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フィンランド語学習記 vol.99 − ja ja ja

photo credit: Sushicam via photopin cc

フィンランド語教室41週目のレポート。

本日からついに2年目に突入!

1か月ほど休みを挟んだので、復習から始めるのかなと思いきや、新しい単元にどんどん入っていきます。

読み進める文章にもたくさんの動詞が出てきて、ずいぶん本格的になってきたなあという印象。

ついていくのは正直大変ですが、何とか頑張りたいと思います!

さて授業中の小話で、フィンランド語の動詞に[-ja]を付けると「その動作を行う人」の意味になるということを教えてもらいました。

opiskella(勉強する) opiskelija(学生)
opettaa(教える) opettaja(先生)
ajaa(運転する) ajaja(運転手)
laulaa(歌う) laulaja(歌手)

 
ちなみにフィンランド語の[ja]は「ジャ」ではなく「ヤ」と発音します。

これは英語の[-er]のような接辞だと思えば、わかりやすいでしょう。(teacher、driver、singer など)

[ja]と言えば、先日のフィンランド映画祭で観た『ミス・ジーンズ・フィンランド』のヒロイン役を演じたシンガーソングライター Sanni さんのデビューシングルが『Prinsessoja ja astronautteja』というタイトルでした。

よく見ると[ja]が3つも入っています。

そのまま訳すと「お姫様と宇宙飛行士」。子どもの憧れの職業(?)を並べたものでしょうか。

真ん中の ja は「と」の意味。英語の and に当たります。

prinsessoja と astronautteja の[-ja]も、人を表す[-ja]なのかと思っていたのですが、調べてみたら全然違いました!

[単数主格]prinsessa
[複数分格]prinsessoja
[単数主格]astronautti
[複数分格]astronautteja

複数分格語尾の[-ja]なんですね。分格とは?という話を始めると長くなってしまう(かつ全体像をきちんと把握していない)ので、今回は省略。

いずれにせよ複数形ですので、正確には「お姫様たちと宇宙飛行士たち」というニュアンスなのかもしれません。

ちなみに Sanni さんのデビューアルバム『Sotke Mut』は日本の iTunes でも購入することができます。

最近はすっかりこればかり聞いています。さきほどの『Prinsessoja ja astronautteja』が気に入った人はぜひチェックしてみてください。

Sotke Mut

単語学習に関する二つのポイント − 文脈と類義語

先日のフィンランド語に関するエントリーで、osata と voida という二つの動詞の区別が難しいという話を書きました。

osata (能力的に)できる
voida (可能性として)できる

 
「能力=osada」「可能性=voida」と覚えようとしても、すぐにどちらがどちらかわからなくなってしまいます。

似たような単語は丸暗記をするよりも、文脈の中で覚えたほうがよいのかもしれません。

フィンランド語学習記 vol.98 − 似ているような、似ていないような | Fragments

その後、白井恭弘先生の『英語はもっと科学的に学習しよう』という本を読んでいたら、このあたりのことについて示唆に富む記述があったので、ここにメモしておきます。

言語知識にとって大事なのは、その前やあとにどのようなものがくるか、その情報なのです。言語を知っているということは、その言語の予測文法(expectancy grammar)を知っているということです。このことを考えれば、単語は文脈の中で覚えたほうが有意味学習になりますし、その後の応用もきくということがわかります。

あとは、最近の研究で、類義語をまとめて覚えるとあとから混乱してしまうというものがあります。類義語をまとめて覚えるのは、あまり効率がよくないのです。それよりは派生語を覚えるようにしたほうがいいでしょう。

