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「うるう年」は英語で何と言う?

photo credit: slack12 via photopin cc

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先日、職場で勤務シフトを作成していて、もしかして今年の2月は29日まであったかな?と思ったので、念のため確認したところ、28日まででした。

どうもうるう年の数え方があいまいなので、この機会に改めて調べてみました。

ルール1)4で割り切れる年はうるう年。

前のうるう年は2012年。次のうるう年は2016年。オリンピックイヤーということですね。

ルール2)ただし100で割り切れる年はうるう年ではない。

すなわち、2100年はうるう年ではありません。2月29日生まれの人は、4年に1度の誕生日を祝えません!

ルール3)400で割り切れる年はやっぱりうるう年。

シドニーオリンピックがあった2000年はうるう年でした。2400年もうるう年ですね。

以上がちょっと複雑なうるう年のルール。前置きが長くなりましたが、ここからが本題。

 

「うるう年」は英語で何と言う?

「うるう年」は英語で leap year。

leap は「跳ぶ、はねる」を意味する英単語。

なぜ leap がうるう年になるのでしょう?

これには諸説あるようですが、有力と言われているのはこちらの説。

The name “leap” year comes from the fact that while a fixed date in the Gregorian calendar normally advances one day of the week from one year to the next, in a leap year the day of the week will advance two days (from March onwards) due to the year’s extra day inserted at the end of February.

(”leap” year という名前は、グレゴリオ暦において、ある日付の曜日が翌年には一つ進むのに対して、うるう年には二つ進むという事実に由来する。)

Wikipedia「Leap year」より

例えば、ここ数年のクリスマスの曜日を見てみましょう。

LY 日付 曜日
2013/12/25 水曜
2014/12/25 木曜
2015/12/25 金曜
2016/12/25 日曜

 
クリスマスの曜日は「水→木→金」と毎年一つずつ進んでいきますが、うるう年の2016年には二つ進んで日曜になります。

土曜が跳ばされてしまったので leap year という訳なんですね。

なお、跳ばされてしまった土曜のクリスマスは2021年に戻ってきます。二度と出会えないということはないので安心を。

群れる

photo credit: wanderlasss via photopin cc

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学校を意味する英単語 school には、もう一つ「魚の群れ」という意味もあります。

school

WHERE CHILDREN LEARN

a place where children go to be educated

OF FISH

a large number of fish or other sea animals, swimming together

a school of dolphins

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

「イルカの群れ」は英語で school of dolphins なんですね。「めだかの学校」ならぬ「イルカの学校」ではありませんので要注意。

英語にはこの他にも「群れ」を表す単語がたくさんあります。

crowd 人の群れ
flock 羊・鳥の群れ
herd 獣の群れ
pack 猟犬・オオカミの群れ
pride ライオンの群れ
school 魚の群れ
swarm 虫の群れ

*『ウィズダム英和辞典』より

ずいぶん細かく分かれていますが、日本語にすると「群れ」としか言いようのないものばかり。試しに Google翻訳で「英→日」変換をすると、次のようになりました。

crowd 群衆
flock 群れ
herd 群れ
pack パック
pride プライド
school 学校
swarm 群れ

 
人を表す crowd は「群衆」となりました。たしかに群衆というのは人にしか使えない単語ですね。

pack, pride, school は他の意味が優先されて「群れ」になっていませんが、次のように入力したらきちんと変換されました。Google翻訳はすごい!

pack of wolves オオカミの群れ
pride of lions ライオンの群れ
school of fish 魚群

 
それにしても英語の「群れ」を表す単語はなぜこれほど多様なのでしょう??

あるいは日本語の助数詞(一人、一頭、一羽など)と同じような感覚なのかもしれませんが、理由はよくわからず。なかなか深遠な世界です。

『みちこさん英語をやりなおす(am・is・areでつまずいたあなたへ)』益田ミリ著

photo credit: silkegb via photopin cc

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ある休日、池袋の書店をぶらぶらしていると益田ミリさんの新刊を発見。

新刊が出ているといつも即買いしてしまう作家さんなのですが、今回の本はなんと英語学習がテーマ。

これは!とさっそく購入し、帰宅。だだだっと一気に読み終えました。

いつもながらの人間洞察に加えて、ことばのおもしろさを掘り下げた新境地の一冊。楽しく読むことができました。

本書の物語はシンプル。

主人公の青山みち子さんは、友人の弟である雑誌編集者の島田さんに英語の家庭教師をお願いします。

最初は「英会話」を始めるつもりだったのに、始めてみると「ことば」そのものに関するさまざまな疑問が浮かんできて、結局は「英語」の勉強をすることに。

物語に沿って、みち子さんの疑問を拾ってみると、

  • 「主語」と「述語」って何?
  • 「名詞」って何?
  • 英語と日本語はなぜ語順が違うの?
  • a と the はどんなときに使うの?
  • 「複数形」って何?
  • 「固有名詞」と「一般名詞」は何が違うの?
  • 「動詞」って何?
  • 「be動詞」って何?
  • 「人称」って何?
  •  they はなぜ人とものの両方を表すの?

