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フィンランド語学習記 vol.72 − Learn Opposites

6月は単語力強化月間ということで、単語の暗記に力を入れています。

まずはこれまでに習った単語の整理と総復習に着手。

単語を覚えるときのコツとして、対義語をセットで覚えるというものがあります。

対にできるものはどんどん対にしてしまいましょう。

hyvä(よい) huono(悪い)
iso(大きい) pieni(小さい)
kallis(高い) halpa(安い)
kuuma(暑い) kylmä(寒い)
oikea(正しい) väärä(間違った)
vanha(古い) uusi(新しい)

 
このように単語を対にしてみると、曖昧だった記憶も整理され、それぞれの単語が収まるべきところに収まる感じがします。

これは単なる記憶法であり、文法の勉強をしている訳ではないので、対義語であろうとなかろうと、対にできるものはどんどん対にしてしまうという方法もあるでしょう。

kissa(猫) koira(犬)
musta(黒い) valkoinen(白い)
pöytä(テーブル) tuoli(イス)
suomalainen(フィンランドの) japanilainen(日本の)
tyttö(女の子) poika(男の子)
Kiitos.(ありがとう) Ei kestä.(どういたしまして)

 
「フィンランド語で猫は kissa と言います」と聞けば、「では犬は?」と聞きたくなるのが人情というもの。

このようにペアやグループをつくることで、脳内の語彙マップに秩序を保ちつつ、それを拡大していくことができます

単語帳や単語カードを作るときには、ぜひお試しください。

フィンランド語学習記 vol.71 − 別れの挨拶

photo credit: woodleywonderworks via photopin cc

To say goodbye is to die a little.(さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。)

というのは、レイモンド・チャンドラーの小説『ロング・グッドバイ』に出てくるセリフです。

今回は、人と別れるときのフィンランド語の挨拶を見てみましょう。

私が通っているフィンランド語教室でよく使うのは、Näkemiin(ナケミーン)という挨拶です。

これは少しだけ改まった表現なのだとか。

『フィンランド語が面白いほど身につく本』によると、フィンランド語には実にさまざまな別れの挨拶があるようです。

1. moi(モイ) カジュアル
2. moro(モロ)
3. moikka(モイッカ)
4. morjens(モリエンス)
5. heippa(ヘイッパ)
6. moido(モイド)
7. heido(ヘイド)
8. nähdään(ナフダーン) ニュートラル
9. näkemiin(ナケミーン) フォーマル

 
このうち1〜4は「こんにちは」と「さようなら」のどちらの意味でも使うことができるのだとか。

Moi!(こんにちは)
Moi!(さようなら)

日本語にはこのような表現はないので、ちょっと不思議な感じがしますね。

そもそも日本語の別れの挨拶は何があったかな?と考えてみると、

  • じゃあね
  • またね
  • バイバイ
  • お疲れ様(お疲れ)
  • さようなら(さよなら)
  • ごきげんよう

といったあたりでしょうか。

こうして書き出してみると、日本語にもさまざまな別れの挨拶があることがわかりました。

この中では「お疲れ様」というのが、日本語独特の表現なのかなと思います。

ちなみに「お疲れ様」を Google Translate で翻訳してみると、Cheers for good work. となりました。

これはいかにも作ったような言い回し。やはり対になる適切な表現がないのでしょう。

それでは本日もお疲れ様でした。Näkemiin!

 

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フィンランド語学習記 vol.70 − 所有文のつくり方②

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フィンランド語教室28週目のレポート。

この日は、前回習った所有文の復習。

[参考]フィンランド語学習記 vol.63 − 所有文のつくり方 | Fragments

所有文とは「〜を持っている、飼っている」などの意味を表す文です。

Minulla on kamera.(私はカメラを持っています。)

所有文は、所有者に当たる名詞を接格という形に変えて使います。主な代名詞の接格は下記のとおり。

主格(〜は) 接格(〜の上に)
minä minulla
あなた sinä sinulla
彼/彼女 hän hänellä
私たち me meillä
あなたたち te teillä
彼ら/彼女ら he heillä

 
minulla, sinulla のみ語尾の[-a]に点々が付きません。主格の minä, sinä には付いているのに!

これは慣れるまで間違えてしまいそう。

この接格を使って、次のような文をつくることができます。

Minulla on kissa.(私は猫を飼っています。)
Sinulla on koira.(あなたは犬を飼っています。)
Hänellä on papukaija.(彼はオウムを飼っています。)

また所有者には人の名前が来ることもあります。

Pekalla on tiikeri.(ペッカはトラを飼っています。)

トラ? 他に動物の名前が思い付かなかっただけです。すみません。

今回の授業では、このような所有文を含んだ文章をどんどん読んでいきました。

教科書の中から、スキットを1つ紹介してみましょう。

Minulla on nälkä.(お腹がすきました。)

− Niinko? Minulla on kassissa pari omenaa. Ole hyvä.(そうなの? カバンに2〜3個リンゴがあるよ。どうぞ。)

− Kiva. Kiitos.(すばらしい。ありがとうございます。)

− Onko sinulla myös jano?(のども渇いていない?)