P.161-162

今のところ、フィンランド語の語彙数はまだ少ないこともあり、単語帳を作成する際には例文をのせていません。

しかし実際に使える知識にするためには、そろそろ前後の単語とセットにしたり、「文」という単位で暗記したりする必要があるのかもしれません。

また類義語をまとめて覚えると混乱するというのも覚えておきたいポイントです。

試しに『フィン・日ポケット辞典』で「できる」を調べてみたところ、こんなにたくさんの単語がのっていました。

  • jaksaa
  • kyetä
  • mahtaa
  • osata
  • pystyä
  • pärjätä
  • saattaa
  • taitaa
  • voida
  • kykenevä

これらをまとめて覚えてしまおうとすれば、相当な混乱が生じることでしょう。

同じ(似たような)意味の単語が複数あるときには、使用頻度の高い単語をまず覚えて、それから周辺の単語を覚えていく。そして文脈の力を借りて、その微妙な違いを理解するという手順を踏めば、おそらく問題ないのではないかと思います。

今後の単語学習に生かしていきたいポイントです。
 

ノンネイティブスピーカーのための英語

BACHELOR OF EDUCATION DEGREE GUIDE」という教育系学位紹介のためのウェブサイトが TESL(Teaching English as a Second Language)に関するインフォグラフィックを公開しています。

縦にずいぶん長いので、まずはざっと見てみてください。

Teaching English As a Second Language
Image source: www.bachelor-of-education.org

このインフォグラフィックによると、現在の世界の英語話者は7億6500万人以上。

そのうちネイティブスピーカーは3億3500万人、ノンネイティブスピーカーは4億3000万人。

すなわち現在の世界ではノンネイティブの人口がネイティブの人口を上回っているということになります。このことはいったい何を意味しているのでしょう?

インフォグラフィックの中程には次のような一文もあります。

Worldwide, English is the language spoken by the largest number of non-native speakers.

(世界中で、英語はノンネイティブスピーカーの数が最も多い言語である。)

英語を使って海外の人とコミュニケーションをとるときに、その相手が英語のネイティブスピーカーであるよりも、ノンネイティブである可能性の方が高い、そんな世界に私たちは生きているのです。

だから完璧な英語を話す必要はないとか、それでもきちんとした英語を話さないと真に対等な関係を築くことはできないとか、あるべきリンガ・フランカ(共通語)の姿についてはさまざまな意見があることと思います。

しかしもう少しミクロな視点で見たときに、一人一人の英語学習者が「英語というのはノンネイティブのための言語でもある」ということを知っておくのは大切なことではないでしょうか?

そんなことをつらつらと考えてしまいました。

さきほどのインフォグラフィックには、それ以外にも第二言語としての英語に関する多彩な情報がのっていますので、じっくり見てみると何か新しい発見があるかもしれません。

フィンランド語学習記 vol.98 − 似ているような、似ていないような

いよいよ今週からフィンランド語教室が再開します!

そのため最近は前期の内容をガンガン復習しているところ。

既習の動詞が30個ほどあるので、まずはその意味をきちんと押さえ直しています。

その中で、どうも紛らわしいのが osata と voida という2つの動詞。それぞれの意味は次のとおり。

osata (能力的に)できる
voida (可能性として)できる

 
「能力=osada」「可能性=voida」と覚えようとしても、すぐにどちらがどちらかわからなくなってしまいます。

似たような単語は丸暗記をするよりも、文脈の中で覚えたほうがよいのかもしれません。

そこで実際の用例を確認するため、iPhone のフィンランド語辞書アプリ『MOT Finnish-English』から例文を引いてみました。

1)Hän ei osaa ajaa autoa.(He can’t drive a car.)
2)Hän osaa puhua englantia todella hyvin.(She can speak English very well.)
3)En voi ymmärtää tätä.(I can’t understand this.)
4)Tupakointi voi aiheuttaa syöpää.(Smoking can cause cancer.)
5)Voinko auttaa?(Can I help you?)
*osata, voida の活用形は太字で表記

細かい単語はさておき、今回は英訳の部分を見てみてください。

1・2はそれぞれ運転する能力、英語を話す能力を表しており、一方の3・4・5は理解する可能性、発ガンの可能性、手伝う可能性を表しています。

(3は能力とも解釈できそうですが。。)