普通の人なら、何の疑問ももたずに「そういうものなんだ」と通り過ぎてしまうところを、みち子さんは一つずつ掘り下げていきます。(最後の they の使い方などは言われてみるとたしかに不思議ですよね。)

そのため勉強の進行はとてもゆっくり。

家庭教師を終えるときの島田さんのセリフは「英語の勉強をはじめる前の勉強が終わったってかんじです!」。本書の帯には「英語入門の前に読む入門書!」とのコピーも。

たしかに扱った内容は初歩の初歩。しかしそれ以上の何かがここにはあります。

現代では学びの効率性ばかりが大切にされますが、それよりも大切な「学びそのものの魅力」を久しぶりに思い出させてくれる一冊でした。

ついつい忘れがちですが、目標に向かって邁進するだけが勉強ではありません。道草もまた楽しいもの。

今、何かを学んでいる人、せわしない日々を過ごしている人に読んでもらいたい一冊です。ぜひ!

 

みちこさん英語をやりなおす (am・is・areでつまずいたあなたへ)
益田ミリ
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オランウータンは何語? − 外来語の出身調査

がいらいご【外来語】

外国語で、日本語に用いるようになった語。狭義では、漢語を除く。伝来語。

『広辞苑』

日本語は外来語の多い言語。

それも英語だけでなく、さまざまな言語がもとになっています。

例えば、以下の単語がもともと何語に由来するのか想像できますか?

  • アリバイ
  • イクラ
  • オランウータン
  • 金平糖
  • サウナ
  • ミシン

これって外来語なの?という単語も含まれていたかもしれません。

今回のエントリーでは、これらの外来語の出身調査を行ってみました。

 

アリバイ

「アリバイ」は英語の alibi から。

アリバイというと推理小説を連想してしまいますが、もとは法律用語。

なお英語の alibi は、ラテン語の alius ibi(他の場所に)に由来するのだとか。

よってラテン語出身と言うこともできるのかもしれません。

 

イクラ

「イクラ」はロシア語の икра から。

こちらのサイトで発音を聞いてみるとまさにイクラ。

ただし日本のイクラはサケの卵ですが、ロシアのイクラはあらゆる魚の卵を指すのだそうです。

そうだとすると、キャビアもイクラの一種ということになりますね。

 

オランウータン

「オランウータン」はマレー語/インドネシア語の orang utan から。

orang は「人」、utan は「森」、orang utan は「森の人」という意味。

この他にマレー語から来た外来語はあるかな?と探してみたものの、ナシゴレンくらいしか見つからず。

しかしナシゴレンは外来語と呼べるほど浸透してはいませんね。(基準は何?と言われると難しいですが。)

 

金平糖

「金平糖」はポルトガル語の confeito から。

これにはびっくりしました。

「金平」は当て字、「糖」はたまたま音が一致したということなのでしょう。

金平糖は戦国時代にポルトガルから伝わったということですが、今でもポルトガルに行ったら似たようなお菓子があるのでしょうか??

 

サウナ

「サウナ」はフィンランド語の sauna から。

あるいはフィンランド語から来た唯一の外来語かもしれません。

冒頭の広辞苑の定義に従うなら、ムーミンも外来語と呼んでよいような気がしますが、さすがに固有名詞は違いますか。

サウナの次の候補は案外サルミアッキかもしれません。(100年後くらいには。。。)

 

ミシン

「ミシン」は英語の sewing machine から。

sewing machine の machine が訛ってミシンという音になったとのこと。

母音が一つずれただけで、何だかかわいらしい単語になりました。

ちょっと道を逸れていたら、ムシンやメシンやモシンとして生きる道もあったのかもしれません。

 