− Ei. Minulla ei ole jano.(いいえ。のどはかわいていません。)

*nälkä(空腹)、kassi(カバン)、pari(2〜3の)、omena(リンゴ)、myös(〜もまた)、jano(のどの渇き)

何だか、すごく親切な人が出てきました。

リンゴをくれるだけではなく、のどの渇きにまで気を遣ってくれるとは。

教科書もこのあたりから会話らしい会話になってきて嬉しいのですが、これはまだ序の口。

先生曰く「もうすぐ動詞が本格的に出てくるから、今のうちにこれまで習った単語をしっかり覚えておきましょう!」とのこと。

6月はとにかく単語をしっかり復習したいと思います。

カフェオレとカフェラテの違いとは?

カフェオレとカフェラテの違いとは何でしょう?

似たような飲み物でありながら、多くの喫茶店では両方ともメニューにのっています。

それぞれ語源から調べてみると、カフェオレはフランス語、カフェラテはイタリア語だということがわかりました。

café au lait(カフェオレ)
*café(コーヒー)、au(前置詞+定冠詞)、lait(牛乳)
caffè latte(カフェラテ)
*caffè(コーヒー)、latte(牛乳)

文法的には、前置詞の有無が異なるだけです。

日本ではこの二つが区別されていないケースもあるものの、正確にはカフェオレはコーヒー、カフェラテはエスプレッソを使うという違いがあるそうです。

と言われても、そもそもコーヒーとエスプレッソの違いがわからないという人もいるでしょう。

はい、私もその一人です。

調べてみたところ、コーヒーとエスプレッソという別々の飲み物があるのではなく、コーヒーの一種をエスプレッソと呼んでいるとのこと。

エスプレッソマシンもしくは直火式のマキネッタという専用の器具を用いて、深煎りの微細に挽いたコーヒー豆をカップ型の金属フィルターに詰めて、9気圧の圧力と約90℃の湯温で20から25秒の抽出時間で約1オンス(30ml)のコーヒーを抽出したもの。

Wikipedia「エスプレッソ」より

ずいぶん厳密な定義ですが、簡単に言えばエスプレッソというのはいわゆる濃いコーヒーということになります。

しかしカフェオレとカフェラテを飲み比べると、エスプレッソを使っているカフェラテの方が味が薄く感じませんか?

これは単にカフェラテの方がミルクの割合が多いということのようです。

お店にもよりますが、カフェオレはコーヒーとミルクの割合が5:5、カフェラテはエスプレッソとミルクの割合が2:8くらいが標準なのだとか。

以上、長年の疑問が氷解したというお話でした。

語学の達人たち vol.1 − ジュゼッペ・ガスパロ・メゾファンティ

きのうのエントリーで一言だけ触れた語学の達人、メゾファンティ枢機卿について少し紹介してみたいと思います。

ロンブ・カトーさんの『わたしの外国語学習法』によると、彼は生まれ故郷のイタリア・ボローニャから一歩も出ることなく、70か国語を使えるようになったとのこと。

まさに語学の達人と言えるでしょう。

いったいどんな方法で70か国語もの言葉を身に付けたのでしょうか。

メゾファンティは身分の低い家庭に生まれたが、幼少期から優れた記憶力と音感を持ち合わせ、特に外国語習得に関しての才能は並外れたものだった。

メゾファンティは、ボローニャにある子供たちに信仰や文字の読み書きなどを教える学校 (Scuole Pie) に通い、教皇領からやって来た多くのイエズス会宣教師と交流した。彼らと会話を交わすうち、スウェーデン語、ドイツ語、スペイン語、その他南米各地のさまざまなスペイン語方言をすぐに覚えてしまった。

Wikipedia「ジュゼッペ・ガスパロ・メゾファンティ」より

こうしてみると、やはり語学には才能という絶対領域があることがよくわかります。

この語学の才能を買われ、メゾファンティは神学の道に進むことになります。

当時のイタリアは戦乱のさなかにあり、ボローニャの病院には世界各国の負傷兵が担ぎ込まれていました。

メゾファンティは、彼らを慰問し交流を深めることで、さらに新しい言語を身に付けていったそうです。

ボローニャから一歩も出なかったとは言っても、書物だけではなく、さまざまな人との出会いから外国語を学んだということなのですね。

ところで気になるのは、彼が最終的に使えるようになったという70か国語の内訳です。70には足りないようですが、Wikipedia には下記のような一覧ものっていました。