こうして例文を並べてみると「能力的にできる」「可能性としてできる」というのが、どういうことなのかよくわかります。

とはいえ、英語でも日本語でも一つの単語で表していた概念を、改めて別々の単語で表すというのはかなり難しいことですね。

英語を習い始めたとき、日本語の「見る」に「look at/see/watch」という3種類の単語を当てるのが、ずいぶん難しかったことを思い出しました。

しかしフィンランド語の方から改めて英訳を眺めてみると、車の運転能力と発ガン可能性を同じ単語で表すなんて不思議だと思いませんか?

その気になれば運転はいつでもできますが、タバコを吸ったらいつでもガンができる訳ではないのです。

今まで当たり前だと思っていたものが、急に違和感を持って見えてくる、これもまた外国語学習に伴うおもしろさの一つなのかもしれません。

フィンランド映画祭2013で『すべては愛のために』を観てきました。

photo credit: Daniele Zanni via photopin cc

昨日に続いてフィンランド映画祭2013のレポート。

フィンランド映画祭

[昨日のレポート]フィンランド映画祭2013で『ミス・ジーンズ・フィンランド』を観てきました。 | Fragments

土曜の『ミス・ジーンズ・フィンランド』に続き、日曜は『すべては愛のために』という映画を観てきました。

この日はもともと行く予定はなかったものの、土曜の夜の段階で空席照会をすると、5席ほどの残席が。

これは行くしかないだろう!ということで2日連続の出陣となりました。

土曜は一番後ろの席だったのですが、日曜は前から2列目。こんなに前で映画を見るのは、いつ以来だろう?という感じ。

映画の冒頭は、写真家の主人公がラップランドの原野の中で、白い無人のベンチの写真を撮っているシーン。

シュールな絵柄とともに、荒涼としたラップランドの風景が強く印象に残ります。

内容は『ミス・ジーンズ・フィンランド』とは異なり、シリアスな大人のドラマという感じでした。

あらすじは映画祭のホームページより。

すべては愛のために
原題:Kaikella Rakkaudella
英題:Things We Do For Love

トイヴォは、内気でロマンチックなカメラマンだが、風変わりな芸術的趣向があった。彼は、人里離れた自然の公園で、空のベンチの写真を撮っているのだ。ある日、車ごと川にはまり抜け出せなくなっていたところ、通りがかったイスモに助けられる。翌朝、トイヴォの目の前に、下品で手に負えない女性アンサが突然現れ、その強烈な雰囲気に圧倒されてしまう。イスモは、あることから服役し、4年ぶりに故郷に戻って生活をやり直そうとしたが、身を寄せる兄一家の居心地は決して良いものではなかった。そして、元妻アンサにまだ未練をもっているかのようだ。一方で、トイヴォはアンサのノルウェー行きのため、車を出し出発するのだった。複雑な事情を抱えた彼ら、そして、狂気と騒乱、美しさと幸福の先に見えるものとは…。

登場人物同士の関係がなかなか明示されないので、最初は物語の背景がよくわからないものの、話が進行するに従ってさまざまな疑問が氷解していきます。

ちょっとスティーブ・ブシェーミ風(?)の主役の役者さんがとてもいい味を出していました。

この映画を監督したマッティ・イヤスという人は、フィンランド国内ではアキ・カウリスマキなどと並ぶ大御所なのだとか。もっと他の映画も観てみたいものです。

冬のシーンではラップランドの雪景色がとても美しいのですが、それと合わせて厳しい環境に住む人間の狂気のようなものも描かれていきます。

実際、このような環境に暮らしていたら、いつのまにか精神的に行き詰まってしまうこともあるのでしょう。

そんな雪と氷と人間のやりきれなさを描いたこの作品。

全体のトーンは、コーエン兄弟の『ファーゴ』や、クリストファー・ノーランの『インソムニア』といった「雪」の映画に似ているところもあります。そういえば『インソムニア』はノルウェー映画のリメイクでした。