以上、今回はいくつかの外来語の出身調査を行ってみました。

こうして見ると日本語というのは、ことばの「るつぼ」なのだということがよくわかります。

探してみれば、まだまだ思いがけない由来の言葉があるのかもしれません。

真珠の月と重ね着の月

Snowflake

東京は一時暖かくなったと思ったら、ここ数日は再び冷え込んでいます。

もちろんまだ二月なので、こちらの方が正常なのでしょう。

そんな「二月」はフィンランド語で helmikuu(ヘルミクー)。

helmi というのは「真珠」の意味。

これは雪や氷が真珠のようにキラキラと輝くことに由来するのだとか。

厳冬の季節も「真珠の月」と言われると、かけがえのない季節のように思えてくるのは言葉の不思議。

一方、日本語にも旧暦に由来する「如月(きさらぎ)」という呼称があります。

このことばの由来には諸説あるようですが、服を更に重ね着する「衣更着」に由来するという説が有力とのこと。

こちらはきさらぎという音の響きからは連想できない生活感がありますね。

それでは英語の February は何に由来するのだろう? と思って調べてみたら、これは Februus という神の名前に由来するのだとか。

調べていたら、Wikipedia でこんな記述を見つけました。

January and February were the last two months to be added to the Roman calendar, since the Romans originally considered winter a monthless period.

(January と February という2つの月は、ローマ暦に最後に追加された。なぜならローマ人たちはもともと冬を月のない期間とみなしていたからだ。)

Wikipedia「February」より

冬=月のない期間?

初期のローマ暦では、一年は10か月とされ、現在の1〜2月あたりの期間には名称が与えられていなかったのだそうです。

今頃の時期、古代ローマの人たちはただやり過ごすものとしてこの季節を捉えていたのでしょうか?

農耕から解放された季節とはいえ、暖房でぬくぬくとしている現代人には想像もつかないような苦労があったのかもしれません。

いずれにしても二月は一年で最も短い月。春はまもなくやってきます。

『〈辞書屋〉列伝 言葉に憑かれた人びと』田澤耕著

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忙しくなると、日常は職場と自宅の往復になりがち。

しかしそんな中でもいつもと違う道を歩いてみたり、休みの日に初めての街を歩いてみたりすると、思いがけない発見があります。

思うに辞書というのも、この日常と同じではないでしょうか。

意味を知りたい単語をせかせかと調べるだけでなく、あてどもなくほかのページをめくってみると、思ってもみなかった発見があるかもしれません。

そんな訳で、最近はフィンランド語の辞書を持ち歩いて、隙間時間にパラパラとめくるようにしています。

先日そんな辞書に関するおもしろい新書を読みました。それが今回紹介する中公新書の『〈辞書屋〉列伝 言葉に憑かれた人々』。

本書は文字どおり辞書作りに一生を捧げた人たちの評伝です。章立ては次のとおり。

  • 第一章 OED(『オックスフォード英語辞典』)− ジェームズ・マレー
  • 第二章 『ヘブライ語大辞典』− ベン・イェフダー
  • 第三章 『カタルーニャ語辞典』− プンペウ・ファブラ 『カタルーニャ語・バレンシア語・バレアルス語辞典』− アントニ・マリア・アルクベー
  • 第四章 『言海』− 大槻文彦
  • 第五章 明治の知識人に大きな影響を及ぼした二人の辞書屋 − ウェブスターとヘボン
  • 第六章 『西日辞典』− 照井亮二郎と村井二郎
  • 第七章 『スペイン語用法辞典』− マリア・モリネール
  • 終章 辞書と私

こうして章題を見ただけで、辞書好きの人なら興味がそそられるかもしれません。

私自身この本を読むまで名前すら聞いたことがなかった人が多いのですが、読み始めたら止まらなくなってしまい一気に最後まで読んでしまいました。

なお著者の田澤さんはカタルーニャ語が専門の方なので、カタルーニャ語やスペイン語に多くの章が割かれています。

特に印象に残ったのは『ヘブライ語大辞典』の章。ベン・イェフダーという一人の人間が、ほぼ独力でヘブライ語の復興運動を推進していく過程は非常にドラマティック。

その中でも自分の息子を七年間、家から一歩も出さずにヘブライ語のみで育て、現代で最初のヘブライ語母語話者にしてしまったというエピソードには狂気に近いものすら感じました。

この本全体から伝わってくるのは、辞書作りというのは、途方もない年月とエネルギーを費やして行う一大事業なのだということ。

以前、三浦しをんさんの「舟を編む」という辞書作りの小説が話題になりましたが、まさにあんな感じ。(名作でした!)

さきほどの章立てに出てきた辞書の中でも『オックスフォード英語辞典』と『ヘブライ語大辞典』は、その辞書に最も深く関わったジェームズ・マレーとベン・イェフダーの生前には完成していません。

一生の大半を費やしてもなお未完成のままに終わることもある一大事業。

しんどい道のりであることは承知していますが、この本を読んだ率直な感想は「こういう生き方はいいなあ」というものでした。

自分も生きている間に辞書を一冊ぜひ仕上げてみたいもの。「何語?」と聞かれると、答えに詰まってしまうのですが。。。

 

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