ほぼ完璧に話し、書くことのできた言語

ヘブライ語、アラビア語、カルデア語、コプト・エジプト語、古典アルメニア語、アルメニア語、ペルシア語、トルコ語、アルバニア語、マルタ語、古代ギリシア語、ギリシア語、ラテン語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、スウェーデン語、英語、ロシア語、ポーランド語、チェコ語、ハンガリー語、中国語、シリア語、ゲエズ語、アムハラ語、ヒンドゥー語、グジャラート語、バスク語、ルーマニア語他。

話さないが、読解が可能だった言語

サンスクリット、マレー語、チベット語、アイルランド語、サーミ語、ルーシ語、フリジア語、ラトビア語、ラトビア語、コーンウォール語、ケチュア語、バンバラ語

ヨーロッパの言語が多いのは当然として、驚くべきは中国語が「ほぼ完璧」のカテゴリーに入っていることでしょうか。

またこちらのリストを見ると、日本語も少しできたとのこと。

こんな人がもし同時代にいたら、ぜひ一度話してみたいものだと思います。

ワーキングメモリと語学習得能力の関係について − from ScienceDaily

photo credit: canonsnapper via photopin cc

外国語を学ぶための特別な才能というのは、果たして存在するのでしょうか?

心情的には存在しないと答えたいところですが、世の中には語学の天才としか言いようのない人もいます。

ロンブ・カトーさんの名著『わたしの外国語学習法』によると、イタリア・ボローニャのメゾファンチ枢機卿という人は70か国語(!)を話すことができたそうです。

もしも外国語の習得に生得的な能力が関係あるのだとしたら、それはいったいどのような能力なのでしょうか?

 

ワーキングメモリと言語習得能力

さまざまな科学分野の研究成果を紹介するウェブサイト ScienceDaily によると、Norwegian University of Science and Technology が、ヒトの言語習得能力とワーキングメモリには相関関係があるという研究結果を発表したそうです。

A good working memory is perhaps the brain’s most important system when it comes to learning a new language.

優れたワーキングメモリは、新しい言語を学ぶ際、おそらく脳の最も重要なシステムとなる。

ワーキングメモリというのは、私たちが何らかの知的作業をするとき、一時的に記憶を留めておくための容量のことです。

例えば、以下の数字を暗記してくださいと言われたとします。

1469735

おそらくほとんどの人は、少し時間をかければ、この数字を暗唱できるようになるでしょう。

しかし一か月後にこの数字を思い出してくださいと言われても、おそらく思い出すことはできないと思います。

このように一時的に記憶を保管するための領域をワーキングメモリと言います。

 

Nature or Nurture?

本稿によると、ワーキングメモリの容量は遺伝子によって決定するのだそうです。ということは、外国語学習の適性とは生まれつきのものなのでしょうか?

Whether you struggle to learn a new language, or find it relatively easy to learn, may be largely determined by “nature.”

新しい言語をもがき苦しんで習得するか、たやすく習得するかは、主として nature(生得的な能力)によって決まる。

Nature(生得的な能力)か Nurture(環境要因)かというのは、言語習得のプロセスに関する最も本質的な議論です。

ただしそれはあくまで第一言語(母語)の話であって、第二言語においてはどちらかと言うと環境要因の方が重視されてきました。

しかし生得的な能力であるワーキングメモリが、第一言語のみならず、第二言語の習得とも相関関係があるのだとすれば、私たちの外国語学習へのモチベーションにも少なからず影響を与えそうです。

 

ワーキングメモリと言語運用能力

ワーキングメモリというのは、人間の記憶の一形態です。

だとすれば、ワーキングメモリと語学習得能力に関係があるということは、すなわち、ワーキングメモリの容量が大きい人は単語などの暗記が得意であるということを言い換えているにすぎないのではないか?

という疑問も生じますが、そう単純な話でもないようです。

Not only is working memory important in learning new words, it is also important in our general language competence, in areas such as grammar skills. Working memory is connected to our ability to gather information and work with it, and to store and manipulate linguistic inputs as well as other inputs in the brain.

ワーキングメモリは新出単語を覚えるのに重要というだけではなく、文法スキルのような一般的な言語能力においても重要である。ワーキングメモリは情報を集め、活用する能力、そして脳への言語的インプットやその他のインプットを保存、処理する能力と結びついている。

こうして見ると、単に暗記力の問題という訳ではなく、ワーキングメモリはより広範な言語運用能力とも関係があるようです。

 

ワーキングメモリのトレーニング

最後に希望のある話も紹介しておきましょう。

ワーキングメモリはある程度までは生得的な能力であるものの、訓練によって鍛えることもできるのだそうです。

暗算や記憶トレーニングといったオーソドックスな方法もありますし、こちらの記事では、一見記憶とは関係なさそうな料理とスロージョギングをすすめています。

また人に何かを説明することもよいトレーニングになるとのこと。だとすれば、こんな風にブログを書くこともワーキングメモリを鍛えることにつながっているかもしれない、と思うのは希望的観測でしょうか?

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