上記の映画が好きな人には、ぜひおすすめの一本です!(といっても、おそらく一般公開はされないのでしょうね。。。)

フィンランド映画祭2013で『ミス・ジーンズ・フィンランド』を観てきました。

photo credit: JacobDavis via photopin cc

フィンランド映画祭2013が始まっています。

フィンランド映画祭

当初はオープニング作品の『旅人は夢を奏でる』を見ようと思い、オンラインでチケットを購入しました。

しかしその時点では作品を選ぶことができなかったので、これは共通のチケットなのかな?などと思い、そのままにしていたら、ツイッターでオープニングは満席になりましたとのニュースが!

??

どうも「購入→座席予約→発券」という流れになっていたようなのですが、購入で終わってしまい、座席予約をしていなかったという大失態。

あらら。

まあ『旅人は夢を奏でる』はそのうち一般公開もあるからいいか、と気持ちを切り替え、16:00からの『ミス・ジーンズ・フィンランド』を観ることにしました。

会場の「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」に着くと、ものすごい人・人・人! 人ごみをかき分け、チケットを発券するだけでも一苦労。

そして何とかたどり着いた会場は80席くらいの小さなスクリーン。

さきほどの大群衆はフィンランド映画祭を見にきた人ではなかったんですね。まあそれはそうですか。

映画自体は大変おもしろく、あっという間の90分でした。

最初のうちはフィンランド語をどのくらい聞き取れるかなと思って一語一句をよく聞いていたのですが、いつの間にかストーリーに引き込まれてしまいました。

あらすじは映画祭のホームページから引用しておきます。

ミス・ジーンズ・フィンランド
原題:Miss Farkku-Suomi 
英題:Miss Blue Jeans

パンクやロックの波がオウル市郊外の小さな町にも押し寄せてきた1977年。17歳の高校生ヴァルデは、ルー・リード率いる“ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド”、パティ・スミス、“ニューヨーク・ドールズ”、キャプテン・ビーフハートやデヴィッド・ボウイらの影響を受け、ロックバンドを結成し有名になることを夢見ていた。その一方で、ポップミュージック雑誌主催のミス・コンテストに選ばれるような学校一の美女ピケに片思いをしていた。彼女の気を引くために、ヴァルデはバンドを結成し、さえない男からの脱却を図る。しかしヴァルデが思うようにコトは進まず…。

なお一番印象に残ったのは「音楽で自己実現するために突き進む主人公の行動力がすごい!」という点。

もっとも音楽を始めるきっかけとなったガールフレンドとの関係はなかなか進展させることができないので、そのギャップがまたせつないのですが。

さて、ストーリーと同じくらい印象に残ったのが劇中の音楽。

主人公の高校生ヴァルデがロック・フェスで最初に歌う Miss Farkku-Suomi という曲がかっこいいのです。

上映終了後のマッティ・キンヌネン監督によるティーチ・インによると、この映画の原作小説を書いたのはカウコ・ロユフカさんというロック・ミュージシャンで、さきほどの Miss Farkku-Suomi は、このロユフカさんの曲なのだそうです。

オリジナルが聞いてみたいなと思い、Youtube で探してみたらすぐに見つかりました。

ちょっと70年代のパンクロック風(?)でしょうか。ずいぶん迫力があります。

もう一つティーチインで明かされてびっくりしたのは、役者さんがすべて素人であるということ。

観ている間はそんなことは全く感じませんでした。みな役にぴたりとはまっていたように思います。

さてフィンランド語の聞き取りの方はというと、挨拶と数字くらいは何とか聞き取れたかなという感じ。

でも、フィンランド語の響きを聞いているだけで、何だか幸福な気分になることができました。いつの日か、バリバリ映画を観たり、本を読んだりできるようになりたいものです。

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