なのだとか。今回の報告では新たに9項目が追加されたそうです。

その中で、個人的になるほど!と思ったのが次の項目。

かおり・かおる

【香り・香る】鼻で感じられる良い匂い。
茶の香り。香水の香り。菊が香る。梅の花が香る。

【薫り・薫る】主に比喩的あるいは抽象的なかおり。
文化の薫り。初夏の薫り。菊薫る佳日。風薫る五月。

香るは実際のかおりであるのに対して、薫るは比喩的・抽象的なかおりなんですね。

これまであまり意識したことはなかったのですが、そう言われてみればそのように思えてくるのは不思議なもの。

ちなみにGoogle翻訳で英訳してみると、

  • 香り=Fragrance
  • 薫り=Smell

となりました。

こちらは「香り」の方がずいぶん扱いがよい感じ。

「薫り」もさすがに smell 以外に何かあるだろうと思ったのですが、なかなかよい単語が思い付かず。

「かおり」を表す単語には aroma, fragrance, odor, perfume, scent などがありますが、どれも「薫り」よりは「香り」のイメージ。

「薫り」のニュアンスを英語で伝えるのは大変だと思いました。このあたりが翻訳の難しいところですね。

英語ネイティブの視点からフィンランド語の発音を考えてみる

photo credit: Micky.! via photopin cc

photo credit: Micky.! via photopin cc

フィンランド語はローマ字読みができるので日本人にとっては発音が簡単と言われています。

しかし他言語ネイティブの人にとっては、果たしてどうなのでしょう?

そんなことを考えたのは、先日購入した Berlitz の『Finnish Phrase Book & Dictionary』という本をパラパラとめくっていたときのこと。

この本では、全ての単語やフレーズに英語風の音声表記が付いています。

例えば「ありがとう」を意味する Kiitos(キートス)は、次のような表記に。

Kiitos.
key-toss

Kiitos が key+toss に!

たしかにこちらの方が英語ネイティブの人にとっては読みやすいのでしょう。

改めて考えてみると、原則として英単語の綴りに[-ii-]という並びはありません。「イー」はあくまで[e]であり[ii]ではないのです。

[-tos]も英語のルールで読めば「トス」ではなく「トウズ」となってしまいます。

また次のような表現の音声表記を見ると、英語ネイティブの人がフィンランド語を発音するのは大変なのだろうということがよくわかります。

Puhutteko englantia?(英語を話せますか?)
poo-hoot-tay-koa ayng-lahn-tiah
Mistä olet kotoisin?(どこの出身ですか?)
miss-ta oa-let koa-toai-sin

よくヨーロッパ系言語の母語話者が、別のヨーロッパ系言語を学ぶときには同じアルファベットなので有利という議論がなされることがありますが、こうして見ると一概にそうとも言えないことがよくわかります。

という訳で、また一つ日本人はフィンランド語の学習に有利という材料を見つけてしまいました。こうなったら言い訳せずに頑張るよりほかありません!

 

Berlitz Language: Finnish Phrase Book & Dictionary (Berlitz Phrasebooks)
Berlitz Language
売り上げランキング: 40,574

ache と pain の違いとは?

fish hook in water_b&w

きのうに続いて「痛み」について。

【きのうのエントリー】痛い[-ache]の付く英単語 | Fragments

「痛み」を意味する単語と言えば、ache と pain。

例えば、次のような文を見たときに、それぞれどのような痛みを想像するでしょうか?

I have a stomachache.
I have a pain in the stomach.

今回のエントリーでは、その違いを探ってみたいと思います。

まずは ache の定義から。

ache

a continuous feeling of pain in a part of the body

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

いきなり語義の中に pain が出てきました。

「持続する pain=ache」ということでしょうか。

たしかに、きのうのエントリーで紹介した headache(頭痛)など[-ache]の付く単語は、おおむね持続的・慢性的な痛みを表します。

またOALDの語義には反映されていませんが、心痛などの精神的な痛みを表すことも。

ache

1 (長く続く鈍い)痛み、うずき《鋭い痛みは pain》

2 切望、熱望;心痛

『ジーニアス英和大辞典』

また上記の語義から、

  • 鈍い痛み=ache
  • 鋭い痛み=pain

といった分類もできそうです。

念のため、pain の語義も見てみましょう。

pain

the feelings that you have in your body when you have been hurt or when you are ill

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

傷つけられたときに感じるのは pain。

あまり想像したくはありませんが、針でぶすっと刺されたり、刃物でさくっと切られたりしたときに感じるのは ache ではなく pain の方。

pain

(肉体的)痛み、苦痛

(1)具体例では a〜/〜s; その際しばしば修飾語を伴う。(2)ache より強く短い痛み

『ウィズダム英和辞典』

やはり ache より pain の方が痛みは強そうです。ただしそれは ache ほど持続するものではないということなのでしょう。

以上、今回は ache と pain の違いを探ってみました。

時間 強度
ache 持続的な/慢性的な 鈍い(弱い)
pain 急性的な 鋭い(強い)

 

人が生きている限り避けられないのが痛みの問題。上手に付き合っていけたらよいのですが。。。

なかなか重いテーマではあります。

cialis viagra online accutane